森の中の幼稚園で見つけた
居心地のいい会議室

vol.12 ナラの大テーブル 神奈川県 宮前幼稚園

vol.12 ナラの大テーブル 神奈川県 宮前幼稚園

森のような園内を案内してくれる先生に、園児たちがついてくる。「おはようございます」と丁寧に挨拶してから「先生、どこいくの」「私、それでね」…。子どもたちの表情には、生命力が漲っている。自然の緑や小高い丘をそのまま生かした広い庭を抜けると、とんがり屋根の幼稚舎がお目見え。通されたのは、先生や父兄のための会議室。ナラの大きなダイニングテーブルで、髭を生やした園長先生がニコニコと迎えてくれた。「こういう緑豊かな庭を通って来て、ここに上がって来るとこの大きなテーブルがあるって、とても自然でしょ」。園長先生は、気さくに話しだす。「10年以上前、自由が丘をプラプラしていたときに、家具蔵でこのテーブルを見つけてね。ここで使えば、自宅に置くよりも、たくさんの人に使ってもらえるでしょ」と、気取らない笑顔が温かい。「最近は、この辺りも自然が少なくなってきちゃったし、みなさん、家にも大きなテーブルをなかなか置けないし。だから、お母さんたちもここに来て、自然やこの無垢材のテーブルでホッとしてくれたらいいな、と思っているんですよ」。ここで会議をすると、居心地がいいから固い雰囲気にならないそうだ。それは、テーブルのせいだけではなく、園長先生の人懐っこい笑顔がみんなの気持ちをほぐしてくれるからだろう。撮影終了時、園児たちが「今日はお写真を撮ってくれて、ありがとうございました」と元気にお礼を言ってくれた。その姿に大きなパワーを分けてもらったようで、とても嬉しくなってしまった。

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「このテーブルのおかげで、お母さんたちにもこの会議室は大好評なんですよ」と先生たち。10年も使い込まれたテーブルは、ナラならではの美しい黄金色に変貌している。 “ここにこの大きな無垢のテーブルがある”ということが、園長先生からたくさんの子どもたちへの、大きなメッセージなのだろう。
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木のテーブル、木のおもちゃに触れて遊ぶ子どもたちは、自然な笑顔に満ちている。人工物では感じ取れない、肌触りのよさや温もりを全身で感じとりながら安心して遊んでいる姿がなんとも微笑ましい。
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子どもたちととても仲のよかった動物たちのお墓。いつでも感謝の気持ちを忘れない場所でもある。
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園長先生にそっくりな埴輪。 園長先生のお人柄がそのまま表現されているこの埴輪に、子どもたちはいつも手で撫でながら園長先生への親しみを深めている。
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シンボルツリーのユリノキ。 初夏に黄色いチュウリップのような可憐な花を咲かせ、半纏のような葉を一杯に繁らせるユリノキは、これからも多くの子どもたちを見守ることだろう。

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