キッチン選びの基本知識 その1
2020.1.8
キッチンの構成
キッチンは調理に必要な加熱、給排水、排気という機能を持ち合わせ、下記のようなパーツで構成されています。
間取りや使い方によって、キッチンのスタイル、レンジフードやシンクの位置、キャビネットの構成が違ってきます。
しかし、キッチンを単体で考えると、空間全体の使い方、統一感を得ることができません。
リビング、ダイニングとの繋がり(動線、インテリア性)を考慮する必要があります。
基本的なキッチンのスタイルはオープンタイプ、セミオープンタイプ、クローズドタイプの3つがあります。
それぞれの特徴を理解して、キッチンから空間全体のプランを進めましょう。
オープンタイプ
オープンタイプとは、キッチン、ダイニング、リビングを仕切らず、全体を見渡せるワンルームとするタイプ。
合理的に空間を利用し、家族や来客とのコミュニケーションも自然に取ることができます。
皆でキッチンを使う、皆が集まるというようにキッチンが中心的存在となるスタイルです。
キッチンは調理の場だけではなく、家族の集いの場としたい、というご希望を持たれる方に最適です。
オープンスタイルのメリットは、リビングやダイニングの家具を考える、選ぶのと同じように、キッチンもインテリア性重視でコーディネートができることです。
一つの空間としてのトータルコーディネートが叶いますので機能性だけでは物足りない、インテリアに拘りたい方にはぴったりのタイプです。
ただし従来のキッチンのように、仕切りが無いので臭いや調理の音については注意が必要です。
以前に比べると、最近は臭いや音を解消できるようフード、シンクや加熱機器も改良が進んでいます。
キッチンの進化が、機器や家電に大きな影響を与え、機能性とデザイン性の両面が進化したのです。
臭いが気になる、片付けられないから抵抗があるなどのお悩みは当然あるものです。
単体で考えず、空間全体のレイアウト、プランニングの段階で十分に検討することが大切となってきます。
最新の機器だけでなく、収納についてもアイデアや工夫を取り入れてお悩みを解決していきましょう。
セミオープンタイプ
キッチンとダイニング、リビングがひとつの空間でありながら、カウンターなどで仕切られ、フード部分に壁を残したタイプ。
キッチンの高さよりもカウンターを150mm~250mm高くして手元を隠すことも可能です。
食事スペースからは調理台の様子が直接見えないので、完全に仕切られているわけではありませんが、キッチンスペースとしての空間は維持でき、ダイニングやリビング側とのコミュニケーションを取ることもできるので現在一番多い形です。
しかし、完全に独立はしていないので、臭いや音は多少ながらもダイニングやリビング側に影響を与えます。
今までのキッチンと同じタイプなら気にならないかもしれませんが、クローズドタイプからの変更の場合は、どれ位の影響があるのかをショールームなどで実際に試して把握しておくと良いでしょう。
クローズドタイプ
独立型とも言われ、調理や収納を重視したタイプです。
ダイニングやリビングの様子がわかりにくい、コミュニケーションが取りづらいなど、閉鎖的なイメージもあります。
また、別にスペースを設けなければなりませんので、空間全体の広さや間取りにゆとりがあることが前提です。
独立型は一つの部屋の中でレイアウトを決めることができるのでプラン次第では調理に専念でき、収納もたっぷり取れますので使い勝手の良い空間となります。
臭いや音についてはその部屋の中で解消できるので、他の部屋に影響を与えません。
最重要課題であるダストボックスも気にせずにレイアウトできるのもメリットです。
しかしどれ位のスペースを確保できるかによって違いが出ますし、空調、床暖等についても単独に成る為、ランニングコスト面での事前確認が必要です。
キッチンが寒い、暑いので調理に弊害が出ると、調理に専念できるという独立型のメリットが活かせない為、こちらのタイプの場合も、プランニングの段階で十分に検討することが大切です。
今までと変わらないキッチンで、変わらない使い方を維持することは安心に繋がりますが、今度のキッチンはこんな風にしたい、将来を見越してメンテナンス性も重要視したい等々の課題もお持ちだと思います。
新築、リフォームに関わらず、これまでと違うタイプのキッチンにすることで、LDK空間が変わり、気持ちも暮らしもリニューアルが可能になります。
今までのキッチンは機能性重視したが、居住空間の1アイテムとして捉えられていますので何を最優先するか、優先順位を整理してキッチンからダイニング、リビングへと暮らし全体の空間を考えましょう。
キッチンから暮らしを計画したい、LDKのレイアウトを替えてみたい等のご相談は、最寄りの家具蔵キッチンスタジオまでお気軽にお問い合わせください。
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