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「片付きやすい」キッチンとは

2022.9.22

 

 

「断捨離」や「ミニマリスト」といった、いわゆるモノの少ない暮らしにまつわるキーワード。

皆さんも耳にしたことがあるでしょう。

ただ捨てれば良い、モノが少なければ良いというだけでは本質的なものを見失います。

身の回りのものを少なくするのは日々の暮らしが快適になるようにするためです。

そのための整理・整頓を行うことで「片付け」という行為も楽になります。

 

片付いたキッチンには心身ともにメリットが多数


 

 

とりわけ、キッチンについては調理を行う「作業場」である以上、寝室やリビング・ダイニングと比べると圧倒的にそこで使用するものが多いのは仕方ないことでもあります。

そのうえで円滑に、安全に、手早く作業を行うためにも、キッチンを綺麗に、そして清潔に保つことが必要です。

キッチンがスッキリと片付いていれば、掃除がしやすく、無駄な買い物は減り、モノは整理されて必要なものが取り出しやすいことは時短に直結します。

風通しが良く衛生的にもなり、そしてなにより自身の気持ちが良いことなど、たくさんのメリットが生まれます。

では、そんな「片付いたキッチン」「片付きやすい・片付けやすいキッチン」にするにはどうすればよいか。

今回はキッチンが散らかりやすくなってしまう理由から、その対策ポイントを紐解いてみていきます。

 

キッチンはモノが多く散らかりやすい場所


 

 

キッチンは基本的に「散らかりやすい場所」であり、これは多くの人が抱えている悩みでもあるという前提があります。その理由のまず一つめは、他の場所に比べて圧倒的に使用するものが多い、ということ。

これはそのままキッチンエリアの混雑に直結します。

食器・食材・保存容器・家電・キッチンツールなど、数えきれないほどの量の道具がキッチンという場所には詰まっています。

新築やリフォームの際に、ゆとりをもって収納部を作ったにも関わらず、そこにモノが入りきらず、ワークトップやバックセットのカウンター上にモノがあふれてしまっているという人も多いのではないでしょうか。

だからと言って収納部が広ければよい、たくさんあれば良いという訳ではありません。

仕舞う場所が多いことは、その余裕の分だけ、その要不要を問わずにモノが増える理由にもなってしまうためです。

 

「出しっぱなし」が招く乱雑感


 

 

あるいは「いつも使うから」「すぐに手元にあるほうが便利だから」という理由で道具が出しっぱなしになっている状態。

どうせすぐに使うから…、と鍋やキッチンツールがワークトップに出たままになっていたり、まな板やザルもまだ乾いていないからという理由でキッチンの上に置きっぱなしになっていないでしょうか?

視界に入る部分にモノが多く見えている、というだけで、よほど綺麗に上手くまとめていないとキッチンは乱雑に見えてしまいます。

特に、いろいろな形や色の道具などが雑多に置かれていると、自身の脳感覚での「統一感」が認識できずにいわゆる「散らかっている」と感じる状態となりがちです。

これらを解決するためにはどのようにすればよいのでしょうか?

モノを減らすこととその方法


 

 

まずは「モノを減らすこと」。

日々の暮らしの中で少しずつモノが増えていってしまうキッチン。

モノが増えたからと言って収納を増やせば良い、ということでは根本的なものは全く解決していません。

収納家具を増やしたところでモノの増加は加速するだけです。

また、そもそもスペースには限りがあります。

まずはじめに「モノを減らす」ことを考えましょう。

では実際にどのようにしたら良いのでしょうか。

具体的な策としてはどれも基本的且つある意味で当たり前のことがほとんどです。

「賞味期限や消費期限が過ぎた食品、調味料を捨てる」「食品ストックの量は少なめにして、一度に見えるようにまとめる」「保存容器は持ち過ぎないようにし、よく使うモノだけにする」「あまり使ってないキッチンツール・使いづらいツールは手放す」「食器の量を減らす」「普段使っていないものは一度使ってみて判断し、セット物は一部がなくなっていたら手放す」「来客用は最小限にとどめる」「ゴミ箱は大きすぎないものに変える」

