KAGURA OFFICIAL BLOG

無垢材テーブルでよく使用される素材はどんなもの?

2019.5.1

着色ものと無着色の違いを知る


テーブルの素材として、近年とみに人気が高まっている「無垢材テーブル」。

無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。

それを使用して製作した家具は「無垢材家具」とカテゴライズされ、なかでもテーブルが「無垢材テーブル」」と呼ばれています。

ダイニングテーブルに限らず家具は長年使いこむ中で傷もつき、購入したばかりの頃とは状態が変わります。

いわゆる突板・合板の家具は経年で傷んでくると貼ってある表面材が角から剥がれてくるといったこともありますが、

無垢材家具は表面が剥がれる、といったこともなく傷みも程よく味になってくれる点は大きな魅力です。

ただし、無垢材家具にも「着色」したものと「無着色」のものが存在します。

着色とはいわずとしれた色を塗ったもの。

無垢材でも着色した家具は、手に入れて間もないうちは美しい状態ですが、年月が進むにつれ色がくすみ、ぶつけた所なども塗装が剥がれてきたりします。

いつもピカピカにしていなくてはならない、傷をつけてはいけない、と気を使いながら使っていくのはたいへんです。

また、着色料を塗られた状態では本来の木の持つ色合いや木目などの美しさを感じることは難しくなります。

無垢材無着色の家具は木が本来持つ経年での色合い・風合いの変化を楽しむことができます。

使い込むごとに色艶も増し、味わい深い表情に変わっていく中で「色褪せ」といった言葉は縁遠いものです。

もちろん傷も付きます。

ただ、その部分が剥がれるようなことはありませんし、むしろその傷が風合いになっていくのです。

傷を気にしながら使う、なんて心配とも無縁です。

いわば「日々の暮らしの記憶」も、やがてあちらこちらに刻まれていくことでしょう。

そして年月を経た無垢材無着色の家具は「時間の色」とでも言うべき独特の味わいを醸し出します。

艶やかさを帯びていく木肌は、手に触れ、腰掛けるごとに、使う人の心と体にしっくりと馴染んでいくのです。

 

代表的な樹種は


●ウォールナット

無垢材テーブルで良く使用される素材として「ウォールナット」があります。

なかでも北米産の「アメリカンブラックウォールナット」は世界三大銘木とされ、中世の時代から人気のあった高級材です。

その色濃い木肌と墨を流したような流麗な木目が人気のウォールナットはその表情の美しさの他にも、クルミの仲間ならではの耐衝撃性と加工性を誇ります。

そのことから家具に使われているだけでなく、様々な用途で用いられています。

また、使い込むごとに色味が明るくなり、よりその木目も鮮やかに楽しむことができるような「経年変化」を楽しむことのできる素材でもあります。

重厚感や落ち着きを与える印象のウォールナットはモダンな空間を構成するのに大きな役割を果たしてくれる銘木です。

●チェリー

「チェリー」も無垢材家具で人気の高い樹種です。

無垢材テーブルの素材としても、その美しく滑らかな木肌と表情から同様に高い支持を誇ります。

総称は「アメリカンブラックチェリー」。

その名のとおり、北米、主にアメリカからカナダなどに分布しています。

チェリーの特徴は、すべすべとした滑らかな肌触りです。

手で触った時の感触が柔らかく、テーブルなど肌が触れやすい家具に適しています。

また、チェリーは使っているうちに色が変わる無着色無垢材の魅力を存分に味わうことのできる樹種です。

使い始めの頃は赤味も淡い優しい色身ですが、時間の経過とともにその色は濃い飴色に変化していきます。

その変化はまさに劇的といっても過言ではなく、使い込むごとに高級感が増すのもチェリーの特徴なのです。

その温かく、優しい風合いでダイニングを鮮やかに彩ってくれるでしょう。

●ハードメープル

メープル」は、主にカナダやアメリカ北東部といった、北米大陸でも寒冷地に属する地域に生息しています。

メープルはハードメープル材とソフトメープル材に分けることができ、テーブルなどの無垢材家具にはハードメープル材が多く使われます。

ブラックメープル・ロックメープル、といった種類がありますが特に有名であり、家具蔵でも使用するのが「シュガーメープル」という、いわゆるメープルシロップが採れる樹種です。

いわゆる「カエデ」の仲間ですが、厳密にいうと日本に分布するカエデとは異なります。

その特徴は、摩擦や衝撃に強い「硬さ」と光沢感のある美しい木肌。

乳白色ともいえるその表情は経年変化で少しずつ色濃くなっていきます。

その堅さや反発性の良さから体育館やダンスフロアの床材、またその特徴からくる音の響きの良さで音楽関係からも支持は高い材ですが、近年は住宅の床材として国内でも人気を高めています。

その理由はなんといってもその光沢感と爽やかな木肌の持つ、清潔感。

木のぬくもりや優しさを感じながらも、清潔感を感じさせる美しいコーディネートを演出します。

●タモ

野球のバットなどでも聞き覚えのある方もいるであろう、「タモ」。

いわゆる「トネリコ」という木の仲間で、北米大陸に分布する「ホワイトアッシュ」も木肌の木目などは厳密には異なりますが、大きく分けて同じ種目になります。

この「ホワイトアッシュ」も無垢材テーブルをはじめ、無垢材家具でよく使われる素材です。

タモは広葉樹の中でも成長が早く、高く、まっすぐ伸び、しなりも良いので加工性に優れます。

さらに、柾目方向に材をとった際の「糸柾(いとまさ)」といわれる細い直線状の木目は古来より垂涎の的でした。

タモで作った無垢材テーブルは空間にそこはかとない「和モダン」の意匠をもたらしてくれます。

●ナラ

ナラ」も無垢材家具・無垢材テーブルではよく使われる素材です。

海外では「オーク」と称される樹種の仲間であるナラは「ドングリの生る木」といえば北海道の耳なじみが良いでしょうか。

緻密な木目と「虎斑(とらふ)杢」と呼ばれる独特の表情は洋の東西を問わず、その堅牢性と相まって高い評価を得ています。

家具だけでなくワインやウイスキーの樽などにも使われることで有名な樹種ですが、無垢材テーブルとなった時にはその滋味のある色味とどこか素朴ささえ感じる表情が空間に程よいナチュラル感をもたらしてくれます。

基本的に異素材との相性が非常に良いのが無着色の無垢材の魅力のひとつですが、このナラは特にその部分に優れています。

空間や他のインテリアを選ばない万能性は大きな特徴です。

 

家具蔵で扱う樹種と無垢材テーブル


いま挙げた樹種はすべて無垢材オーダー家具ショップ「家具蔵」でも取り扱っています。

また、それ以外にも全部で30種を超える樹種を希少な一枚板天板含め、ご紹介しています。

なかにはアフリカ大陸からの銘木「サペリ」「ボセ」「ブビンガ」「ゼブラウッド」「パープルハート」。

国産材も「クリ」「トチ」「クス」「ケヤキ」…。

数多くの樹種ごとに語るべき内容とそれぞれの住まいとの相性や出会いがあります。

空間の顔となるダイニングテーブルを無垢材でオーダーする、そんな喜びを味わってみませんか?

 

家具蔵の無垢材テーブルのラインナップはこちら

無垢材テーブルのある暮らしの事例集はこちらから


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (147)
  • [+]2023 (366)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.