2016.06.24
楽しい暮らし研究所 @ 家具蔵 『楽しい暮らし』展 開催

楽しい暮らし研究所 @ 家具蔵

楽しい暮らし』展 開催

 

昨年9月に発足した新しい建築家グループ、「楽しい暮らし研究所」。

メンバー全員、楽しい暮らしの拠点となる家を作る、女性建築家。

家づくりの仕事、生活を楽しむ女性としての目線など様々な経験を活かして、いろいろな「楽しい暮らし」を考える、今まであるようでなかったテーマを実践する建築家集団です。

この度家具蔵とのタイアップがまとまり、グループとしての対外的な活動の一環として、7月9日(土)・10日(日)の2日間

5名の建築家による建築家展を、家具蔵表参道店ハウススタジオにて開催致します。

 

メンバー建築家は、

〇 石川直子建築設計事務所・アトリエきんぎょばちの石川直子氏

〇 一級建築士事務所 まんぼうの一條美賀氏
〇 後藤武建築設計事務所の佐藤千恵氏
〇 光風舎一級建築士事務所の宮本恵美子氏
〇 株式会社加藤建築設計事務所の与倉亜紀子氏

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2日間共に建築家は待機しておりますので、個別相談会も適時行います。

建築家との家づくりの醍醐味を丁寧に解説致します。

また、両日とも14時から15時の1時間、『茶話会』を企画しております。

 

7/9(土)「住まいを楽しむ暮らし」その1 石川氏・一條氏

7/10(日)「住まいを楽しむ暮らし」その2 佐藤氏・宮本氏・与倉氏


家具蔵のダイニングテーブルを囲んで、ざっくばらんな座談会を予定しております。

 

共に当日直接問い合わせや参加も大歓迎ですが、事前にご予約を頂ければスムーズです。

是非お問い合わせください。

(左から)与倉亜紀子氏、石川直子氏、宮本恵美子氏、佐藤千恵氏、一條美賀氏

各建築家のプロフィールなどは、各設計事務所HPでご参照ください。

 

【一言メッセージ】

研究所のメンバーは5人ともそれぞれ違う個性的な?建築家。

いつもは住宅を設計していて、作風も5人それぞれ違います。

住まいや暮らしの楽しみ方、趣味もそれぞれ違うので、暮らしの中の「楽しい」もきっと5通りの視点があるはず。

今回の建築家展では、住宅や趣味の写真・模型などを通して、暮らしを楽しむためのヒントがお伝え出来れば幸いです。

是非私たちと共に暮らしの中の「楽しい」を一緒に感じてみましょう。

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楽しい暮らし研究所 @ 家具蔵楽しい暮らし』展

 

■ 会 場 : 家具蔵表参道店 ハウススタジオ
      東京都港区南青山5-9-5 (東京メトロ「表参道駅」B1出口徒歩1分)
■ 日 時 :7月9日(土)・10日(日) 11:00 ? 18:00
■ 参 加 費 : 住宅設計展・住宅設計相談会、茶話会 共に無料
■ 担当建築家 :与倉亜紀子、石川直子、宮本恵美子、佐藤千恵、一條美賀

 

楽しい暮らし研究所 http://tanoshii-kurashi.com        

 

■ 茶話会前申込先 :光風舎一級建築士事務所 宮本恵美子(TEL:03-6677-7370)

若しくは 家具蔵 営業部 三上 j.mikami@kagura.co.jp

お名前・連絡先(住所・電話番号)・参加人数を添えてお申込みください。 

 

尚 事前申込みがない場合でも当日は参加可能です。

 

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2016.06.19
「タモ・女神と呼ばれし名樹」

皆さん、こんにちは。

 

街を歩いていると、小さなお子さんが道端の紫陽花に「あじさいさん、いつもきれいだねえ」とにこやかにかわいらしく話しかけていました。

小さなお子さんの目線を通すと季節の移り変わりや、ふと見落としがちな事に気づかされることも多いですね。

日本だから味わう事の出来る季節の機微、大事にしたいものです。

 

さて、好評を頂いている「家具蔵で扱う広葉樹シリーズ」ですが、今回は「タモ」をとりあげます。

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家具蔵で扱うタモはナラやニレ、センノキと共に非常に

重要且つ有用な樹木として太古の昔から人々に愛されてきました。

ケヤキやクスノキなどの大木も見る者を圧倒させる威厳さを持っていますが、タモの場合はそれにプラスして品位と優しさを醸し出し、観音像のような包容力すら感じ取れます。

その優美な姿と、材にした際の美しく凛とした木目から「白木の女王」はたまた「女神」と称されます。

 

そう、タモは様々な理由から神様や王様に例えられる木なのです。

 

力を加えても折れずに「たわむ」木の性質からその名が付いたように、タモは強さとしなやかさを兼ね備えており、加工性にも優れています。

そのため、家具だけではなく、農耕具などの生活道具、屋根材や楽器、あるいはホッケーのスティックのような運動器具などにも、幅広く使われています。

人の生活には欠かせない木であり、その存在は守り神とも例えることができた、ということです。

また、湿った土壌は場合によって土砂崩れの危険性を孕んでいますが、タモはそうした場所の地下奥深くに幅広い根を張り、斜面の土砂崩れを防いでくれています。

タモはナラやブナなどのように群生はせず、川などに沿った位置に配列して生長しているので、一層そうした災害を防いでいると言えるでしょう。

 

つまり人々の生活を陽となり影となり、守る。

それを昔の人は母性に例えたのかもしれません。

実は仲間の木であるトネリコやアッシュにも同じ属性があります。

総じて神様が宿る、あるいはそのものという人々の感謝の念や畏敬の念も共通であることをみると興味深いものがありますね。

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人が生き抜く為に、気の遠くなるような長い年月をかけて得た知恵と工夫を結集して、それぞれの木の活用を見出したこと。

それはまさしく適材適所であり、すべての木に言えることです。

そして、その木に守られていることを知り、それが長く続くように畏敬の念を持って接すること。

タモという名樹を通して、古代の人々と自然が教えてくれることはこういった大事なことなのかもしれませんね。

 

いかがでしたか?

素材の見た目や空間での映え方といった部分も重要ですが、こういったあまり語られない面について知ると、その素材にもっと愛着が湧いてきます。

各スタッフが今日もとっておきのエピソードをご用意してお待ちしています!

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2016.06.13
「木の真珠・ハードメープル」

 

皆さん、こんにちは。

梅雨の季節を実感するような空模様の日も多くなっていますが、街にはだいぶ半袖姿の方も増えてきて、少しずつ夏へ向かっていることを実感します。

抜けるような青空と、降り注ぐ太陽が待ち遠しいですね。

 

ここ数回のブログでは家具蔵で扱う広葉樹を紹介していますが、今回は美しい木肌から真珠にも例えられる「ハードメープル」についてご紹介します。

 

日本では「カエデ」や「モミジ」として親しまれているメープル。

その種類はとても多く、全世界で200種類以上といわれています。

そのほとんどが北半球に生息し、産地として有名なのが国旗にも象徴されるカナダです。

同じカエデ科に属するメープルでも、日本と北米のものでは主に高さが異なります。

北米に自生するメープルは25mから30mにもなる背の高いものが多く、それに対して日本や中国のカエデは15m以下のものがほとんどです。

日本のカエデで最も大きくなる「イタヤカエデ」でも20mほどですから、北米のメープルがどれほど大きいかがわかります。

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家具蔵で扱うのはシュガーメープル、ブラックメープル、ロックメープルに代表される硬質なハードメープルです。

北米では、ホワイトアッシュと同様に、生活道具や建物などに盛んに使用されてきました。

 

シュガーメープルといえば真っ先に思い浮かぶのが、樹液から作るメープルシロップではないでしょうか。

低力ロリーでミネラル豊富なメープルシロップは、古くはネイティヴ・アメリカンの人々、現在においては全世界の人々に親しまれているなど、人間の生活に切っても切れない樹である事はご承知の通りです。

 

その木肌は絹のような光沢感があり、光を受けるとキラキラと美しい輝きを放ちます。

独特の木肌は、称して「木の真珠」と喩えられ、他の樹種にはない美しさと透明感を醸し出します。

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清潔感と爽やかさを併せ持つメープルは手触りもスベスベ。まさしく「真珠」。

 

この白く輝く美しい木肌の秘密は伐採の時期にも大きく関わってきています。

伐採時期はマイナス30℃もの極寒の真冬。

これほどの寒い時期に伐採が行われる理由には、生長期を迎える春になると樹液の糖分の影響を受けて、木肌が黄色くなってしまうからです。

厳冬の森の中、厳しい環境で切り出されるからこそ得られる美しさ、というわけです。

 

