KAGURA OFFICIAL BLOG

事例から見るオーダーキッチンの選び方とは

2021.6.13

 

 

オーダーキッチンというと「価格が高い」「手間がかかる」といったイメージを持つ方も少なくありません。

「キッチンはそこに住む人が誂えるもの」という考え方の欧米と違い、日本では住宅設備の一部として備え付けてあるものという感覚が強くあります。

家具や家電のように自分に合うものを選んでカスタマイズする、という考え方はまだまだ浸透していません。

その代わり、日本ではシステムキッチンが多様化していて、限られた範囲内でもそれぞれの希望に近いものが実現していると捉えることもできます。

ここ1~2年は特に自宅で過ごす時間も長くなり、仕事の在り方はもちろん、モノの買い方・暮らし方についてもいわゆる「ニューノーマル」というキーワードをもとに見直されてきています。

「自分にとって本当に暮らしやすいとは」「将来の生活も見据えた住まい方とは」など、今の暮らしだけでなくその先もイメージしながら考えるということがいわば一般的になってきているのではないでしょうか。

正直、オーダーキッチンは安い買い物ではありません。

その分、いろいろな方法をミックスすることで、納得のいくキッチンを実現させることも可能です。

家具蔵のユーザー様の3つの実例を基に、フルオーダーだけではないキッチンの作り方をお伝えしていきます。

「こんな方法もあるのか!」と気づくきっかけになればと思います。

 

 

その1.「セミオーダー」という選択肢


 

 

 

オーダーキッチンの印象としてよく言われるのが、自由度が高いという点と、価格が高い・一から考えなくてはならないという点です。

こだわる部分は自由設計にしつつ、お任せで良いところはいくつかのパターンの中からチョイスする、という方法が可能なのがセミオーダーの良いところ。

まずは基本的な幅・奥行サイズの組み合わせとレイアウトパターンから、間取りに合うベースを選びます。

例えばこちらの実例写真のケースでは、ペニンシュラ型のセミオーダータイプのキッチンをベースにしています。

レンジフードの部分はダイニングへの油ハネの防止なども考慮、またキッチンの奥にはキッチン側とダイニング側から使える造作収納があるため、袖壁が必要でした。

そのためダイニング側に3スパン並んだ両開きの収納は、左側の1スパンとそれ以外で奥行を変えて作る必要があるため、その部分は既成サイズではなく特注にすることで収納スペースを有効に設けています。

またバックセット(背面収納)については吊戸棚とカウンター収納でセパレートに(修正)なるような仕様に。

キッチンボードメーカーでオーダーする場合、自立するキッチンボードスタイルが多いため、家電を置く中間部にも収納が必要になりますが、写真のようなセパレートタイプであれば壁仕上げをそのまま見せること

「抜け感」が生まれ、背が高いキッチンボードになっても圧迫感を抑えることが出来ます。

また梁下に高さを合わせる吊戸棚の場合、既成サイズだと梁の奥行よりも飛び出して見栄えが悪くなることがありますが、オーダーであればその部分もピッタリ誂えることが可能です。

 

その2.やっぱり「フルオーダー」という選び方


 

 

 


  

キッチンを設計する上で、空間をうまく活かすことは欠かせない要素です。

間取りに対してのキッチンサイズやその形状などは、住む方の家族構成や使い方なども考慮して決定していきます。

写真のケースではお子様3人とのコミュニケーションや、お客様が来ることも想定した大空間となりました。

ゲストをもてなすための広いカウンターやパントリーなどの動線も緻密に計算されたプランです。

こちらのL型キッチンは建築の基本設計が確定する前にご相談があったことで、対面カウンターと袖壁の取り合いやデッドスペースになりがちなL型の部分を壁の後ろ手から使う収納にする方法など、家具やキッチンだけではないプランニングが可能となりました。

収納の内部も綿密に計算された使い勝手はもちろんのこと、収納の高さを窓と合わせたり、家電スペースも扉の框と同じ幅の意匠框をつけたりすることで、全体の空間バランスが整えられています。

そうした細部までピッタリと合わせられるのはフルオーダーならでは。

家族の憩いの場であり家族を見守る家の中心となるLDKであれば、フルオーダーで作る意味や価値を感じて頂けるのではないでしょうか。

その3.「既製品」+「キッチンカバー」という考え方


 

 


  
キッチンについてお話を伺うと、キッチン本体を無垢材でというご希望の方と、リビングダイニングから見える部分を無垢材にしたいというお客様、大きく分けてどちらかのご希望に分かれます。

また、既にキッチンは決まっていたり、あくまで家具の一部としてダイニング側のカウンターを探していたりという場合には、こちらのキッチンカバータイプがオススメです。

キッチンを囲むようにダイニング側の収納とサイドパネルをつけることで、「無垢材のキッチン」が叶います。

写真のケースでは、LDKの入り口がキッチンの脇にあり空間に入ってまず見える部分がキッチンの横顔だったため、サイドのパネルを印象的な羽目板仕様にして無垢材の質感をより濃く感じられる設えにしています。

また、ダイニング側には扉タイプの収納と合わせてちょっとしたディスプレイスペースを設けることで、遊び心のある空間に仕上がっています。

さらにはキッチンの背面収納・ダイニングテーブルや背面のスタディスペースまでトータルでコーディネートすることで、素材がシームレスに繋がり居心地の良いチェリー材の空間となりました。

 

今回は、納品させて頂いたキッチン実例を基に「オーダーキッチン」のパターンを紹介いたしました。

どの部分を「オーダー」にするのかで、見え方や居心地の良さが変わります。

オーダーキッチン≠高いというのではなく、どこにポイントを置くかという事が大切な選択です。

 

他にも多くの実例をご覧いただけます

 

まずは相談をという方はこちらから店舗へお問い合わせいただけます

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (72)
  • [+]2023 (367)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (369)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.