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一枚板テーブルは手入れが大変は本当か

2022.8.7

 

 

無垢材の家具を検討する際、今後の使い勝手や木の質感を左右する家具の仕上げ(塗装)方法に関してもよく知っておかなければなりません。

それは無垢材家具の代表格である一枚板テーブルであっても同様です。

仕上げをしていない素地の状態のままの場合、水分が木に染み込み、輪染み等の汚れの原因になります。

同時に傷が付きやすく、日焼けによる変色なども起きてしまうため、非常に気を使いながら家具を使用していくことになってしまいます。

反面、仕上げを行うことで木を湿度や水分から保護することができ、同時に木目を美しく際立たせてくれるようになります。

そのため一般的には必ず何かしらの仕上げを施し、家具を使用していくことになります。

ただ一言で仕上げ、そしてお手入れと言っても実に様々な方法が存在します。

それぞれの仕上げの特徴を理解することで、自身の使用する家具にはどの仕上げが適しているのかよくわかるようになります。

一枚板テーブルに限らず、無垢材家具全般における、そのような仕上げとお手入れの方法に関してご案内していきましょう。

 

無着色の無垢材の経年変化と傷について


 

 

高級な一枚板のテーブルは気を使いながらそっと使わなくてはいけないのか、等の心配があるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。

家具蔵の一枚板、そして無垢材テーブルを含むすべての家具はどれも「無着色」です。

無着色の無垢材は「経年変化」により、時間の経過とともに色味が変化します。

傷等がついた場合も傷自体が経年変化するため、次第に傷がまわりの部分と馴染み、目立たなくなっていきます。

傷も味わいの一部として、長く愛用できるのです。

また、無垢材であればあまりに傷が気になる場合は「削り直し」でのメンテナンスが可能です。

表面を1-2mm削る事で、それよりも浅い傷が消えて、新品の頃の様に戻す事ができます

この様に無垢材は時間の経過が、家具に対しダメージになってしまう事なく味わいとなり、手を加える事で更に長く使う事が出来ます。

 

仕上げによる手入れ方法の違い


 

 

一枚板テーブルが傷にも強い点を理解した所で、そのお手入れ方法について解説します。

どうしても一枚板テーブルと聞くと、染みになりやすいのでは?普段の手入れも大変なのでは?と感じてしまいます。

しかし、実際はどの様な仕上げにするかにより、お手入れ方法も変わり、それほど気負わずに使用出来る仕上げもあります。

家具蔵では、樹種等の条件により異なりますが、以下3つの仕上げをご用意しています。

1.ウレタン仕上げ

2.オイル仕上げ

3.漆仕上げ

 

ウレタン仕上げ


 

 

ウレタンの樹脂を木の表面に塗り、その塗膜により木を保護します。

強い耐久性があり、湿度や温度の変化にもつよく、木の動きにも保護してくれる役割があります。

日常的なメンテナンスが不要で水物を弾く特性があるため、無垢材家具を手軽に使用できる良さがあります。

また、お子様が小さいご家庭などでも、拭き掃除をするだけのメンテナンスのしやすさが好評となっている仕上げです。

家具蔵のウレタン仕上げは、熟練の職人によって塗料を薄く吹き付けています。

木の質感を損なわず、自然の素材を活かしながら手軽に無垢材家具を楽しめる仕上げになっています。

 

オイル仕上げ


 

無垢材テーブル オイル塗装

 

植物性のオイル(亜麻の種子から採れる油や荏胡麻の種子から搾取する油など)を木の表面に塗る仕上げ方法です。

木の表面から導管に染み込ませ中に浸透させ、オイルが内部で固まることで塗膜の代わりをする仕上げです。

表面に膜を張っていないので、木本来の風合いをそのまま活かした塗装です。

触った時の感触は木が持っている本来の触り心地を感じることができます。

反面、定期的な塗り直しの必要性、汚れの付きやすさ(染みなど)については知っておかなければいけないポイントです。

見た目には、木材を水で濡らした時よりも少し濃い自然な仕上がりとなります。

 

漆塗り仕上げ


 

漆はウルシノキの樹液を原料としたもので、その樹液に着色顔料などを入れない純粋な漆を木に染み込ませ、余分な漆を拭き取り、乾燥させます。

その工程を何度も何度も繰り返し行うことで、木の質感や木目がより鮮明になり風合いが増してきます。

オイル仕上げに少し似ていますが、漆を均一に塗り、その後拭き取る作業は、湿度・温度などの気候環境を見極めて作業する熟練の勘や経験が必要なため、漆職人といわれる専門の職人により行われます。

木地の仕上げや塗りに時間と手間がかかる塗装方法ですが、漆仕上げの家具の質感や引き立つ木目は他の塗装にないものがあります。

また漆仕上げを行うのにも「相性の良い」木というのがあるため、家具蔵の家具製作では対応可能な樹種が限られています。

 

 

 

このように、一枚板のテーブルであっても自分の生活スタイルに合った仕上げを選べば、傷やお手入れに対して、神経質になる事はありません。

皆さん、はじめは勿論気にしながら使うことも多いですが、細かな傷などが付き、そのことにも次第に慣れていくものです。

あまり気を使いすぎることなく、傷も味わいになるくらいの気軽な気持ちで、お気に入りの一枚を探してみてはいかが

家具の仕上げと言っても実に多様な仕上げ方法があります。

しかし、無垢材の家具に限って言うのであれば、上記の仕上げの中でも「ウレタン仕上げ」、「オイル仕上げ」の2種類の仕上げが、家具購入時によくある仕上げ塗装の方法になるでしょう。

それぞれの特性を知るとともに、実際の質感や使い勝手を販売店のスタッフに聞いてみるのは必須です。

家具蔵でも様々な事例を知る経験と知識豊富なプロスタッフが多数在籍しています。

ユーザー目線、お客様目線でお薦めの仕上げをお答えします。

お気軽にお声かけ下さい。

 

家具蔵の「木の風合いを生かした仕上げ」のご紹介はこちらから

 

 

 

 

 


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