太古の昔から重要な材として様々な用途に使われ続けているメープルは、人間にとって多大な恩恵を授かっている生命の恩人的存在です。

また、美しい木肌と経年による上品な飴色の優しい表情とは裏腹な高密度の細胞構造が抜群の耐久性をもたらします。

更に衝撃に対する強度は他に比類がなく、強いて言えばブラジリアンローズやホンジュラスマホガニーなど世界最高峰の銘木に匹敵する程の高耐久性が人との深い関わり合いの由縁となっています。

 

メープルは北の大地が生んだ奇跡の樹といっても過言では無いのです。

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2016.06.04
家づくりの会 + 家具蔵  共同企画第7弾

アトリエフルカワの住宅展 + トークイべント + ミニライブ

みんなの木の家 - アトリエフルカワの家づくり18年

 

今年34周年を迎える建築家集団・家づくりの会との共同企画の建築家展は、多くの方々の来場により常に好評を博しており、これからの家づくりのバイブル的なイベントとして定着して参りました。

その共同企画も7回目を迎え、6月11日(土)・12日(日)の2日間、建主と設計者、そして作り手である工務店の三者の信頼関係を何よりも大切にしている、アトリエフルカワ一級建築士事務所の古川 泰司(ふるかわ やすし)氏の住宅展を、家具蔵表参道店ハウススタジオにて開催致します。

古川氏の建築は、木の持つ力や魅力を活かし切った、イキイキとした住宅設計で高い評価を得ています。また、住宅医の資格を持ち、中古住宅の診断、耐震改修、断熱改修、生活改善の提案を行っています。

 

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2日間共に古川氏は待機しておりますので、個別相談会も適時行います。

建築家との家づくりの醍醐味を丁寧に解説致します。

予め予約をしておくと、スムーズ且つ入念な無料相談となります。

是非お問い合わせください。

 

建築家 古川 泰司

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■  経歴

1963年5月13日 新潟県生まれ
1981年3月 新潟県立高田高校卒業
1985年3月 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
1988年3月 筑波大学院芸術学系

デザイン専攻建築コース修了

1988年4月 株式会社パルフィ総合建築計画入社
1990年3月 有限会社長谷川敬アトリエ入所
1991年12月 一級建築士資格取得(国土交通大臣239555号)

1995年8月-10月 シルクロードとチベットへの旅行

1995年11月 株式会社内田工務店入社
1996年3月 ホームページ開設(この時はチベット旅行記だけのHPとしてオープン)
1997年11月 株式会社内田工務店退社 事務所設立の準備を始める

1998年5月 アトリエフルカワ一級建築士事務所設立(東京都知事43130号)

 

武蔵野美術大学建築学科 特別講師(2003年5月)

一級建築士 森林インストラクター

 

NPO法人家づくりの会  東京建築士会

東京都木造住宅耐震診断事務所(第124号) 

CASBEE評価員(戸建-03107-15)

武蔵野美術大学校友会広報部長

 

■  著作

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・プロのスゴ技でつくる楽々DIYインテリア (エクスナレッジムック)

・木の家に住みたくなったら。 (エクスナレッジムック)

・ローコストで 最高の家を建てる方法(エクスナレッジムック)   その他

 

■  住宅設計コンセプト

アトリエフルカワ一級建築士事務所は、一級建築士 古川泰司が主宰する木造の個人住宅の設計監理を中心に活動している設計事務所です。

 

1,無垢の木、地域の木材を使った家、左官など自然素材の家を得意としています。

2,太陽の恵みをいかす、風を取り込む、といった自然ネルギーを利用する家を得意としています。

3,都心部の狭小地や、小さな家を得意としています。(大きな家も得意ですよ)

4,住まい手参加の家づくりを応援しています。

 

 

【一言メッセージ】

 

家づくり、ってなんでしょう?

