“一脚あると便利”なスツールはこう使う!
2024.11.8
目次
「スツールってどんな家具?」
分かっている人には明快な回答ができますが、「スツール」と名が付く家具は意外と種類があり、果たしてスツールとはどんな家具か、と考えてしまう人もいます。
スツールは、基本的には「一人用の背もたれのない椅子」のことを指します。
比較的短い時間の着座や補助椅子として使われることが多い家具で、そのデザイン・種類は世界中で、そして古来から非常の多くのものがあります。
スツールの歴史は深く、第2王朝時代(紀元前2680年頃)の墓石には、牛の脚部のような形状の脚を持つスツールが彫られています。
いわゆる権力の象徴ということもあった椅子よりも先に、このようなスツールの原型とも呼べるものが存在していたのです。
一方、日本においても最古の椅子と呼べるものが、弥生時代前期の丸太をくりぬいたもので知られています。
そうして、折り畳み式・座面が高いもの・重ねることができるもの等様々なアイディアで多様なものが生まれてきました。
著名なデザイナーがデザインしたものも多く、そうしたものはインテリアとしても高い人気を誇ります。
では、何故ここまでスツールが洋の東西を問わず、そして様々な場所で活用されてきたのでしょうか?
そのカギは「一脚あると便利な万能性」にあるのです。
スツールは「置く場所」を選ばない
様々なデザインがあるスツールですが、多くの場合はコンパクトなサイズであり、そのことから「置く場所を選ばない」点がその使いやすさに繋がっています。
テーブルの妻手(短辺側)に、部屋の隅に、ソファの前に、玄関に、ベッドの横に、キッチンに…。
どこに置いても決して邪魔になることのないサイズは、いざというときの使用や、ふとした時の使用において、非常に便利です。
スツールは「使い方が多様」である
基本的に座るための家具であるスツール。
それを大前提として、置く場所を選ばないことは多様な使い道があることを意味します。
来客の際の補助椅子、ふとした時の着座はもちろんのこと、場所によって様々な使い方ができるのがスツールの良いところでもあるのです。
コンパクトで持ち運びも容易なスツール。
いつも決まった場所に置いておく必要もなく、臨機応変に使用用途を変えることのできる、優秀な家具です。
そのことから以下のような使用場所、用途が考えられます。
スツールの万能性「シーン1:玄関」
靴を履く際に都度しゃがむのはなかなか大変、という人も多くいます。
最近は三和土が無いフラットな玄関も、特にマンションなどで多く、腰掛ける場所がないことでブーツなどを履くのに一苦労、という女性もいるのではないでしょうか?
玄関先に置いておいても過度に邪魔をしない存在感のスツールは、そんな時に便利です。
靴を履くための腰掛としての役割以外にも、バック等の手荷物を置くために使ったり、お花や小物を飾る台として暗くなりがちな玄関スペースを華やかにする、そんな役割に使用することもできます。
スツールの万能性「シーン2:洗面所・脱衣所」
洗面所でドライヤーを使用したり、化粧や身支度を整える際の腰掛としての使用にもスツールは使用できます。
洗顔用のタオルを置いたり、お風呂上がりの着替えを置くことに使用しても良いでしょう。
この場合気を付けたいのは洗面台の高さとスツールの座面高のバランス。
鏡をしっかり見ることを目的とするのか、もしくはあくまで腰掛け程度に考えるのかで、必要な高さが変わります。
どんな高さにしたら良いか迷ったら家具店のスタッフに確認してみましょう。
スツールの万能性「シーン3:リビングダイニング」
本来の使い方以外にどのように役に立てることができるか、という点が「万能性」といえます。
スツールの万能性が特に活きるのがリビングダイニングです。
例えばソファの前に置く小ぶりなコーヒーテーブルの代わりに。
あるいは飾り棚として。
または最近増えているリビングスペースに常設されたカウンターデスクに合わせて。
これらの使い道は基本的に「来客時の補助椅子」であることが前提です。
そのうえで、これだけの「もう一つの使い方」があるスツールはやはり万能家具と言えます。
コーヒーテーブルの代わり、という点では一般的なリビングテーブルとそう高さが変わらないものが多く、小ぶりであることから移動も容易という点で非常に使いやすいものとなります。
飾り棚としても、部屋のコーナー部に観葉植物などを置いておくことで、フォーカルポイントを作ることに役立ちます。
カウンターデスクなどに合わせる際にも、背もたれが無く圧迫感が無いうえに、天板下に収納しやすいのでスッキリ見せることができます。
スツールの万能性「シーン4:キッチン」
キッチンでも、料理中に腰を掛ける、キッチンに常設されているワークスペースでの作業に使うなど、その用途は様々です。
スツールの万能性「シーン5:寝室」
最後に寝室です。
寝室では、ベッド横のナイトテーブルとしての使用の他に、ドレッサーチェアとしても非常に有用です。
スツールはベッドの脇にスマホ、目覚まし時計、飲料、眼鏡などを置いておくのに丁度良い高さとサイズを兼ね備えています。
寝室にドレッサーを置いている人はチェアを置くことで圧迫感が出たり、スペースそのものが狭くなることもあります。デスク下にすっぽり収納しておけるスツールであれば、省スペースとなり、スッキリします。
このように、スツールは多様な活用ができコンパクトで非常に使い勝手の良いアイテムとなっています。
自宅に一つ用意があるだけでも、日々がより豊かで快適になるかもしれません。
家具蔵では良材で製作した無着色・無垢材のスツールを全4種類で展開しています。
長く使用することで味わい深くなる、職人が手仕事で仕上げる木組みのスツールです。
一度、店舗でもお試しいただくことをお勧めします。
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