KAGURA OFFICIAL BLOG

住まいに使われる自然素材とは

2023.7.2

 

 

住まいにおいて自然素材を使用することは、昔はある意味当たり前のことでした。

現在みられるようないわゆる人工物の素材が一般的となるまでは、様々な自然由来の素材を生かして家屋を作っていたわけです。

様々な素材を選択できるようになった現代においては、多少コストが掛かっても人工的な素材感を持つものより自然素材を随所に活用するような住まいを好む人も増えています。

一口に自然素材と言ってもさまざまな素材が存在し、住まいの内装を決定する際にどのような素材を選ぶかで、その見え方は勿論、住み始めてからの満足度も大きく変わります。

先々まで納得できるような素材選びを行うことはたいへん重要です。

 

 

自然素材とは何を指すのか?


 

 

ここでひとつ「自然素材とは何を指すのだろうか?」という疑問が湧いてきます

じつは自然素材を指し示すのに明確な定義はありません。

あえて言うなら「人工的につくられた化学物質を使っていないもの」ということが言えます。

内装材でいうならば壁材に使用する「漆喰」「珪藻土」、床材や家具などでも使用できる「無垢材」などがすぐに思い当たります。

これらはその質感・奥行き感もさることながら健康面に優れている、という特色があります。

のちほど詳しく述べますが、調湿効果や消臭効果もあり、何よりも化学物質を発生させないという点は健康志向の現代において支持を高めている要素と言えるでしょう。

他にも「コルク材」「天然リノリウム」「セルロースファイバー」「和紙」なども住まいや内装に使用する素材としては「自然素材」として分類されるものです。

 

合板と無垢材の違い


 

 

住まいで使用する自然素材の代表格の一つでもある無垢材を内装で使用する一番顕著なケースは、やはりフローリングでしょう。

フローリングには、主に「合板」「無垢材」の二種類があります。

どちらも「木」でつくられたフローリングではありますが、合板はその名のとおり、ベニヤ板(単板)を何枚か接着剤で貼り合わせて厚みを出した上に、薄い「突板」を貼って形成したものをいいます。

突板とは厚さ0.2ミリと薄くスライスした「木のシート」です。

無垢材フローリングは、貼り合わせをしていない天然木100%の板を使ったものになります。

無垢材は合板と比べた際には質感や調湿機能に優れ、「健康志向」にもポジティブな効果を発揮します。

合板はつまるところ薄い木のシートを何層にも接着させたものであり、あるいは木質系ボードなどの細かい木の繊維を圧縮させたもの(=MDF)も含め、そこでは多量の接着剤が使われます。

それらの接着剤の多くは、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂といった、近年問題になって久しい「シックハウス症候群」の主な原因とされているVOC(揮発性有機化合物)の一つ、いわゆるホルムアルデヒドという化学物質が含まれています。

人体に影響の及ぼすものである以上、大量に使えばどのようなことになるかは容易に想像ができます。

無垢材や無垢材フローリングを選ぶことは健康面でもメリットがあるのです。

 

漆喰と珪藻土の違い


 

 

塗り壁を採用する際の仕上げによく使われるのが「漆喰」や「珪藻土」です。

双方ともに耐火性に優れている点は防災を考えるうえでも有益です。

どちらを選ぶのかという点においては「見え方」を優先するのか、「性能」を優先するのかでも異なってくるでしょう。

あるいはコストの問題もあります。

見え方においてはいずれもその塗り方次第で違いを出すことができますが、漆喰と珪藻土では珪藻土の方がより「ザラッ」とした質感が強くなります。

これは漆喰が消石灰、珪藻土は珪藻(植物プランクトンの化石)が主原料である違いによるものです。

性能とコストにおいては珪藻土に軍配が上がるといえそうです。

「調湿性」「脱臭・消臭機能」「断熱性や防音性」は珪藻土の方が高いことが科学的にも証明されています。

また、コストにおいても漆喰壁は下塗りが必要なうえに工事が難しいため、珪藻土より施工費用が上がる可能性がある点は要注意です。

ただ、材料費自体は漆喰の方が安価であることも多く、その差は加工費用となるので、価格自体はさほど変わらないかもしれません。

漆喰の方が強度に優れ、水にも強いので水周りや外壁にも使用することができる点は違いとなります。

 

目に見えない部分も自然素材を使用する


 

 

フローリングや内壁材などの「目に見える部分」を自然素材でこだわるなら、「目に見えない部分」も自然素材にこだわっても良いかもしれません。

たとえば断熱材なら古新聞を主原料としたセルロースファイバーやウール(羊毛)、コルクを採用する、接着剤などはニカワや米糊などを使用するなどでよりこだわった自然素材の住まいと健康志向のある暮らしとなります。

 

 

このように自然素材をふんだんに効果的に使用した住まいに合う家具はやはり無垢材家具と言えます。

私ども家具蔵の無垢材家具は無着色仕上げのものであり、自然素材ならではの美しさや味わいを感じたい人や経年変化を楽しみたい人にはぴったりのものです。

また、汚れの付着を防ぐための塗装には、室内の空気汚染対策に配慮した安全性の高い塗料を使用しています。

ホルムアルデヒドはもちろんシックハウスの原因とされる物質を一切含んでいません。健康や環境に配慮されているので、小さなお子様のいるご家庭でも安心してお使いいただけるものとなっています。

自然素材の住まいをお考えの人もそうでない人も、使うことのできる自然素材である無垢材家具の質感を確かめに、ぜひ家具蔵各店にお立ち寄りください。

 

家具蔵の無垢材家具づくりの詳細はこちらから

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (74)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.