妖艶ささえ醸す
クラロとの運命の出会い
vol.16 クラロ・ウォールナットのダイニングテーブル 東京都 舘下邸
高級車のダッシュボードにも使われるほどの、希少な銘木“クラロ・ウォールナット”。この見事な一枚板で作られたダイニングテーブルと、運命の出会いを果たしたのが、舘下さんご夫婦。「家具蔵に置いてあったこのテーブルを一目見たときから、これだ!って。もう一目惚れでしたね」とご主人・文彦さんが言えば奥様・淳子さんは「私は、印象が強烈過ぎて、インテリアに合うかと、最初はまよったんです」。それでも、文彦さんの熱い思いにおされ、その魅力にとりつかれていった淳子さん。「我が家に来るまで、もう、恋人を待つような気持ちになってしまって」と笑う。「いびつな形や独特の木目の色合いが、毎日見ていても飽きないし、癒されるんですよ」と、クラロ・ウォールナットのダイニングテーブルについて語ってくれた舘下夫婦。世界中の木工家たちをも魅了するその天板を間近で眺めると、独特の色のグラデーションはなにか引き込まれていきそうで、妖艶という言葉がふさわしい。器が趣味の淳子さんは「使ってみたら、どんな器も引き立ててくれるんです。いろいろな器を置いて眺めるのも楽しいですよ」。味わいを楽しむためにも、呼吸する木のためにも、クロスはかけないで愛用されている。ちょうど肘掛けがテーブルの下に入るからと選ばれたウォールナットのアームチェアも、テーブルにマッチしていた。「もう一生手放さない」。おふたりは口を揃えた。
「これもとても座りやすいよ」と、家具蔵で合わせて買われたソファで寛ぐおふたり。
像の足のような形をしたクラロ・ウォールナットの原木。 魅惑的な木目はこの形からでなくては生まれない。
事例を見る
木材別事例:
シーン別事例: