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一枚板の価格の基準はどこにあるか

2023.6.23

 

 

一枚板の「価格」の違いはどこにあるのか?


 

 

一枚板テーブルは単なる「テーブル」という枠を超えて、数百年かけた自然の歴史が表現する「芸術品」としての要素も加わります。

それは一般的なテーブルに加えて高い価値があることを意味します。

その「価値」の表現のひとつにいわゆる「価格」があります。

そしてこれにはある意味で当然のことながら、価格の違いが存在します。

様々な要素がありますが、一般的に価格の違いとなる要素、つまり「基準」として考えられていることを列記していきましょう。

 

表情という基準による価格の違い


 

 

木は自然の中で育ち、その環境はとても過酷です。

そのなかで生まれた「生きざま」ともいえる表情は木目や「杢」となって現れます。

一枚板のような自然材にはいわゆる「強い」表情があって当たり前で、そのなかで比較的穏やかな表情を持つものがより価値を持ち、価格も上がります。

また、「杢」がその板の希少度を吊り上げることも往々にしてあり得ます。

玉杢、縮(ちぢみ)杢、瘤(こぶ)杢など、その樹ならではの特徴的な模様のことで、ここにこだわりを持って探している人もいるほどです。

 

コンディションによる価格の違いとその基準は?


 

 

木には立木の状態の時に生じた「割れ」「節」があり、そういったものの存在、あるいは多寡が一枚板の価格を左右します。

「割れ」があるもの、もしくはそれを埋めているもの、そして「節」のなかでも「死節」といってごっそり穴が空いているものに比べて、それらが無いものはより希少です。

そのいわば「欠点」を逆手に取って魅力としているものも増えています。

節を樹脂で補修し、割れを事前に防止する「チギリ」と呼ばれる部材を敢えて「見せるデザイン」に落とし込んだものを見かける事も増えてきました。

様々な選択肢の中かから、自身の好みの基準を持つことも重要です。

また、その「形状」も価格の上下では大きなポイントとなります。

太陽の光を求める木は、その土地の特徴や気候によって樹形を大きく変えていきます。

樹種によっても異なりますが、木というのは強いうねりを持って生育するものであり、ほぼ真っ直ぐ育つものの方が珍しいほどです。

立ち木の状態がほぼそのままデザインとなる一枚板において、より真っすぐに近いものは希少であり、あるいは他の木の間引きなど多分の労力をはらんでいるものかもしれません。

そして、真っ直ぐに近い形状のものはどんな空間でも使いやすいものとなり、希少且つ人気もあることで価格も上昇します。

 

サイズという基準が価格を上下させる


 

 

無垢材の一枚板とは薄く切った板を張り重ねたり、こまかい木を組み合わせたりしない木そのもののかたまりのことです。

たとえば、6人掛けのダイニングテーブルは、標準的なもので180㎝×90㎝ほどとなり、厚みも相当あります。

この直方体を一枚の板として木から切り出すわけですから、元となる木はそれよりもさらに大きくなければなりません。

樹齢何百年もの貴重な大木しか無垢材一枚板天板の原料とならないのはこのためです。

街中の公園の樹や街路樹をよく観察すると、テーブルにできるような直径を持った樹木は少ないことがわかります。

また、基本的に木の中心にある芯材は一枚板天板には使用しません。

製材時に割れてしまうのでそれを避けて一枚板天板として仕上げます。

そうすると大きなサイズの一枚板を採ることができる部分は自ずと限定されます。

 

樹種による価格の違いは意外と大きい


 

 

樹種、つまり樹の種類は世界中で確認されている限りで6万種を超えるといわれています(2023年現在)。

そのなかには、いわゆる「銘木」といわれ世界的にも価値が高く、また、希少な種が多数存在します。

この「世界的な価値」「希少である」という2点は価格を決定する基準を決めるうえでは大きな要素です。

人気の樹種であれば、一枚板にできるような太さ・大きさを誇るようなものはなおさら手に入りにくいものになります。

だからといって、それ以外のものの価値が低いわけではありません。

世界にはまだあまり有名ではない、それでいて美しい表情を持ち、良コンディションで良サイズのものも多数存在します。

例えば、家具蔵でも人気の「サペリ」や「ボセ」はそれぞれ「マホガニー」「チェリー」といった超が付く銘木との共通点が多々ありながら、良コンディションで4人掛けに丁度良いサイズの一枚板が比較的安価に手に入ります。

要は、それぞれの樹種にはすべて独特の良さがあり、その価値を決めるのは使う人自身ということでもあるのです。

 

サペリの一枚板テーブル

 

どのようなところで選ぶべきか


 

 

家具蔵では目利きの職人が世界各地で良質の丸太(原木)を仕入れ、 国産材・輸入材を含め全てを自社管理のもとで製材・乾燥を行います。

特に自然乾燥には、約5000坪ある自社工場の敷地でじっくり何年もかけて、日本の風土に合った安定した木材となるよう手間を惜しまない工程を組んでいるのが、家具蔵なのです。

特に各店及び一枚板ギャラリーでは、この道の専門販売員が丁寧にご案内しながら、その人にとって「最高の」一枚をご案内します。

お問い合わせから、販売、アフターフォローまで、お客様の一枚板選びをサポートします。

 

家具蔵の一枚板の詳細についてはこちらから

 

 

 

 


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