事務所をはじめた時に家づくりとは建主さんと一緒に畑を耕すことなんだと書いたことがあります。

アトリエフルカワがいままでお手伝いさせていただいた家はすべてが建主さんと一緒になって土を作り、種をまき、芽が出るように水を上げて、育て上げてきた思い出の仕事ばかりです。

そして、一つとして同じものがない家ができあがり、建主さんの生活を今も育んでくれています。

ある家の建主さんは、ご自分でドライバーを持ちコテを握り刷毛を握って作り上げた家も一緒に伴走させていただきました。

アトリエフルカワはさまざまな家づくりをサポートしてきました。

そして18年。

家づくりは建主さんの人生そのものではないかと思います。

今回の展示では、そんなさまざまな家をみなさんにご紹介してゆきたいと思っています。お気軽にご来場ください。

12日(日)14時半からは声楽家である住まい手さんをお招きしての

トークイベントとミニライブも行いますのでコチラもおたのしみに。

 

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アトリエフルカワの住宅展 + トークイべント + ミニライブ

みんなの木の家 - アトリエフルカワの家づくり18年

 

■ 会 場 : 家具蔵表参道店 ハウススタジオ
       東京都港区南青山5-9-5 (東京メトロ「表参道駅」B1出口徒歩1分)
■ 日 時 : 6月11日(土)・12日(日) 11:00 ? 18:00
■ 参 加 費 : 住宅設計展・住宅設計相談会共に無料
■ 担当建築家 :古川 泰司

        アトリエフルカワ一級建築士事務所  URL:http://a-furukawa.com

 

相談会事前申込先 : NPO法人 家づくりの会事務局

TEL.03-6261-2185  FAX.03-6261-2186
URL:http://www.npo-iezukurinokai.jp/


mail:info@npo-iezukurinokai.jp
お名前・連絡先(住所・電話番号)・参加人数を添えてお申込みください。  

 尚 事前申込みがない場合でも当日はお気軽にご相談ください。

         

☆  6/12(日)のトークイベントとミニライブの詳細内容・参加予約等も、アトリエフルカワ、若しくは家づくりの会事務局にお問い合わせください。

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2016.05.29
「偉大なる賢樹・ナラ」

皆さん、こんにちは。

気が付けばもうすぐ梅雨の時期。今年の関東の梅雨入り予測は、6月4日?6月11日の間くらいということです。

この時期はじめじめして嫌だ!という方も多くありますが、来る夏に備え、雨が草木に力を与える時期でもあります。

鮮やかな瑞々しい緑を待ちわびながら、梅雨の時期も楽しみたいものですよね。

 

さて、前回「チェリー」についてお話しさせていただきましたが、今回も家具蔵で扱う広葉樹のお話を。

チェリーに負けず劣らずの人気樹種でもある「ナラ」についてお話し致します。

 

ナラの木についてお話をする際に「いわゆるドングリが成る木ですよ」という御説明をすることがあります。

秋になるとドングリをたわわに実らせ、小動物や小鳥たちにたっぷりとご馳走を振舞うナラ。

このご馳走を求めて、ナラの周りには多くの動物たちが集まり、その恩恵を受けているのです。

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ナラ材で製作した「アームチェア   リーベン」

 

実は、私たち人間もナラの恩恵を多大に受けています。

ナラは広葉樹の中でも、多くの葉を落葉します。

その落ち葉が豊な土壌を作り、豊富な鉄分やミネラルなどの養分が森から川へと流れ、海へと運ばれていきます。

この養分をプランクトンが摂取し、これを食べに多くの魚たちが集まります。

私たちは、この魚たちを食べて生活しています。

ナラはこういった食物連鎖の根源にあり、私たちが生きてく上での根本を司っているといっても過言ではないのです。

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ナラのダイニングは家族が食事を楽しむにはもってこいの意味合いが

 

こうしたメカニズムから洋の東西を問わず、ナラやその仲間のオークは、神聖なものとして畏敬の対象でした。

また、ナラは中群生といって群生するのが特徴で、「森を作り上げる樹」といわれています。

大きな森を作る程の圧倒的な生命力があり、成長過程で数百種類もの菌根菌との共同作業で土壌改良を行いながら、ひとつの山を生命の住む森へと変貌させていきます。

森を支配するほどに群生する生命力の強さ、大きいものでは30mを超える巨大な姿は、森の中でもひときわ目を惹き、まさに「森の王様」にふさわしい雄姿です。

また、独特の放射組織から生まれる虎の斑紋を思わせる「虎斑(とらふ)紋」は、日本にも馴染みの深い著名な建築家フランク・ロイド・ライトがその虜になり、好んで使用していたことは有名です。

 

他の樹種では味わえない豊かな木理や繊細かつ雄大な風合い、そしてなによりもその生命力を存分に味わいに、是非店舗へも足を運んでみてください。

このブログ以上にナラの素敵な逸話をご用意して、お待ちしております!

