KAGURA OFFICIAL BLOG

無垢材家具のコーディネート術 その1

2019.6.9

無垢材家具はメリットがたくさん


これまでの家具蔵オフィシャルブログでも、私たちの暮らしの中で無垢材家具が無垢材という素材が持つ様々な効果や効用を与えてくれるというお話をたくさんご紹介してきました。

例えば、建築用語に「木視率」という言葉があります。

これは屋内に立って辺りを見渡した際に木肌が見える割合をパーセンテージで示したもので、木視率が高い空間、つまり木肌が見える割合が多いほど、「安らぎ」を感じることが出来るといわれています。

その他にも木の多孔質による「湿度の調節機能」や熱伝導率の低さによって木(無垢材)に触れることで得られる「ぬくもりやあたたかさ」、木目や自然形状が持つゆらぎからもたらされる「癒し」などなど、無垢材から受け取ることが出来る効果や効用をお伝えして参りました。

昔から根強い人気のある無垢材家具ですが、このブログを見て興味をお持ちいただいた方も多いのではないでしょうか。

いざ、自分が探すというシチュエーションになると、

「無垢材家具っていいなあ、でも雑誌の写真みたいにコーディネートするのは難しいのでは」

と思われた方も少なくないのではないでしょうか。

でもご安心ください、無垢材家具のコーディネートにはコツがあるのです。

 

無垢材家具のコーディネートは自分の「好き」を探すことから


●コーディネートの始まりは、実例に触れること

ご新築やリフォーム、リノベーションを機会に、これから始まる新しい住まいでの暮らしを想像して、

「どんな家具にしようかなあ」

と想いを巡らせたり、家具の買い替えのタイミングで今お住まいの空間をインターネットやインテリア系雑誌で見た素敵な空間と同じようにしてみたいなとイメージしてみたり…。

そんなところから家具選びは始まっているのではないでしょうか。

家具蔵にお越しいただくお客様の中にも、

「お友達の家の家具がとても素敵だったので、どこのお店で揃えたのか聞いてみたら、家具蔵を紹介してくれました!」

とおっしゃっていただく方も多くいらっしゃるほど実際触れてみて心地良いなと感じることが大切です。

●自分の「好き」に気づく2つの行動

1.色々な建築(インテリア)雑誌やインターネットのサイトを見て、このページを見ている時間が長かったなと感じたページに雑誌なら付箋をつけたり、ホームページならブックマークに登録したりしておきましょう。

さすがにお友達の家のインテリアを写真に納めるのは、難しいと思いますので、出来るだけ記憶やメモに残しておくと良いでしょう。

2.そこで集めた実例の画像などがあれば、何に魅力(好き)を感じたのかを書き出してみましょう。

例)

・天然木の風合いが好き

・ナラ(チェリー・ウォールナット)という素材が好き

・明るい色合いが好き(濃い色が好き・無着色が好き)

・床とのコントラストが好き(床と同調しているのが好き)

・使いやすそうなのが好き

・国産家具だから好き

・触り心地が好き(スベスベな触り心地・ナチュラル感のある触り心地)

などなど。

書き出してみると、自分の好みが見えてくるもので、

「今までは、樹種にこだわって見ていたけれど、色味や質感が似ていたらどれも好きになれそう」

という気持ちに気づいたりします。

家具探しに実店舗にお出かけの際に、上述の好きなリストをお持ちになると、理想の家具と出会える確率が高くなりますので、実践してみてください。

 

ゾーニングと樹種コンビネーション


●ナラ材によるゾーニングで穏やかな空間演出

家族やお客様が集うメインダイニングは華やかなチェリー材で、落ち着いた環境にしたい寝室はウォールナット材で、など室内空間のエリアごとに樹種を変えるゾーニングという手法があります。

室内の空間ごとに居心地を変えて、暮らしを楽しむというのも無垢材コーディネートの醍醐味と言えます。

様々な樹種がある中で、私たちにとって懐かしさやホッとする優しさを与えてくれるのがナラ材です。

国内外で仲間が多く、海外では一般的にオーク材として親しまれている木材です。

そんなナラ材は、古くは人の住むすぐ近くの里山にも育ち、幹や枝は薪や炭に使い、落ち葉は肥料の原料にもなることから、生活の道具として身近なパートナーという存在でした。

濃すぎず、明るすぎず、落ち着いた雰囲気を醸し出す色合いは、周囲の素材とぶつかり合うことなく調和するのに、近くに寄れば、虎斑(とらふ)杢という個性が顔を出してくれる。

調和と個性のバランスが良いところが、学校や仕事から帰って来て、疲れを癒し家族だけの穏やかな時間を過ごしたいというダイニングの素材として人気の理由なのです。

●タモ材はコンビネーションの達人

「床材に木目がはっきりとした木を使う」

「テーブルは耳付きの一枚板で木目や自然耳の形状にこだわった」

すでに周囲の環境(木材)が決まりつつある中で、こだわって選んだ床材や一枚板のテーブルを引き立たせたいという方には、椅子やリビングテーブルにタモ材の家具をコーディネートするのがおすすめです。

タモ材の糸のように細かい柾目杢が、周囲の木材の板目杢を引き立たせてくれるのです。日本の住空間に建具などでも多く用いられているタモ材は、暮らしとともに年月を重ねるほどに、住空間に馴染んでいきます。

●アフリカ大陸のボセと北米大陸のチェリーとのコンビネーション

遠く離れた全く異なる自然環境で育ちながら、色合いが近く、手触りなど質感が近いボセとチェリーは流通環境が発達し目利きの職人との出会いから実現したコンビネーションです。

アフリカの大地の過酷な自然環境下でたくましく育ったボセは、希少な一枚板のダイニングテーブルとして中心的な素材となります。

その希少な一枚板に対して、長年椅子づくりの実績があるアメリカンブラックチェリーのチェアは相性が抜群に良く、さらに周辺のキッチンや収納家具なども合わせてコーディネートすることが出来るのが最大の魅力です。

 

いかがでしょうか。

無垢材家具のコーディネートは、まずは、自分や家族の素材やインテリアに対する

「好き」

を探すことの積み重ねから始まります。

私たち家具蔵のスタッフは、そのお客様の「好き」を大切にして、多彩な樹種から最適なコーディネートを心掛けています。

家具蔵の店舗で、あなたの理想の空間づくりを始めてみませんか?

世界中の銘木たちがお待ちしています。

 

無垢材家具の実例コーディネートを見るにはこちらから


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