水と緑と木に癒やされる、
深大寺そばの新名所

vol.23 タモのテーブルセット 東京都 深大寺そば一休庵

vol.23 タモのテーブルセット 東京都 深大寺そば一休庵

豊かな緑と風情ある町並みが魅力の深大寺門前町。清涼な湧水を活かした深大寺そばが名物で、参道には老舗のそば店が軒を連ねている。なかでも、店前に構えた大きな水車が印象的な一軒が、創業50余年の『一休庵』だ。店主・内野和彦さんは、学生時代から「日本一のそば屋になろう」と修行を始めた職人気質。名水を活かし、自家製粉の粉を用い、打ちたてにこだわるそばは、コシが強く、のど越しに豊かな風味がふわりと香る。余韻まで繰り返し楽しめるような深みのある味わいだ。自慢のそばを心地よく楽しんでもらうため、店の改装にも取り組む。春には桜、秋には紅葉を眺める2階席は「そばと自然を満喫してほしい」と、座敷を板張りにし、タモのテーブルセットを並べた。堂々とした木目が、店内の凛とした空気に調和する。予算のかかる全面改装は一発奮起といえたが、「食べ物でも家具でも、本物には崩れない価値がある」と言い切る。「木に詳しい人はいても、使いこなせる人は少ないでしょう。その点、家具蔵の職人は、素材の持ち味を引き出しているのがよく分かる。この家具は私やお客様と一緒に年をとり、代々受け継がれるものにしたいと思っています」。改装後は「2階で食事をしたい」という問い合わせが増えているとか。内野さんの心意気が詰まった空間は、こだわりのそばとともに深大寺の新名所となりそうだ。

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そばは二八、九割、十割を用意。落ち着きのあるタモのテーブルが、自慢のそばを引き立てる。
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老若男女を選ばない板座の座り心地にお客様が自然と集う。ゆっくりと上質な時間を過ごしてほしいという店主の希望が叶えられた瞬間だ。
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シンプルでありながら安定感のあるデザインのチェア“グレア”。もてなしの空間とそばの味にお客様からの笑みがこぼれる。
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水車が目印の深大寺そば「一休庵」。そばの実から自家製粉した粉を石臼で挽き、店内4ヶ所で打ちたてのそばを提供している。

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