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2016.05.22
「チェリーの秘密」

皆さん、こんにちは。

ふと見上げると、桜の木がすっかりと新緑へと姿を変えて、街の景色をまた違った表情で彩ります。

鮮やかに咲いた花の色がまるで嘘だったかのようで、そうした景色を見るたびに「ああ、夏が来るなあ」と感じる毎年です。

 

今回はその桜に関連して、家具蔵でも大いに人気のある樹種「アメリカンブラックチェリー」についてお話しします。

 

アメリカンブラックチェリー(以下「チェリー」)は、北米産のサクラの中では最も有名で、属するバラ科は約100属3000種を超える樹種が含まれています。

サクラ属に含まれるウメ、サクランボ、モモ、プラム、アンズなどの果物はさまざまな品種があり、これだけでもかなりの数に上がります。

 

チェリーの木は高さ15?30mほどにもなるので、森の中でも実に堂々とした雰囲気を漂わせています。

もともとチェリーは、ネイティヴ・アメリカンたちにとって家具などの加工用というよりは、食料としての実を重要視したり、樹皮を薬として活用したりと、生活に密着した樹であったようです。

その後は、その加工性の良さにより工芸細工に使用され、中でもその手触り感・艶の美しさからパイプ材として世界各国の愛好家から絶賛されている時代もありました。

 

製材したての心材は淡い桃色をしていますが、年月の経過の中で紫外線などの影響により最終的には濃い赤褐色になり、その劇的な変化から「使い込むほどに風合いを増す」という無垢材ならではの特性を実感することができます。

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右が製作後すぐ、左が約5年を経過して表情が変化したチェリー材

 

また、緻密で手触りの良い木肌は、気品さを感じさせる一方で、自分自身の樹液を詰まらせてしまうといったような多少「おてんば」ともいえる一面もあり、大人っぽさと子供っぽさの両面を持つ女の子としての好感度が人気の要因かもしれません。

そのおてんばな一面の証として、よく小さな褐色の斑点や筋が見られますが、それは一般的に「ガムポケット」や「ビスフレックス」と呼ばれる樹液が硬質化して木の性質の一部になった現象です。

他にも、木の表面に濡れ出た樹液に集まった虫や鳥(特にチェリーの樹液は好まれるようです)が樹液を吸うために付けたキズ跡を、樹木自身の長い成長過程の間に表皮で巻き込み、自己再生した跡である「バークポケット」と呼ばれる箇所もよく見受けられます。

これら全ては、木の表情であり自然素材の証しなので、流通上は欠点とならないのがチェリーならではのことです。

有名な「さざなみ紋(リップルマーク)」と呼ばれる湖の湖面の漣を見ているような、立体的で大変美しい表情はまさしく独特で、世界中の多くの人々を魅了し続けています。

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世界の樹の中でも、華やかな色気・艶やかさを醸し出す樹は稀で、チェリーはそのなかでも頂点に君臨するといっても過言ではありません。

空間に華やかな色彩を与え、触感や視覚に官能性を与えるチェリー材。

今や世界最高の家具材の仲間入りを堂々と果たしたその名樹の魅力に皆様も是非、家具蔵の各店で触れてみてください。

スタッフ一同、お待ちしております。

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艶やかな上品な表情と、どことなく暖かみのある佇まいはどのような空間でもマッチします

 

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2016.05.15
「圧迫感の無い空間で快適な暮らしを ‐第2回‐」

皆さん、こんにちは。

連休も終わり、これから夏本番に向かって、街を彩る木々たちも春先とは違った鮮やかな表情を見せ始めます。

新緑の季節がやってきました。

 

今回は1週間を挟んでの「空間における圧迫感」についての第2回。

圧迫感を避けて快適な住まいをつくる具体的なテクニックをご案内していきます。

 

「圧迫感が少ない広い空間を演出する」

 

大事なことは、空間自体が狭くても空間を広く「感じる」ことが出来るかが重要であり、そのカギは「空間を開放的にする工夫で広く感じることができる」ようにすることです。

つまり、見え方=「視覚効果」を上手に取り入れて「広く」見せるコツを掴むことができれば、意外と簡単に圧迫感の少ない空間はつくることができるようになります。

 

「白を基調とした空間は広く見えやすい」

壁・建具・天井をすべて白で統一した空間は、実際以上に空間が広く見え圧迫感を感じさせません。

また、さまざまな家具ともコーディネートしやすく、光を反射する効果もあり部屋を明るく爽やかに見せることができます。

 

「『視線の抜け』を作る」

部屋に入ったときに視線が奥まで通ると、開放感を与えます。

「視線の抜け」を遮らない低めの家具を選ぶと、すっきりとした部屋に見せることができるようになるのです。

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白基調且つ抜け感のある空間は、その「広さ」の想像を掻き立てます

 

「ウィンドートリートメントを工夫する」

「カーテンはより高い場所から。縦方向が鉄則」

カーテンやブラインドを高い位置から床まで垂らすのがお勧めです。

柄は無地か小柄にするのが無難ですが、縦方向に展開するテキスタイルデザインはより高さを強調してくれます。

中古マンションなどで掃出し窓の高さが低い場合などは、レールの取り換えと「バーチカルブラインド」を採用するのも効果的です。

腰高窓にも思い切って天井から床までのカーテンをかけるのも、高さが強調される効果がありお勧めです。

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縦方向を強調した空間は天井を高く見せ、開放感を演出します

 

「フォーカルポイントをつくる」

「フォーカルポイント」とは注視点、目を引く点のこと。

空間での視線を1点に集中させ、その方向への奥行感を想像させる手法です。

「視覚の操作」で広さを演出します。

・大きな鏡を配置する…窓や外の景色が写るようにするとさらに効果的です。

・観葉植物を配置する…窓際に適度な大きさの観葉植物を置くと空間の立体感も増し、視覚の操作も可能になります。

・壁は一点主義に…視線を集めるようなもの一点のみを飾る手法。

絵画などは、窓の効果も兼ねています。

開口の少ない空間では奥行き感を増すうえで一石二鳥です。

遠近感のある絵画で奥行を出す方法も。

・間接照明は奥行き立体感を演出…例えば、家具の後ろに照明を置くことで壁との隙間からもれる光が広がりを感じさせ、部屋が広く感じます。

また、上下から間接照明で照らすと光の縦ラインが生まれて高さが強調されるということも。

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効果的な絵画の掛け方、アクセントウォール、ブラケットライトの使い方。まさしくフォーカルポイントのお手本です

 

「高低差をつくる」

部屋をトータルで見て、高いところを薄く、低いところを濃い色にすると、開放感が出て、天井が高く空間を広く感じることができるようになります。

また、ベッドを低くするだけでも部屋をさらに広く見せることが。

天井が高く感じられ開放的になるのです。

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低いベッドと背高の収納のバランス。絵画の位置も相まって理想的な高低差が生まれています

 

以上、今回の内容が皆様の快適な暮らしのヒントになれば幸いです。

「圧迫感」を感じない、開放的でよりよい空間づくりを目指しましょう!

 

 

 

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2016.05.08
『学大 × 建築家(ガクダイトケンチクカ)』× 家具蔵 展示会のお知らせ

建築家と家具がつくる暮らしの提案

 

昨年12月に発足した新しい建築家グループ、「学大×建築家」。

東急東横線学芸大学駅を拠点として活動を開始し、学大とその周辺の街で暮らす方・あるいは事業を展開する方に、より上質な建築デザインを提案する事を目的とした、建築・インテリア設計のプロ集団です。

マンション一室のリノベーションから、店舗設計、戸建住宅の新築やリフォーム、集合住宅等の事業物件まで幅広く計画し、また、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など、どのような構造にも対応します。

 

この度家具蔵とのタイアップがまとまり、グループとして初の対外的な活動の一環として、

5月21日(土)・22日(日)の2日間

5つの設計事務所・8名の建築家による、お披露目建築家展を、家具蔵表参道店ハウススタジオにて開催致します。

 

メンバー建築家は、

野口修アーキテクツアトリエの野口修一氏


スタジオスペースクラフトの福島慶太氏・遠山麻子氏


RABBITSON一級建築士事務所の倉島和弥氏


スマートランニング一級建築士事務所の千葉万由子氏・小泉一斉氏


アトリエエスタス建築設計事務所の中川佐保子氏・清孝英氏

 

2日間共に建築家は待機しておりますので、個別相談会も適時行います。

建築家との家づくりの醍醐味を丁寧に解説致します。

また、両日とも14時から16時の2時間、「造付家具」をテーマに『茶話会』を企画しております。
家具蔵さんのダイニングテーブルを囲んで、家具と建築にまつわるざっくばらんな座談会を予定しております。

 

共に当日直接問い合わせや参加も大歓迎ですが、事前にご予約を頂ければスムーズです。

是非お問い合わせください。

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左より、倉島和弥氏、野口修一氏、清孝英氏、中川佐保子氏、福島慶太氏、遠山麻子氏、千葉万由子氏、小泉一斉氏 各建築家のプロフィールなどは、各設計事務所HPでご参照ください。

 

【一言メッセージ】

 

より多くの方に、家具と家具のある部屋、そこから広がる快適な住空間をテーマとして、暮らしをイメージしていただこうと考えています。

「家具」は、椅子やテーブルだけを指すわけではありません。

キッチンや書棚等々大きなものから小さなものまで、手に触れ、視覚を刺激し、空間を彩るものです。

家具をきっかけとして快適な住まいや住空間をイメージしていただくことで、建築家の設計する住まいがどれほど情操性を育むものかを知っていただければと考えています。

開催期間中は、『学大×建築家』の建築家も常駐しております。

住まいに関するどんなご相談にも対応いたします。

まずは展示会を体験いただき、住まいについてイメージを膨らませていただけましたら幸いに思います。

どうぞお気軽に、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

 

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『学大 × 建築家(ガクダイトケンチクカ)』× 家具蔵 展示会

建築家と家具がつくる暮らしの提案

 

■ 会 場 : 家具蔵表参道店 ハウススタジオ 東京都港区南青山5-9-5 (東京メトロ「表参道駅」B1出口徒歩1分)
■ 日 時 :5月21日(土)・22日(日) 11:00 ? 18:00
■ 参 加 費 : 住宅設計展・住宅設計相談会、茶話会 共に無料
■ 担当建築家 :倉島和弥、野口修一、清孝英、中川佐保子、福島慶太、
        遠山麻子、千葉万由子、小泉一斉

 

学大×建築家 http://gakudaiken.blog.fc2.com/
        

■ 茶話会前申込先 :家具蔵 営業部 三上

          info@kagura.co.jp

お名前・連絡先(住所・電話番号)・参加人数を添えてお申込みください。  

尚 事前申込みがない場合でも当日は参加可能です。

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2016.05.01
「圧迫感の無い空間で快適な暮らしを -第1回-」

皆さん、こんにちは。

世間はゴールデンウィークまっただ中。

東京近辺は天候にも恵まれ、心地よい陽気が続いています。

皆様はどのようにお過ごしですか?

 

今回から2週にわたって、「空間における圧迫感」についてお話しします。

皆様も家具店などで「この配置では圧迫感を感じてしまうかも」「こうすると圧迫感を軽減できますよ」という話しを聞いたことがあるかと思います。

では、その「圧迫感」とはいったい何でしょう?

 

◆圧迫感とは

 

「強く押さえつけられている感覚。息苦しい感じ。または、大きく迫っていて威圧されている感じ」(索引:Weblio 辞書)と辞書などにはあります。

 

日常で感じる原因としては

 

要因?『身体的なもの』…体調不良が引き起こすもの(臓器・器官の不調)

要因?『精神的なもの』…狭い、窮屈・(モノや人が自分や空間に対して)近い・(空間が)暗い  

要因?『環境的なもの』…怖い ・遠慮や恐縮・対峙する相手が好戦的・緊張

 

などがあげられます。

 

これはいわゆるストレスのこと。人は圧迫感をストレスと感じるのです。

 

要因のいくつかは、ある意味個人的なものであり、住環境がカバーできることはそこまで多くはありません。

ただし、そのなかでも空間が引き起こす圧迫感=ストレスを軽減するためにできることは数多くあります。

今回、そして次回と空間に起因する圧迫感を受ける際の人の心理状況とそれを軽減するための空間テクニックや方法を解説します。

 

◆シーン別の圧迫感の感じ方と人の心理状況

 

おおよそ、住まいの空間で人が感じる「圧迫感(ストレス)」と、心理状況にはこのようなものがあります。

 

●背の高い家具ばかり置いてある・・・押し迫ってくるような重圧感・倒壊の不安感

 

●家具と家具(もしくは壁)の間が狭い・・・実際以上の空間の狭小感・接触への恐怖感

 

●人と人(例えば隣り合ったダイニングチェア)同士が近い・・・必要以上に近すぎる距離感・相手の動作の待機、予測をしなければならない状態

 

