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オーダーキッチンの天板は何を選ぶか?その1

2021.7.14

 

 

無垢材のキッチンを探して家具蔵を訪れるお客様が多い中、キッチンの天板=ワークトップについては無垢材以外の素材を選ばれる方がほとんどです。

もちろん、無垢材のワークトップというのも『あり』ですが、水仕舞い・メンテナンス性などを考慮するとすべての方に向いているという訳ではありません。

そこで今回は、今キッチンで使われている9種類のワークトップの素材について、それぞれのメリット・デメリットと合わせて、どのような方に合っているのかというお話をしていきましょう。

 

 

天然石


御影石・ビアンコカララなど、中国やイタリアなどを原産とした天然石が用いられます。

天然素材ならではの風合いと一つ一つ違う表情が唯一無二の風格をもち、メーカーごとにその特徴があります。

また、エッジの部分も無垢の石のため、デザイン性のある縁取りに削り出すことができるなど意匠性が高いのが特徴です。

更には、表面仕上げも本磨き・水磨き・レザー調仕上げ・ジェットバーナー仕上げなど、要望に応じてツヤ・手触りなども加工することが出来るのも魅力的。

ただ、天然石は多孔質なため水や汚れを吸い込みやすいのが実際のところ。

特にアルカリ性や酸性の強い液体の場合は変色してしまうため、撥水加工やガラスコーティングなどを施す必要があります。

また、天然素材のためその資源には限りがあり、コストは人工的に作り出すことができるものに比べると断然高くなります。

高級感のあるキッチンにしたい方、天然素材にこだわっている方、アンティーク家具のような意匠性のキッチンにしたい方、そして予算に余裕のある方にお勧めです。

 

人造石(主にクォーツ)


 

 

天然石には憧れるけれども、普段のお手入れがしやすい素材を選びたいという方にお勧めなのが、テラゾーやクォーツなどの人造石カウンターです。

石英や水晶といった90%以上の天然石をベースに、数パーセントの樹脂を混ぜることで、耐水性・防汚性を高め、石の表情を楽しみながらもメンテナンスはとても手軽になります。

天然石の削り出しのような意匠性のあるエッジ加工は出来ませんが、留め加工を施すことで前垂れの部分にも石目の柄をしっかりと出せることで、人工的に作られているものではありなが

自然な表情に仕上げることが出来ます。

また、3メートル以上の長さでなければ1枚モノで製作することも可能です。

この場合、搬入経路や搬入時の重量を考慮すると場合によってはジョイント加工を必要とすることが多いので、ここは注意したいポイントです。

熱にはあまり強くない為、加熱直後の鍋をそのまま直置きするような使い方には向きません。

天然石には憧れつつも普段の使い勝手やメンテナンス性も重視したいという方にお勧めの素材です。

 

セラミック


 

 

近年、システムキッチンのショールームやカタログでも目にすることが多くなったのがセラミックカウンター。

色だけでなくその表面のテクスチャー(凹凸感)が、今までのキッチンになかった素材感・高級感を演出してくれます。

また、先ほどのクォーツカウンターの弱点であった耐熱性に関しては、焼き物であるという由来から熱にとても強いというのが特徴です。

短時間であれば火から下した鍋をそのまま置いても大丈夫なので、ステンレスカウンターなど厨房のようにガンガン使いたいという方にも向いています。

また、金属よりも硬いのでキズが付きにくいというのもメリットの一つ。

ただ、そのメリットの裏返しとして柔軟性に欠けるため、衝撃が加わった際には割れる可能性があるということも頭に入れておいた方が良いポイントです。

そしてセラミックカウンターの石目などの柄は実は本物ではありません。

プリントした柄を焼き付けているため、表面部分には柄がありますが、エッジの部分などには柄が入らない為、天板の厚みの部分などには柄が入らないのでご注意ください。

 

 

人工大理石


 

 

キッチンに限らず洗面やトイレのカウンターなどに幅広く用いられているのが人工大理石です。

その理由としては、色・柄が多く幅広いデザインに対応できる意匠性、小分けで搬入しても現場でシームレスジョイントが可能な施工性、そして何といってもクォーツやセラミックと比較

した場合のコストパフォーマンスの良さが特徴です。

今流通している人工大理石の多くはアクリル系の製品が多く、旧来のポリエステル系のものと比べると退色や劣化も抑えられるため、現在でもキッチン天板に多く用いられます。

ホワイト系の色で特に単色の場合は黄ばみや汚れが目立ちやすいため、クリームクレンザーでの研磨など日頃からのお手入れは行った方が良いでしょう。

選択肢が広いことや様々な形状に対応できることで一般的な素材である分、目新しさという部分ではさきに挙げたものの方がインパクトはありますが、同じ人工大理石のシンクとシームレ

スに製作できる点やお手入れのし易さなどを考慮するとこれからも出番の多い素材と言えます。

 

ここまでワークトップの中でも特にインテリア雑誌などで最近良く見かける4種類の素材についてのお話でした。

その他にも長い間人気のステンレスや、冒頭にも書いた木のカウンターについてなど、次回に引き続きお話していき

ます。

 

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