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家族団欒に適した間取りとは?

2018.2.1

昔から続く「家族の在り方」や「家族団欒の時間」について、その変化や多様なスタイルの誕生が話題にのぼることも多くなりました。

夫婦共働きの増加や働き方の多様化も合わせて、休日の過ごし方も大きく変わり、家族が集う時間も制限されるようになってきました。

共働き世帯にとって、家での家族団らんは貴重な時間です。

しかし、その時間は以前と較べて激減しています。

生活スタイルの多様化に伴い、家族間の生活のリズムも変わったことで「家族での時間」に影響を及ぼしているのも確かですが、意識しなくても家族が集まり、コミュニケーションをとれるようにするには、どんな間取りが有効なのか。

今回はそんなお話です。

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プライベートとコミュニケーションの両立が工夫のしどころ


夫婦共働きの「家選び」は何を基準にすればいいのでしょうか。

時間の制約が多い共働き家庭なら、家族のコミュニケーションをいかにとるかが大きなテーマの一つです。

自然と家族が集まり、食事をしたり会話を楽しんだりする時間を確保するには、間取りにも工夫が必要となります。

従来のような個室とリビング・ダイニングを単純に区割りしただけの間取りだと、ともすれば家族が個室に閉じ籠もり、コミュニケーションが希薄な家になってしまいかねません。

共働き向けプランの「トモイエ」を扱っている積水ハウスでは、家の中で家族がつながる「カフェコーナー」という考え方を提案しています。

また、パナホームが提唱するのは、開放的なアイランド型キッチンとダイニングを一体化し、家族が共同で料理や家具を楽しめる間取りです。

他にも大和ハウス工業もリビング(「ヒロマ」)とダイニングキッチンを半透明の可動式間仕切りで仕切る共働き家族向けの注文住宅を扱っています。

こうした動きはマンションでも進んでいます。

三井不動産レジデンシャルの「パークタワー新川崎」では、コミュニケーションもしやすいようすべての居室の入り口がリビング・ダイニングに面するリビングイン設計を一部の住戸に採用。

同社は、2つの住居の間を外に出ずに行き来できるようにした住居「TSU-GU-IE」(ツグイエ)も発表しました。

共働き世帯などが親の世帯の隣に住むことなどを想定しており、「パークタワー新川崎」で販売しています。

ライフスタイルの変化に合せ、将来的に一方の住居を賃貸や売却に出せることも注目されている要因です。

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家族の状況に合わせて変えられる間取り


住宅メーカーのこうした取り組みは今後ますます加速しそうですが、これから家を探す場合、家族がコミュニケーションをとりやすい間取りをどう考えればいいのかが重要になってきます。

最近の傾向として、リビングやダイニングをなるべく大きく確保して、家族だけでなく近所の人なども集まりやすくするプランを望むケースが増えている、と指摘する建築家もいます。

「子どもは親子という一種の緊張関係だけでなく、隣近所や親戚などいろいろな関係の中で育つことが望ましいので、さまざまな人が集まる空間の存在は重要」というわけです。

 

小学校入学前後の1男2女がいる別の共働き世帯のケースとして、リビング・ダイニングだけでなく2階の子ども部屋も大きな空間とし、3人の子どもが一緒に寝起きするスペースとします。

子どもたちが成長して個室が必要になったときに備えて、あらかじめ窓は3つ設置し、いざというときには家具や壁で3つに仕切れる工夫がされているような住居もあります。

子どもが小さいうちは一緒の部屋にすれば、遊ぶときも大きな空間を確保でき、また将来、子どもが独立して夫婦2人になったときも、広い空間があればいろいろな用途に使いやすいというメリットがある間取りです。

しっかりとつくられた住宅は人間よりも寿命が長いので、状況に応じて住まい方や間取りを変えられるリダンダンシー(冗長性)は必要なのです。

 

想像力を働かせて自由に使える「余白」のある家


廊下をなくした広い空間づくりをベースに共働き向けのマンションを提案する向きも出ています。

具体的には、廊下のスペースを小さくし、空間を大きく使う新しい考え方などがあり、あるデザインコンペで賞を獲得したデザインは「広がる通りみち」と題されていました。

室内を寝室と水回りスペースに分け、中央の残りの部分を「通りみち」と位置づけ。

といっても単なる廊下ではなく、都市生活の延長のような場所として家族や来訪者が会話や勉強、仕事などができるスペースであり、玄関からバルコニーに通じる20畳ほどのそのスペースは風通しや採光が確保され、家族がくつろいでコミュニケーションをとるには適した「みち」になるのです。

カフェでノートパソコンを開いて仕事をしている人も多く見かける現代。

家族が思い思いに過ごせる、明るく広々としたカフェのような空間を。

大きなテーブルを囲んで仕事やおしゃべりをしたり、キッチンで入れたコーヒーをカウンターで受け取ったり、ときにはおじいちゃんやおばあちゃんとパーティーしたりと、想像力を働かせて自由に使える『余白』のスペースがある間取りです。

 

家族のコミュニケーションがとりやすい空間


こうしてみると、共働き家族のコミュニケーションを深めるには、(できれば広くて)家族が集まりやすいリビング・ダイニングなどのスペースが必須だと言えます。

そこからは各居室を見渡すことができ、家族の気配を感じながら暮らせること、ただ単に広いだけでなく、コミュニケーションしやすいリビング・ダイニングであることも大切です。

分譲マンションや建売住宅など間取りが決められている住宅では、理想をすべてかなえるのは難しいかもしれません。

ですが、家族のコミュニケーションがとりやすい空間かどうかという視点を持つことが、共働き世帯の住まい選びには欠かせないことは間違いなく、その先に「じんわり続く幸せ」があるのだと家具蔵は考えます。

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