●空間が暗い・・・精神的な陰鬱感・本能的な(悪い意味の)緊張感

 

●そもそも空間が狭小である・・・物理的な矮小感・他者との比較においての劣等感

 

これらはすべて「圧迫感」を引出し、ストレスを起因するものです。

 

では逆に「圧迫感を受けにくい空間」とは何かを考えていけば、快適で解放的な空間をつくることができるようになるのです。

 

●広い空間…圧迫感が少ない

 

●空間自体が狭くても、空間を広く「感じる」ことが出来る事が重要

 

●空間を開放的にする工夫で広く感じることができる…明るく見せる

 

●「視覚効果」を上手に取り入れて「広く」見せるコツを掴む

 

こういったことができれば圧迫感が少ない空間をつくることができるようになるのです。

 

次回からは、この圧迫感を避けて快適な住まいをつくる具体的なテクニックをご案内していきます。

是非、ご期待くださいね。

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解放感のある空間は気持ちをリラックスさせ、賑やかな

団欒が生まれる大きな要因にもなります。

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2016.04.24
「地球と人にやさしい木の家具 -癒しとエコが同居する生活とは-」

皆さん、こんにちは。

段々と気温も高くなり、晴れた日の公園などでは小さなお子さんは既に半袖で遊んでいたりしているのを見かけたりします。

初夏が段々と近づいてきていますね。

綺麗に咲き誇った木々の花たちも鮮やかな緑へ衣替えを始めています。

 

今回は皆さんもなんとなくご存知である「木を使った生活は人にも環境にも優しい」ということを、少し掘り下げてお話ししていきます。

 

■木は炭素の貯蔵庫

長年叫ばれ続けている地球温暖化。

最大の原因はいわずとしれたco2(二酸化炭素)。

木はこのco2を葉から吸収して、光合成を行い炭素化合物に変えて樹幹のなかに固定します。

その木が集まる森林が少なくなっていることで温暖化が進んでいる…というのは皆さんご存じのはず。

じつはこの「固定する」というのがポイントで、伐採され木材となったあとでも、廃棄したり償却しない限りはco2は排出されず、そのままの状態を維持します。

つまり、「内部に炭素をストックし続ける」という点では無垢の家具を使う事は室内に森林があるのにも似た効果があるということ。

木を伐採したあとには、新たな植林を行うのが常ですが、それを繰り返し、そのうえで耐用年数の長い家具を使う事は、自然のサイクルを維持し木材の廃棄・焼却の量を減らす意味で温暖化防止への立派な貢献ともいえるのです。

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■木材はエコマテリアル

木材は他の建築資材と比べて製造時のエネルギー消費量とco2排出量が桁違いに少ないことも魅力の一つです。

1?あたり、木材を1とすると他の素材は図のように大きく異なります。

伐採や運搬などの過程で多少のエネルギーは消費しますが、木自体の成長に必要なのはクリーンで無尽蔵な太陽エネルギーくらいです。

このことからも、木材は環境にもやさしいエコマテリアルといえるのですが、当然、「量をつくる=大量生産する=買替促進する=長く使えない」ものが増えるとそのエネルギー消費量は何倍にも膨れ上がります。

愛着をもって、長く使うこと。長く使えるものを選ぶことは、ひいては地球環境の保護に繋がるのです。

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■無垢の木材がもたらす癒し

森の中に入ると爽やかな香りと空気が満ちていることに気が付きます。

その正体は「フィトンチッド」

植物が発散する揮発性の物質で、心身をリフレッシュするだけでなく、抗菌・防虫・消臭などの効果をもたらします。

木材はこのフィトンチッドだけでなく、「空気のビタミン」といわれるマイナスイオンを放出します。

室内において、コンクリートなどの工業製品より無垢の木材を置いた空間の方が、このマイナスイオンの割合が高いことも研究の結果、分かっています。

日常生活に必須な家具から、快適な効果や癒しを得ることができれば、こんなに効率的なことはありませんよね。

 

…ということで、木が環境や暮らしにもたらす効果、とりわけ長く使う事ができる家具のまた違ったメリットをお話しさせていただきました。

 

所狭しと無垢材家具が並んだ家具蔵の各店舗。

森林浴に行くのはなかなか時間がとれないけれど、という方も木や自然の癒しを感じに是非遊びにいらして下さい。

スタッフ一同お待ちしております。

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