KAGURA OFFICIAL BLOG

奥行の広い一枚板が少ない理由は?

2023.7.15

 

 

ダイニングテーブルは幅だけでなく奥行きも重要


 

 

ダイニングテーブル選びにおいて、サイズ選びは非常に重要です。

食事の場、団らんの時間、個々の作業で「ゆとり」を享受したいなら、その重要性はより高まってきます。

サイズ選びは総幅、つまり長さはもちろんのこと、奥行きも重要です。

テーブル選びの際に自宅の空間に対してどの程度の大きさのテーブルを置くことができるのか、というのは周囲の回遊性を含めた使い勝手や空間全体の見栄えにも影響してきます。

幅の広さは着座人数の多少を左右しますが、仮に着座人数が少ないとしても幅の広いテーブルは隣に着座する人との距離の確保を約束してくれるものとなります。

「ゆとり」を求める意味では総幅が大きい、つまり長いことに越したことはありません。

そこで重要なのが壁や他の家具との距離感なので、そこをしっかりと見極めて、あるいは家具販売店などに相談をして適切なサイズを決定していきます。

この場合、総幅はサイズ決定の上で大きな要素を占めることになりますが、対となる「奥行き」については意外と語られることが少ないポイントです。

 

テーブルの奥行き設定にも根拠がある


 

 

スペースと椅子の出し引きの容易性の関係などを考慮して、奥行きが狭いテーブルを探している人もいるでしょう。

奥行きもテーブルのサイズを決定するうえでは重要なポイントであり、空間との相性から逆にこの部分を重要視する人もいます。

奥行きを決定する際にもある程度の広さは確保しておきたいもので、その根拠のひとつが「この程度は無いとゆとりを持った使用は難しい」というものであり、それが意味するところは対面する人との距離感の確保です。

奥行きがあまりに狭いと対面する人同士が近くなりすぎ、圧迫感を覚えたり、食事や作業そのものに不便を覚えるようなケースもありえます。

もう一つの根拠は「長方形として美しく見えるバランス」です。

ダイニングテーブルというものは私ども家具蔵のようなオーダー家具の販売店でも、既製品を在庫しているような大型店やホームセンターなどでもある程度サイズの基準は決まっています。

それは使い勝手と「長方形として美しく見えるバランス」に基づくものであり、私ども家具蔵のようなオーダー家具販売店は、そこに個々の事情をふまえた変更を自在に行うことができるのが強みです。

ただ、その場合でも「長細く見えます」「かなり幅広に見えます」というような注釈は必ず付き、その見え方は空間の雰囲気を、実際の寸法は使い勝手にも影響するものであり、その点を考慮しながらじっくりとサイズ感を決定していくものでもあります。

 

奥行=樹齢だからこそ一枚板天板で広い奥行のものを探すのは困難


 

 

そこで「無垢材一枚板天板」をテーブルとして使用することについてです。

一枚板とは、ご存知のように高樹齢の原木から取り出される一枚の大きな板を指します。

大抵の場合は、木のそのままの形状を活かし、自然から生まれた造形や模様をそのままデザインとして使用します。

一枚板天板の奥行きはそのまま「木の幹の太さ」となります。

木の幹の太さは樹齢と比例します。

つまり、高樹齢のものほど太く、天板となった際の奥行は広くなるのです。

テーブルとして使用しやすい奥行きは80センチ以上、できれば90センチ以上が理想です。

しかし、そのような奥行=木の幹の太さとなるには100年をゆうに超えるような樹齢のものでなくてはなりません。

そのようなものは言うまでもなく、とても希少です。

且つ、木というものは中央の部分、つまり一番広い部分は芯があり、使用できないことがほとんどです。

そのことからも奥行きが広い一枚板天板の確保は難度が上がります。

また、木というものはどれも真っすぐ生長するわけではありません。

曲がりくねりながら大きくなるものも多々あり、乾燥などの工程を経たうえでは使用できない部分も出てきます。

 

「共木テーブル」という選択肢で奥行きも確保する


 

 

奥行きが充分に無いテーブルはやはり使いづらさがあることは否めません。

その反面、高樹齢のものは希少(且つ高額であることも多い)であることを考えると、十分な奥行を持った「道具として良いサイズ」の一枚板と出会うことは少なくなることもあるでしょう。

しかし、それでも自然形状が活きた「自然耳」が付いたテーブルにこだわる、ということであれば「共木テーブル」も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

同じ1本の原木から取れる材のことを「共木」と呼びます。

それを用いて作られるテーブルが共木テーブルです。

同じ組織構造を持つ原木から板を接ぎ合わせるので、接ぎ目も目立たず、木目の表情や色合いには統一感が生まれます。板の接ぎ合わせ方によっては一枚板と見紛うほどのクオリティとなるものもあります。

これらの板を木目や色を選定しうまく接ぎ合わせることで幅広で使い勝手の良い板を作り出すことができるのです。

 

 

私ども家具蔵では、お客様一人ひとり異なるニーズにお応えできるように常時30を超える種類の樹種から、サイズも豊富に一枚板は勿論、共木を使用した天板もご用意しています。

共木テーブルは原木を直接買い付け、自社で管理している会社ではないと作りだせないテーブルですが、家具蔵各店では、そのような共木のテーブルも数多く扱っています。

家具は暮らしの道具であり、見て愛でるような美しさも追及されるものです。

ましてダイニングテーブルは住まいの顔として、家族やゲストの目に触れ、毎日、長い期間、皆で使用するものとなります。

見て楽しく、使って心地よい。

そんなテーブルを豊富なラインナップ・展示からお選びいただければと思います。

 

家具蔵の無垢材テーブルのラインナップはこちらから

 

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (73)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.