6人掛けの一枚板テーブルのサイズ選びの正解は
2024.7.16
目次
自然で育まれた一つ一つ異なる樹形をそのまま活かす「一枚板」。
世界に一つと言える木目や表情、色合いを楽しみ、食事や作業を行う場のみならず、日常に癒しをも与えてくれるような存在です。
自宅の顔、リビングダイニングのシンボルとして一枚板テーブルを導入する人は若い層にも増えてきています。
その樹種は何か、その木にはどんな特徴があるのか、購入した際のエピソード…。
語ることのできる部分をいくつも持った一枚板テーブルは、ゲストを招いて時間を過ごす場所としてもぴったりです。
重要なのは「サイズ選び」と「そのサイズにする理由」
そこで重要なのは「サイズ選び」です。
よく耳にするのが「人が来るときのことを考えると大きなサイズのものとしたい」という声です。
むろん、空間との兼ね合いもあり、やみくもに大きなサイズを置けばよいというものではありません。
普段から使用する人数は何名か。どの程度の来客数を見込んでいるのか。その頻度は?
そうした分析を踏まえたうえで空間に最適なサイズ選びは叶います。
もっとも多いのは「4人掛け」を想定している場合。
その次に多いのが「5~6名掛け」というパターンです。
これは両親と同居している人やお子様が3名以上いる人、あるいは頻繁に誰かの来訪がある人などが当てはまります。
ではそうした人はどのようなサイズの一枚板を選べばよいのか。
一枚板テーブルは考えてはいないがダイニングテーブルの購入を考えている、といった人にも読んでいただきたい内容です。
まず、一人に必要な食事スペースを知っておく
4人掛けであっても、6人掛けであっても、それぞれ使用する人が必要なスペースは確保されていなければいけません。
例えば一人分の食事に必要なスペースは「横幅60センチ(おおよそ人の肩幅)、奥行40センチ(腕の可動域から計算)」と言われています。
これを単純に人数で足していけば、食事などに必要な幅・奥行きが割り出せます。
ただしこれはあくまで食事をするための「最低限」のスペースです。
食事でも作業でも周囲にゆとりがある状態で行うに越したことはありません。
そこでゆっくり歓談したり、お茶やお酒を楽しむなら尚更です。
隣の人の肩や手がぶつかるかも、というような近い距離に人がいる状況ではリラックスしづらくなります。
左右や向かいの人との距離が近いと圧迫感があり、動作も窮屈になりがちです。
これは4人掛け、6人掛け、あるいはそれ以上・以下であっても同じことです。
いくらお互い仲が良くても、適度な距離感は必要であり、それを可能にするサイズのテーブルを選びたいところです。
横に3人、での6人掛けなら理想は幅240cm
通常、2人並んでの食事=4人掛けで適当なのは「幅150cm」と言われます。
そしてそこに隣り合う同士に適度なゆとりを持たせるのであれば「幅165cm」からが適当です。
幅165cmの場合、隣り合う2人がそれぞれ占有できるスペースは約80cm強であり、それだけあればゆとりを持って着座することができる、ということになります。
そこから考えると165cmに80cm程を足した幅240cmのものであれば常時3名が並んで座る際にもだいぶゆとりを持って着座することができるというわけです。
幅240cmなどの長尺サイズの一枚板はたいへん希少
ただし、この「幅240㎝」は一般的に見てもたいへん大きなサイズであり、まず、そのサイズが空間に入るかという点では難しい場合もまた多いものです。
また、一枚板の場合は幅240cmという長尺のものはたいへん希少で手に入りにくいものともなっています。
100年を優に超える、もしくは2~300年超えという高樹齢であることの価値とその存在感は何にも代えがたいものです。
もしその形状や表情にほれ込んだ一枚があるとして、予算的に問題が無く、設置できるスペースがあるとしたら迷いなくそれを選ぶべきですが、現実的な問題もあります。
その場合、次の目安となるのが「幅210cm」です。
6人想定で一番人気の幅210cmでも充分ゆとりを持って過ごすことができる
私ども家具蔵でも、また一般的な見地でも「幅210cm」は横に3人並ぶ際の定番的なサイズです。
食事や作業に必要なスペース60cm×3=180cmに隣同士のスペースとして10cm強のスペースをとることができるサイズです。
幅240cmまでではないとしても毎日6人で食事をとることも、その後の団欒にも決して無理はなく、ある程度の余裕を持って行うことができます
また、普段は3~4人家族で両親が近くに住んでいることでよく6人使用になる、という場合にも対応しやすいサイズです。
幅180cmは6人掛けに妥当なサイズか?
間取り図面を見ていると、テーブルの配置予定が予め記載されているものがあります。
そして、そこに椅子が6脚(片側に3脚)置いてある想定のテーブルの縮尺を見てみると「幅180cm相当」であることが意外と多かったりします。
さきの一人分のスペース=幅60cm、という観点からいくと決して間違ってはいませんが、このサイズで常時3人が横並びで過ごすというのは少々厳しいものがあるといえるでしょう。
幅180cmのテーブルは大人二人が並んで余裕を持って着座するサイズであり、来客時などに「詰めて着座すれば」3名が座ることも可能、程度に考えておいた方が良いサイズです。
短辺側(妻手)も使用してテーブルをぐるりと囲むような状態で6名が使用、という想定なら、全員が余裕を持った着座が可能なサイズとなりえます。
ただし、その場合では奥行も90cm程度あるものを選ぶことが、向かい合う人、あるいは長手(長辺)と妻手とで斜め45度の角度で着座する人同士で余裕を持って使用することができるものとなります。
テーブルのゆとりは心のゆとりに繋がると言われるほど、広いことに越したことはありません。
例えば外食の際、2人で行ったのに、4人掛けに通されるとゆとりを感じ、時間を忘れて過ごすことができます。
それと同じで、もしスペースに制限が無いのであれば、皆さんこぞって大きいサイズを選ぶことでしょう。
しかし、現実には間取りにも限りがあります。
6人掛けサイズは一枚板テーブルを使う、という面からもその迫力を感じるには十二分なサイズといえます。
間取りや使い勝手、ご家族構成の変化も考えながら、末永く使えるサイズを選びましょう。
お迷いの際には家具蔵スタッフへお気軽にお声かけください。
住まい方に合うジャストサイズをご案内いたします。
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