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人を守る木「クス」をテーブルに選ぶこと

2020.2.13

 

日本の様々な地域に生息し、樹齢数百年以上にもなる樹種と言えば限られたものになりますが、その中でも代表的な樹種として「樟(クスノキ)」が挙げられます。

アニメ映画「となりのトトロ」でトトロの棲み家となっていたことを連想される方も多い木ではないでしょうか?

日本人にとって身近なクスですが、意外に街中でクスを見ても気付かないこともあるかと思います。

今回はそんなクスに関して、人の暮らしと密接した関係やテーブルとしての使用など含め、このクスに関してみていきましょう。

 

「クス」の木を知る


クスノキの葉をちぎると、ツンとする樟脳(しょうのう)の香りがします。

クスノキは独特な芳香を持つことから「臭し(くすし)木」がその語源とも言われています。

これがクスの名前の由来です。

また、「薬の木」が語源とする説などもあります。

世界的には、台湾、中国といった暖地に生息し、それらの地域から日本にやってきたのがクスノキとなります。

日本国内では、主に本州西部の太平洋側、四国、九州に広く見られますが、特に九州に多く、内陸部の方まで広がっています。

また人が入らない森林で見かけることが少なく、どちらかと言えば人里近くで目にすることの多い木です。

 

人を守る木「クス」とは


クスノキは長きに渡り人の暮らしの近くで共に歩んできました。

その存在感のある立ち姿はもちろんですが、春が過ぎた5月頃に黄白色の小さな花をいっぱいにつけた姿は皆さんの印象に残っているかもしれません。

クスノキはその姿だけではなく、木が持つ特性から人を守ってくれる木だと言われています。

人が木を守るのではなく、木が人を守るとはどういう事でしょうか?

●崇拝の対象として

四周に枝を張り長寿となるクスノキは、森厳で風格があることから崇拝の対象とされてきました。

そのため特に神社林などにおいてクスノキは見られ、ご神木として人々に崇められています。

クスノキに巨木が多い理由の一つにそういった神社や境内に植えられているため、長きに渡り保護されてきたということもあるようです。

また崇拝とは異なるものの、昔は日本の仏像にヒノキがよく使用されていました。

それは奈良時代以降のことで、その前の仏像はほとんどがクスノキで作られていたのです。

この時代は中国を文化的に範としており、当時中国では香りのある白檀の木で仏像が作られていたのに影響を受け、白檀のなかった日本では香りのあるクスノキが使用されたのではないかと言われています。

人々の目には仏像になるような尊い木としての認識が昔は特に強かったようです。

●防虫などの効果

クスノキは木全体から樟脳(しょうのう)の香りがし、葉をちぎると強い芳香がします。

根にも芳香があり、樟脳は根から多く採取できます。

樟脳はクスノキの枝葉や根を蒸留すると無色透明の結晶物として抽出することができます。

日本では防虫剤として樟脳をタンスに入れた習慣やタンスそのものがクスノキの木材で作られていたこともあり、樟脳の香りを「タンスの匂い」だと言う人もいます。

天然の樟脳は今はほとんどつくられず、防虫剤は合成物やナフタリンに変わりましたが、自然の力として長きに渡り、人の暮らしを快適にする役割を担ってきた木がクスノキなのです。

●医薬品としての効果

樟脳は血行促進や鎮痛剤などの外用医薬品として使われることもありました。

樟脳によるカンフル注射は中枢神経を興奮させることから過去には興奮剤として使われていた歴史があります。

物事を蘇生させるという意味の言葉に「カンフル剤」を使うことがありますが、このカンフル剤はクスノキの樟脳(カンフル)を活用していたことを言います。

自然の中に存在するものを人に役立てるために使用していた人間の知恵と工夫が感じられますが、同時にクスノキの役割の幅広さにも驚かされます。

 

他にも有名なのが長崎市の天然記念物になっているもの。

山王神社の境内入口に根をおろしている大クスは、長崎市上空で炸裂した原子爆弾により、幹に亀裂が入り、枝葉も吹き飛ばされ、熱線で焼かれ、一時は枯死寸前となりました。

しかし、次第に樹勢を盛り返し今でもその樹勢を誇る姿は多くの人に感銘を与えます。

歌手の福山雅治さんが曲にしたことでも話題になりました。

 

テーブルとしてのクスノキ


長い時間をかけて大木へ成長していくクスノキは、日本国内でも有数の巨木になる樹種の一つです。

しかし神社仏閣で育っているような素材は当然テーブルになるようなことも少なく、自然の中で樹径がしっかりと採れるまで大木になっている木はそれほど多くはありません。

硬くて防虫効果もあるため、耐久性も高く家具の素材としては非常に優秀な材ですが、素材の乾燥が難しく、木の動きを熟知した職人による管理や適材適所の木取りを行う技術が不可欠な素材でもあります。

それ故にクスノキで作られたテーブルはたいへん希少なのです。

テーブルとして製作した場合、明るい印象の素材のため空間を選ばずどのような空間へも自然と馴染むテーブルとして存在します。

同時に木目は大きく明瞭で、しっかりした主張も持ち合わせているため、ダイニングの中でも主役と言える存在感を発揮してくれます。

家具蔵各店でもそのようなクスノキでつくられた希少天板をご覧頂くことが可能です。

自然の中で育ったクスノキの活き活きとした表情をご覧になりに、ご来店下さい。

 

家具蔵の無垢材一枚板天板の情報はこちらから

クスノキをはじめとした一枚板テーブルを使用した事例はこちらから


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