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チェアに適している樹種(木材の種類)とは

2019.1.18

 

チェアの素材に適している木材は、チェリーやウォールナット、ナラ、メープルなど多様なものがあります。

木には「広葉樹」と「針葉樹」があり、家具蔵ではその特性から「広葉樹」から無垢材チェアを製作しています。

「広葉樹」はわかりやすく言うと「平たくて幅の広い葉を持つ木」のことです。

一方「針葉樹」は「針のように細長い葉を持つ木」のこと。

無垢材チェアに使用するなら広葉樹が断然向いているのです。

広葉樹は傷がつきにくく、中身の組織の密度が濃いので強度があり、揺れに強いのです。

広葉樹である「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」は人気の高い樹種の代表格といえるでしょう。

その美しい色味や木目の表情、加工性や剛性も勿論ですが、そうした理由もあります。

そのなかで有名且つ人気があり、家具蔵でも引き合いの高い樹種についてお話していきましょう。

 

チェリーの特徴


一般にはチェリー材、と称されるアメリカンブラックチェリー

その特徴は「経年変化が際立つ」「スベスベした肌触り」「特徴的な杢(もく)」でしょう。

初めは肌色や淡いピンクに近い色味のものが多いですが、しばらく経つと色が濃くなりオレンジがかった茶色に変化していきます。

変化の早さとしては、半年から1年もするとはっきりとその違いが分かるくらい色が濃くなります。

5年程度で変化は落ち着いてきます。

家具に加工するとその木目が美しく映えるのも特徴です。

また、その独特の手触りは絹のよう、とも言われます。

また、「ガムポケット(樹液の溜り跡)」「ピンノット(小枝があった部分)」「リップルマーク(木の生長過程でできた

幹の揺らぎの跡)」といった独特の表情が大小入ることがあります。

これら特徴的な表情は木の成長の過程で生まれた装飾的な意味合いさえ持つ、独特の表情。

こういった個性を楽しむことができるのもチェリーの特徴の一つです。

 

ウォールナットの特徴


 

北半球には数多くのクルミの種類があり、ウォールナットと名が付くものだけでもたくさんの種類があります。

そのなかでアメリカンブラックウォールナットは世界中で非常に高い人気を誇ります。

初めは紫色を帯びた濃茶褐色のものが多いですが、しばらく経つと色が薄くなり優しい赤身を帯びた茶色に変化します。(元から赤みの強いものもあり)色の変化の早さとしては、1年も経てば変化が如実に感じられるものであり、おおよそ5年程で色の変化は落ち着いてきます

その独特の、深みのあるブラウンカラーが高級感を醸し出し、中世の時代から高級材として人気を博してきました。

適度な粘りからくる耐久性の高さや軽めで狂いの少ない硬質感などから、建材・家具をはじめ生活全般に広く使用されているのです。

生活の糧となり、日常の礎であり、高級感を併せ持つウォールナット。

きっと、空間を華やかに豊穣に彩ってくれるはずです。

 

ナラの特徴


ナラはクヌギやブナ、カシワと同じ属性の広葉樹で、材質は頑強・堅牢です。

木目は例えば海外で採れるオークと比べても特に美しく、肌触りは比較的凹凸を感じるものが多くあります。

細かく、主張の少ない木目感はどんな内装とも相性が良い材です。

初めは白~黄色に近い色味のものが多いですが、しばらく経つと色が濃くなり淡い飴色に変化します。

色の変化の早さとしては、じっくり数年がかりで徐々に、といった程度ですが、確実に色味は変化します。

ナラは柾目取り(木目が直線状の木目が出る挽き方)をした材には「虎斑(とらふ)」と呼ばれる縞模様が現れます。

幹が土壌中のミネラル分を吸収した際の跡がスジ状の木目となって現れます。

日本にも馴染みの深い著名な建築家フランク・ロイド・ライトがその虜になり、好んで使用していたことは有名です。

やさしく、素朴な風合いのナラ材はその独特の手触りや風合いで毎日の暮らしに癒しを与えてくれる存在です。

 

メープルの特徴


日本ではカエデやモミジとして親しまれているメープル

その種類はとても多く、全世界で200種類以上といわれています。

そのほとんどが北半球に生息し、産地として有名なのが国旗にも象徴されるカナダです。

家具蔵で扱うものはハードメープルという種類のものでそのなかでもシュガーメープルという、メープルシロップが採れることでも有名なものです。

材質は重硬、スベスベした肌触りとやさしい木目感が特徴です。

初めは薄い肌色に近い色味のものが多いですが、しばらく経つと色が濃くなり淡い飴色に変化します。

色の変化の早さとしては、じっくり数年がかりで徐々に、といった程度ですが、確実に色味が変化し、その過程を愛でるのもまた楽しいものです。

金筋という表情の他、糖分の名残であるシュガーマークもその表情に彩りを与えてくれます。

絹糸状の光沢のある木肌は爽やかで清潔感を空間に与えてくれます。

称して「木の真珠」とも喩えられ、他の樹種にはない美しさと透明感を醸し出します。

 

家具蔵ではその他にも「タモ」「ホワイトアッシュ」といった和洋の銘木やアフリカ大陸の銘木「サペリなど多様な樹種で無垢材チェアを製作しています。

住まいの空間の内装は本当に様々。

また、直接身体が触れる家具である椅子だからこそ、その質感も好みは様々です。

そんな多様な住まい方や好みに対応できるラインナップで、家具蔵の無垢材チェアたちは今日も皆様が座りに来てくれるのを待っています。

 

家具蔵の取り扱う樹種一覧はこちら

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