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木組みのダイニングチェアのメリットを知る

2019.12.12

木組みのダイニングチェアとは?


タイトルにもある「木組みのダイニングチェア(食卓椅子)」とはどんな椅子のことを言うのでしょうか。

「木組み」とは、その字が表す通り木と木を組み合わせて構造物を作り上げることです。

古来から伝わり、法隆寺などの重要文化財などでも見ることのできる、伝統的に受け継がれる建築技術の木組みには様々なものがあります。

異なる角度の木材を組み上げる仕口、延長方向に接合する継手…。

地震や台風、豪雪地帯の屋根に降り積もる雪の重みなど、必要な場所に必要なだけの強度を保つために様々な技術が生まれました。

そして、その建築技法は様々な分野に応用されることになりました。

その木組みを椅子づくりに応用して生まれたのが木組みのダイニングチェアなのです。

チェアづくりの木組み


では、この木組みの技術、わかりやすいところで家具蔵の人気チェアでもある「無垢材アームチェア アルコⅡ」で見てみましょう。

まずはこの「アルコⅡ」の笠木からアームにかけての作りを見てみましょう。

この部分は木を曲げているのではなく、笠木のパーツとアームのパーツをフィンガージョイントという木組みを使って接合しています。

このフィンガージョイントは、より深く先端が鋭角である方がより接合強度が高められるのですが、それには高度な技術が必要になります。

また、このアルコⅡには後ろ脚と座板とを接合する部分に「楕円ホゾ」「割り楔(くさび)」という仕口が使われています。

楔を使ってホゾを固定するのは「木は木で絞める」という、まさに宮大工の技をチェアづくりに応用した代表的なものです。

 

木組みがもたらすメリット その1


メリットの1つ目は、椅子の強度と耐久性を最大限に高めることができる点です。

強度が必要な場所に、適した木組みの技法を使うことで壊れにくいチェアができあがります。

例えば、先ほど出たアルコⅡの座板と後ろ脚の接合部に使われている、「楕円ホゾ」「割り楔」は、椅子の背もたれに寄り掛かった時に、一番負荷のかかるこの部分の強度を高めています。

この部分をネジやボルトなどの金物で留めているチェアも多数あります。

このような金物に頼った製造方法だと、木と金属では物質自体の硬さも異なり、金属の腐食と劣化によって接合部に緩みが出てしまうことが避けられません。

同じ硬さのものを接合している木組みは、長くその強度を保つことが出来るので、耐久性も高まり、長持ちするチェアとなるのです。

 

 

木組みがもたらすメリット  その2


木組みがもたらすメリットの2つ目は、軽量化です。

ピンとこない人もいるかもしれません。

実は、木組みによって強度を高めることによって、余分な補強材を使わなくても良いチェアができあがるのです。

補強材が多いほど、その分重量は増加します。

一方、余分な補強材がなければ、その分重量が軽くなるのは当然のこと。

ここで家具蔵のロングセラー「無垢材ダイニングチェア FinⅡ」のフォルムを見てみます。

細く削り出された4本の脚は、適切な木組みによって衝撃や体重の負荷を分散できる構造になっているのです。

ですから、ここまで脚を細く仕上げることが出来るのです。

パーツの余分な部分をそぎ落とすことでも軽量化が実現するというのがここからもわかります。

 

木組みがもたらすメリット その3


メリットの3つ目は、デザイン性です、

軽量化のところでもお話ししましたが、木組みを効果的に使うことで補強材を減らすことができます。

椅子の脚と脚をつなぐ「貫き」という補強材が入っているチェアと、入っていないものではどちらの方が美しく見えますか?

貫きが無い脚の方が、脚が長くスタイリッシュに見えるはず。

さらに、仕口そのものもデザインとしてチェアの意匠性を高めるという副産物もついてきます。

 

木組みがもたらすメリット  その4


4つ目のメリットは付加価値の機能をもたらしてくれることです。

グッドデザイン賞も受賞した「無垢材スツール ゼン」、これは普段使わない時に重ねてまとめて置いておくことができます。

もちろん、脚と脚の間に補強材の貫きが入ってしまっていたら、重ねることができないか、補強材の分積み重ねた時に高さが増してしまう結果になります。

木組みによって、デザインや強度だけではない、便利な機能が加わったのです。

 

なぜ木組みのチェアは少ないか?


ここまでお話してふと「そういえば木組みのチェアってあまり聞かないな…」という方もいるでしょう。

そうなのです。

木組みでできているチェア、そして板の座面=板座のチェアは決して世の中のそう多くあるものではありません。

理由はなぜか?

それは製作が難しいからに他なりません。

木組みの板座チェアは例えばクッション材や張地の交換なども不要で、ランニングコストの面でも非常に有益です。

では何故そんな椅子が少ないのでしょうか?

実際に高耐久で長期の使用に耐えるものをつくろうとするとき、さきの乾燥を含め、ここまでの手間と技術を持って椅子づくりを行うことができる、というのが非常に少ないからです。

(詳しくは当コラム「無垢材チェア、比較するならここを見る」をご参照ください)

 

このように、椅子づくりに使われている木組みと、その木組みによるメリットをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

私たち家具蔵では、先人たちの知恵と技術を未来に継承するため、古来の伝統技法をチェアのみならず、すべての家具づくりに応用して、百年生きた木で百年使えるものになるよう技術を磨き、皆さんにご提供しています。

今日ご紹介したチェアをはじめ、30を超えるチェアを家具蔵全店でご覧いただき、お試しいただけます。

その木組みのメリットを感じてみてください。

 

家具蔵の無垢材家具づくりの詳細はこちら

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから


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