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収納家具の扉に使用するガラスの種類は

2022.8.31

 

 

収納家具を構成する「要素」は「扉・引出・オープン棚」


 

オーダー収納 オーダーボード 壁面収納 ウォールナット

 

収納家具とは、その名前の通りものを「収納する」もしくは「飾る」ための家具です。

その対象のものによって、本棚や食器棚、テレビ台など様々な種類の収納家具が存在します。

しかし実は、その収納家具を構成する「要素」は大きく分けると3つしかありません。

それは「扉・引出・オープン棚」です。

これらの要素は「収納する」と「飾る」に密接に関わってきます。

今回は収納家具を「収納する」と「飾る」という観点で選ぶ際に知っておきたいポイントを、扉に使用されるガラスの種類から紐解いていきます。

 

収納家具と住宅のガラスは種類が異なる


 

物が片付く2

 

当然ですが、住宅に使われるガラスと家具に使われるガラスには違いがあります。

それは特殊な環境や用途のために作られた、特別仕様の収納家具以外には、建具に使われる網入りガラスや複層ガラスは必要とされないからです。

またガラスは細かく分類すると数千種類にも及びます。

ここでは収納家具に使われる代表的なガラスの種類を見ていきましょう。

 

収納家具のガラス「フロートガラス(板ガラス)」


 

ガラスの中でも最も一般的に使用されているガラスです。

収納家具の扉に使用する場合は3mm厚以上のものが使われているかを確認しましょう。

「1mm厚」は強度上の問題から家具では一般的に使用されることはありません。

「2mm厚」は額縁に使われる一般サイズで、割れやすく基本的に家具の扉には使用しません。

「3mm厚」は住宅の窓にも使われるサイズで、軽量なため収納家具の扉には比較的よく使用されています。

「5mm厚」はフロートガラスの中で最もポピュラーなサイズです。

住宅の窓やガラステーブルの天板にも使用され、少し重たいですが、割れにくく収納家具の扉に使用されることもあります。

「6~8mm厚」になると相当な重さになります。

収納家具の扉に使用されることは殆どなく、ガラスの棚板などで使用します。

「10mm厚以上」は人が上で歩いても大丈夫な厚みです。

自動ドアの扉などに使用されますが、収納家具に使用することはまず有りません。

 

収納家具のガラス「クリアカットガラス」


 

 

フロートガラスの4辺を斜めに面取りしたものです。

平らなフロートガラスに斜めの傾斜が付くことで、ガラスの存在感や高級感を引き立たせています。

 

収納家具のガラス「強化ガラス」


 

 

衝撃などで割れにくいように特別な加工を施したガラスで、フロートガラスに比べて強度が高く、割れたときに鋭利な形状にならないのが特徴です。

フロートガラスと比べると3~5倍の強度(圧力に対して)があり、このような特徴から「安全ガラス」と呼ばれることもあります。

一定以上の厚みが必要な点と、後からの細かい加工が出来ないという点から収納家具の扉に使われることは少なく、天板や棚板などに使用されることがメインとなります。

 

収納家具のガラス「すりガラス」


 

 

表面に砂を吹き付け、細かく点のような凹凸を無数につけたガラスのことです。

この無数の凹凸により、光が乱反射することでガラス全体が白く不透明に見えます。

 

収納家具のガラス「型ガラス(デザインガラス)」


 

 

ドロドロのガラスは、2本のロールの間に通して平らにしながら冷やしていくことで、板状のガラスになります。

そのうちの1本を模様付きにすると、表面に模様(凹凸)がついたガラスになります。

ロールの模様を変えることで、さまざまな柄つきガラスが作られます。

ガラスの表面(片面)がデコボコしていて、もう片面がツルツルしたガラスで、浴室やトイレなどのドアや窓ガラスなど、主に視界をさえぎる為に使用されているガラスです。

アンティークガラスなどのパターンが付いたガラスもこれにあたります。

 

「収納する」と「飾る」のガラス選び


 

 

収納家具にはものを「収納する」という側面と「飾る」という側面があります。

室内を整理するために最適な収納家具が欲しい、という場合は収納性が重要視されます。

そのような際には大抵、引出や板扉などが選ばれますが、ガラス扉が選ばれるケースもあります。

それはテレビボードの内部に置いたデッキやレコーダーにリモコンの赤外線を通す、または使用頻度が高く一覧性が求められる食器棚や本棚などの場合です。

このような「見せたくはないがガラス扉にしなければならない」場合には、すりガラスや中が見えにくいパターンの型ガラスが有効です。

逆にコレクションや調度品を「飾る」といった場合には、引出や板扉ではなくオープン棚やガラス扉を選ぶことが当たり前になります。

オープン収納では埃が溜まってしまうことで掃除が面倒であったり、つくり次第ではチープな印象になってしまいますが、ガラス扉を付けることでものを綺麗な状態で飾ることと同時に、家具に高級感や重厚感が生まれます。

このような場合にはフロートガラスではなく、クリアカットガラスやアンティークガラスのような意匠性があるものですと、収納物や家具がより一層美しく見えます。

 

美しい収納家具を選ぶ


 

 

美しい家具とは使う人の要求を満たす機能を持ちながら、適度な装飾性をもち、住まいという空間にスッと馴染んでくれるものです。

収納家具を選ぶ時には引出、板扉、ガラス扉、オープン棚など様々な要素がありますが、これらは全て適材適所に必要なものです。

家具蔵では世界中から厳選した銘木で収納家具を作り続けています。

人それぞれの収納や空間コーディネートの悩みを専任のスタッフが事細かにヒアリングしたうえで、「仕舞う」「飾る」といった収納家具の要素や、深いインテリアの知識をもとに最適なご提案をしております。

 

家具蔵の無垢材収納家具の情報はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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