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チェリー材のテーブルと相性の良い無垢材樹種とは?

2024.4.7

 

 

無垢材チェリーを使用した家具の魅力


 

 

俗に「チェリー材」と呼ばれる総称「アメリカンブラックチェリー」で作られる家具は、無垢材を使用して製作する家具のなかでも指折りの人気を誇ります。

チェリー材はその性質・加工性から、テーブル・チェア・ソファ・ベッド・収納家具などあらゆるジャンルの家具をカバーでき、トータルコーディネートが可能な点や一点だけ空間にあっても他のインテリアと馴染みが良いことが高い人気の主な理由です。

無垢材を使用して製作された家具が「無垢材家具」と呼ばれるのは周知の事実ですが、無垢材家具は特に無着色のものであれば経年変化で色味が変化し、それが味わいとなるのがその特徴の一つです。

この「色合いの変化」において劇的なまでのギャップを体感できるのがチェリー材の大きな特徴であり魅力であると言えます。

チェリー材は当初の薄い桃色のような木肌がみるみるうちに色濃く赤くなり、数年でまるで違う材であるかのような雰囲気となります。

また、その独特の赤みが温かみ・優しさ・高級感を演出し、それでいて普段使いにはもってこいの適度な軽快感や空間を選ばない馴染みの良さを併せ持っていることも人気の秘密でしょう。

無垢材家具の代表格と言えばテーブルです。

そして、テーブルにはチェア、つまり椅子が付き物でもあります。

立って作業をすることのメリットが一部でも注目を集めていますが、住まいにおいて立ったまま作業や食事をとることはあまり現実的ではありません。

椅子は当然座るためのものであり、その「座る」という行為を満足のいくレベルで満たすものを使うことが、日々の暮らしの快適さに大きく影響します。

その一方で、チェア・椅子は「家具」であり、インテリアを構成するものの一つです。

そのデザインはもとより、テーブルとの組み合わせも住まいの美観を高めるためにはより重要なものとなります。

 

チェリーの無垢材テーブルにチェリーの無垢材チェアを合わせる


 

 

チェリーの無垢材テーブルに合わせるダイニングチェア・椅子を選択する上で、どんな素材や樹種のものを選べば良いのか?

その問いに対しての「同じチェリー無垢材のチェアや椅子を選ぶ」という回答はとてもシンプルであり、一番間違いのない選択でしょう。

テーブルと同じ素材を合わせるのですから、合わない要素はありません。

ダイニングテーブルとダイニングチェア・椅子を同じ素材・色合いでまとめることは様々な面でメリットがあります。

まずダイニングスペースに統一感が生まれ、空間がスッキリすること。

また、同じ色味のものが揃っていることで他の場所で違う色を使用しやすくなります。

セットアップのスーツを思い浮かべると良いかもしれません。

上下ともに同じ色目の洋服に靴やネクタイ、アクセサリーといったワンポイントのものが差し色で入ると、合わせたものも、上下のセットアップも映えて見えます。

また、シンプルな組み合わせとなることで、空間のコーディネート自体が簡単になり、チェリー無垢材の高級感や存在感を演出しやすくなります。

ある意味では無難ですが、最も間違いのない組み合わせです。

 

テーブルとチェアは違う樹種や色味でも良い、が…


 

 

基本的にダイニングテーブルとダイニングチェアや椅子には「同じ素材や色味でなければいけない」という決まりはありません。

よく家具販売店などで見かける「5点セット」などに同じ素材や色味のものが多いことで、多くの人がそれこそが当たり前であると思い込んでいる節もあります。

また、前述のように、そのことでスペースの見た目としてのまとまりや統一感が生まれやすくなることもあります。

ただ、そうではなく、ダイニングテーブルとダイニングチェアを違う色合いにしたいと考えることもあるでしょう。

その場合のセオリーとしては「チェアや椅子はテーブルよりも濃い色合いのものを合わせる」ということです。

これは絶対に守らなければいけない「ルール」ではなく、それをやることでよりよく見える「テクニック」と言っても良いでしょう。

チェリーはその鮮やかな赤みが特徴ですから、それよりも濃い色合いを持ったものは同じ無垢材を使用した無垢材チェアの場合は樹種が限られます。

 

チェリーの無垢材テーブルにウォールナットの無垢材チェアを合わせる


 

 

その候補の一つとなるのが皆さんご存知の銘木「ウォールナット」です。

黒に近い色素を持ち、チェリーとは鮮やかなコントラストを描きます。

この組み合わせは「テーブルよりもチェアの色が濃い」ものであり、チェリーの優しい温かみのある雰囲気を、精悍なウォールナットが引き締めてくれる、そんなイメージです。

ウォールナットは経年変化で色合いをまろやかに変えていきますので、その色合いの違いを維持しながらも徐々に互いの色合いが似通ってくるのも面白いところ。

私ども家具蔵でも、「鉄板」の組み合わせのひとつです。

 

チェリーの無垢材テーブルにサペリの無垢材チェアを合わせる


 

 

もうひとつ、異なる色合いを持つ「異樹種」でチェアをまとめるのであれば、候補に入れてもらいたいのが「サペリ」です。

アフリカ生まれのこの樹種は、多くの人が聞き慣れない名前でもあり、取り扱っている家具販売店も決して多くはありません。

ですが、その美しさは折り紙付き。

ウォールナットと同様に、チェリー材の雰囲気を上手く引き締めてくれます。

色合いはウォールナットよりも、よりワインレッドに近いような、チェリーとウォールナットの中間のような色合いのものも多く、特にその濃淡の強い「リボン杢」が高い装飾性を持っています。

落ち着いた雰囲気と華やかな質感を兼ね備えたサペリは、チェリー材に合わせた際にはウォールナットと比較して、よりチェリーの色合いに馴染みやすく、取り入れやすいかもしれません。

 

 

椅子選びとは本来、それぞれが自身の求める座り心地や機能を求めて選ぶべきものであり、その結果、種類がばらばらになったとしても、そこに集まる人達皆にとって快適な場所になるのであれば問題はないはずです。

ただ、違う椅子が並んでいては落ち着かないという人もいることでしょう。

その場合には色合いや樹種を揃えることでまとまりが生まれます。

それは、今回のようにダイニングテーブルとダイニングチェアを同じ樹種や色合いで揃えても、そうでなくても同様です。

家具蔵ではその「見え方」について不安がある方に対して、数多くの実例画像のご紹介や3DCGを駆使した無料シミュレーションを行っています。

様々な可能性を持つ、無着色の無垢材を使用した空間コーディネート。

無垢材家具の専門である家具蔵がしっかりとサポートいたします。

 

家具蔵の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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