一枚板のテーブルにはどんな脚が良いか
2020.12.18
一枚板テーブルをオーダーする際に最も重要なのは、当然お気に入りの一枚板を見つけることです。
もし、一目惚れするような天板に出会えたのなら、それはとても幸運なことでしょう。
そして、毎日使用するテーブルとして使い勝手と見た目の良さを両立するためには、ぜひ脚にもこだわりましょう。
脚のデザインや取り付け位置をライフスタイルや家族構成に合わせてきちんと製作する事が出来れば、一生モノとして愛着を持って使い続けることが可能です。
今回は一枚板のテーブルにおススメの脚をご紹介します。
脚は固定する?しない?
一枚板の脚の種類は様々なタイプがありますが、大きく2種類に分けるとすると「天板に脚を固定するorしない」です。
天板に脚を固定するタイプのメリットは安全性が高いことです。
地震が起きた時、お子様がテーブルにぶつかった時等、天板を脚に乗せているタイプでは天板がズレる可能性はゼロではありません。
脚を固定すると言っても完全に固定して取り外しが出来なくなるわけではなく、脱着が可能なタイプも多くあります。
ノックダウン式といいますが、そのようなタイプであれば搬入も安心なうえ、テーブルを別の部屋に移動する時やお引越しの時も便利です。
また、短い脚に付け替えればローテーブルとして使うことも出来ます。
一方、固定しないタイプは脚の上に一枚板を乗せるだけというスタイルです。
脚の形状としてはT字型やV字型になっているモノが多く、素材は木材・スチール・アイアン・アクリル等様々です。
天板を乗せているだけなので、裏表が使用できて気分によって変えられるというメリットがあります。
また、脚の形状によっては倒すことでローテーブルにすることも出来る仕様もあります。
もちろん、安全性にもこだわり、簡単には天板が落下しないようにしています。
私たち家具蔵でもどちらのタイプでもお選びいただけるように、バリエーションを揃えています。
それらはすべて無料ですので、どちらが良いか迷った際にはスタッフに確認していただくと、自身にとってベストな「脚選び」が可能になります。
固定脚の種類
●4本脚タイプ
天板の4つ角に1本ずつ脚が付く最もオーソドックスな仕様です。
テーブルの短辺にも椅子を入れることができ、天板の下を一番広く使うことが可能です。
家族の人数が5人以上かつダイニングチェアを一辺に3脚横並びにすることが難しい場合や、来客があった時等に柔軟に対応することが出来ます。
4本脚は角脚・丸脚・絞り脚(テーパード脚)等の様々な形状があります。
一枚板のテーブルはやはり天板が主役なので、天板に視線がいくようにシンプルな脚の形状を選びたい場合は4本脚がおススメです。
また、シンプルな形状の為、床掃除もしやすく、埃も溜まりにくいといった特徴も。
家具蔵でも脚の取り付け位置は打ち合わせで決めていきますが、幅1500ミリ以上であれば角から30~60ミリ程内側に脚を付けるのがおすすめ。
天板の自然耳が際立つようになり、より一枚板が素敵に見えるうえ、脚間を広くとることができるのでチェアを収納しやすくなります。
合わせるチェアの寸法も考慮し、無理のない範囲で内側に脚を付けましょう。
●2本脚タイプ
天板の内側に付ける脚でT字型やH字型になっているデザインが一般的です。
4本脚と比較して、より天板に見た目の存在感が出る脚です。
2本脚は天板の短辺から100ミリ以上内側に入っているのが一般的なので、コンパクトなテーブルだと脚間が狭くなり、椅子が2脚並びにくくなることがあるので、注意が必要です。
この脚を取り付ける場合、四隅に脚が無いので着座からの出入りがしやすく便利です。
また、お部屋のスペース的に椅子の引きしろが十分に取れない場合もテーブル脇から出入りが出来ることは魅力的です。
2本脚を選ぶ場合は天板のサイズが大きく(理想は幅1800ミリ以上)脚間が狭くならない、または脚間を考慮して短辺から100ミリ以上内側に入れられるのでいわゆる「誕生日席も」利用可能、そんな内容に該当する場合におススメです。
「幕板」という存在
天板の下、例えば四本脚なら脚と脚の間に張られた「幕板」というパーツがあります。
これはテーブル脚の補強の役割を持っています。
この「幕板」は足元への干渉はありませんが、チェアの肘掛部分がそこにぶつかってテーブル下への収納ができなくなることや、着座した際の自身の脚とテーブルとの間隔が狭くなること窮屈な感覚を覚えることがままあります。
しかし、徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求した高品質なテーブル天板は、幕板などの補強材を必要としません。
家具蔵でもそれを行い、シンプルで使いやすく、それによって生じるスペースの無駄などを排除しています。
さらに、天板の表面と裏面、側面の6面全てを同様の仕上げとすることで、より耐久性と快適性を高めています。
また、フィンガージョイントといって板同士の接合部分をそれぞれ指状に削り出し、互いに組み合わせる方法で上からの加重やパーツのズレ、段差を防ぐ技術を採用しています。
家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。
「幕板」などの補強のないテーブル脚を選ぶことで必然的に作りの良い、また使い勝手の優れたテーブルを選ぶことになってきます。
一枚板を木材からテーブルへと進化させるパーツである脚。
ライフスタイルや間取り、家族構成、椅子のサイズやデザインを考慮してベストの脚を選びましょう。
様々な要素が絡む為、脚の形状や付け位置で悩んだ場合は家具蔵各店のスタッフにお気軽にご質問下さい。
豊富な知識と経験から的確なご提案を致します。
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