など、いわゆる「マメな整理整頓」と「モノを持ちすぎない努力・保持をあきらめる努力」を行うことが重要です。

 

収納場所とモノの適切なゾーニング


 

 

「収納のゾーニング」も重要です。

キッチンに収納箇所はたくさんあるけれども、なんだか使いづらいという人。

それぞれの道具を収納できる場所は決まっているが、すぐにまた使用するから…と、つい出し放しにしてしまうという人。

いずれのケースも考えられる原因は、「収納(予定の)場所が適正な場所でない」という可能性が高いでしょう。

キッチンは作業を行う場所であり、その作業に関連するものが分類ごとにまとまって保管してあることが重要です。

分かりやすい例だと、シンク周りで使うザル・まな板・包丁などはシンクに立ったまま手が届く位置に置くこと。

鍋やフライパンはコンロ・IH周りに、というのが基本です。

このように用途別に、まずは「洗う」「切る」「調理する」「ごはんを盛り付ける」「レンジで温める」などのそれぞれの作業に必要な道具の使いやすい位置を考えて左右方向の「ゾーニング」を行います。

それが出来たら今度は上下方向のゾーニングです。

収納には「ゴールデンゾーン」と呼ばれるエリアがあります。

一般的には腰から目線までの高さの位置のことを指し、キッチンの場合はキッチン本体の一番上の引き出しから吊戸棚の目線の高さまでは視線も手も届きやすくなります。

このゾーンに使用頻度の高いものを収納するようにしておきます。

また、引き出しの中でも手前に使用頻度の高い道具を入れたり、吊戸棚は奥の方に置いてあるものが取り出しにくいので、できるだけ奥に詰め込まず横方向に並べて収納するようにするなど、前後方向でのレイアウトも大切です。

最後は好みにもよりますが、毎日使う道具や使用頻度の高いものでも出し放しにするのではなく、収納場所をしっかりと決めておくことで、見た目の美しさが保たれます。
中には、キッチンツールや鍋、食器も飾りながら収納したいという人もいるでしょう。

その場合は、大きさの順序や色のグラデーションを意識すると、見えながらもスッキリした「見せる収納」が成立しやすくなります。

 

手入れしやすい素材のものを選ぶ


 

 

手入れがしやすい素材を選ぶことも片付けやすさやキッチンエリアの美しさを保つポイントです。

きちんと整理整頓されたキッチンでも、ワークトップや扉面が美しく保たれていないと見た目を損ねてしまいます。

キッチン本体はリフォームや新築の場合でないとなかなか変えることが難しいですが、キッチンボードや食器棚についてはその時の必要に応じて選ぶことができます。

特に対面キッチンの場合は、空間の中でキッチンよりも背面の収納の方が目に留まることが圧倒的に多いはず。

白で統一してスッキリ見せたいという人も多いキッチンボードですが、その場合は特に手入れが容易な素材か、例えば経年で黄色くくすむような劣化は起きにくいか否か、という部分にも気を配って選びたいところです。

あるいはダイニングやリビングの家具と合わせて木製のものを選びたいという場合も、木目プリントのシート材なのか、本物の木=無垢材なのかで、見た目も耐久性も変わってきます。

買替の頻度自体は決して高くない家具というものだからこそ、パッと見の見た目や価格だけで飛びつかず、その家具の10年後・20年後をイメージしながら、毎日のお手入れがしやすいか、綺麗な状態で長く使うことのできる素材か、という部分もしっかり考えながら選ぶことで結果的に賢い買い物になっていきます。

 

住まいの中でもキッチンは、『片付けしよう』となるまでに一番腰が重い場所かもしれません。

でも一度ルールを決めれば、そのあとは楽になり時短にも繋がり、なにより気持ちがスッキリします。

それでも気乗りしないという方は、まずは冷蔵庫だけで良いので今回のルールを活用しながら整理してみてください。

その他キッチンにまつわるお問い合わせや収納家具のご相談は気軽に家具蔵各店へ。

お問い合わせをお待ちしております。

 

家具蔵の無垢材キッチン実例で収納イメージを膨らませてみましょう

 

 

 

 

 

 


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