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コンソールテーブルとは?いつ、どう使う?

2023.10.14

 

 

美しい住まいや部屋には、メインとなる家具以外にも必ず何かしらの「プラスワン」となるものが存在します。

それが空間の良いアクセントとなり、メインになるものや見せたいもの、自身が表現したいものを際立たせることとなります。

観葉植物の類や各種照明、絵画などの掲示物はその代表例と言えますが、家具においては「コンソールテーブル」がそれにあたるでしょう。

コンソールテーブルという家具の存在、そしてその役割を知っているとこれからのインテリア作りに大きく役に立ってくれるはずです。

 

コンソールテーブルの歴史


 

 

コンソールテーブルの「コンソール」とは、元々フランス語で「棚受け」を意味します。

18世紀のフランスやイギリスでは壁にブラケット(これも棚受けです)を取り付け、その上に天板を載せ固定したテーブルが流行しました。

テーブルといっても食事をするダイニングテーブルではなく、壁に装飾品を飾ることが目的のものであり、今でいうところのウォールシェルフを想像すると分かりやすいでしょう。

そこから壁に取り付ける棚ではなく3~4本の脚を持った家具として、コンソールテーブルが派生した経緯があります。

移動性が高く、それ自体も装飾性を持つ「ものを飾るための場所」として、そこには華やかな花瓶や置物などの調度品が置かれ重用されるようになりました。

フランスのベルサイユ宮殿に置かれているコンソールテーブルに代表されるように、当時は権力や威厳を象徴するものとして豪華な装飾を施したデコラティブなデザインや、曲線を活かしたロココ調のデザインなど色々なスタイルのコンソールテーブルのデザインが生まれています。

その後、上流階級だけではなく一般層にもコンソールテーブルは取り入れられるようになり、徐々にシンプルなデザインのものも普及していきました。

ちなみにこのコンソールテーブルに収納用の棚がつき、サービス用のテーブルへと発展したものがサイドボードの始まりとされています。

 

コンソールテーブルの特徴と有用性


 

 

ヨーロッパでは身近な家具の一つでもあるコンソールテーブル。

ここ日本においてはホテルのロビーやレストランなどでも見かけたことはあっても、あまり馴染みが無いかもしれません。

日本ではその住宅状況などもあって優先順位がそれほど高く無い、つまり使用を検討しないことも多いのが関係しているのでしょう。

しかし、大きなスペースを占有することなく、空間演出と実用性の面で有益なものとして人気が高まってもいます。

「決して大ぶりではない」「脚が長いものが多い」「ある程度の高さがある」「引き出し付きなども多い」というデザイン性の特徴から、「隙間的なスペースにも置きやすい」「大きく開いたスペースの余白のアクセントとなる」「見た目も軽やか」「床に置くのは気が引けるものをそこに置ける」「空間の収納力向上」というメリットが見込めます。

 

玄関先と廊下でコンソールテーブルは活躍する


 

 

コンソールテーブルはその特徴を活かし、住まいの様々な場所でその使用を楽しむことができます。

代表的な例は「玄関先」と「廊下」でしょう。

玄関は住まいの入口、まさしくその家の「顔」ともいえる場所です。

そこで暮らす家族だけではなく、来客が来た時に最初に目にするのが玄関であり、そこは雑多にならないように十分に気を付けておきたいものです。

そこでコンソールテーブルの出番となります。

玄関先に置いたコンソールテーブルの上に陶器やガラスの置物、また季節の花などを置くことで、視線をそちらに意識させ、暗くなりがちな玄関先という場所に華やかさを演出することができます。

引き出し付きであれば宅配便の荷物を受け取る際の印鑑やサイン用のペン、家の鍵など玄関先で出し入れできると便利なものを収納しておくことも可能です。

廊下は、あくまで回遊に邪魔にならないということが条件のひとつですが、いわば「何もない」空間にアクセントをもたらします。

ぐっと引き締まった印象を与え、廊下までスキのない空間を作りあげることができるでしょう。

 

LDや寝室などでの使用はできるか


 

リビングダイニングは住まいにおける大半の時間を過ごす場所です。

美しく整った空間はやはり気持ちのいいもので、ゲストの目に触れることも多いことから見え方・実用性の両面において、十分に気を使いたい場所です。

壁の前に何も無く、そのままだと寂しく見える空間に置くのには最適で、少し前は電話機やFAXの置き場としても有用でした。

現代では花や植物、小物などを飾っておく場所として活躍しているのを見かけることが多く、同時にこれは視線の誘導にも効果を発揮します。

つまり、空間を広く見せる・見せたくないものから目線を遠ざける役割があるのです。

寝室においてもベッドサイドテーブルとして照明やスマートフォンなどの置き場所としても便利な使い方ができます。

 

 

コンソールテーブルは幅・奥行が比較的コンパクトなサイズであるため、様々な空間で活躍を見込める家具です。

家具蔵でも無垢天板・ガラス天板・一枚板天板で数種のコンソールテーブルをオーダー製作しています。

気になった人はお気軽にお問い合わせください。

 

家具蔵の無垢材コンソールテーブルのラインナップはこちらから(画面をスクロールしていくと出てきます)

 

 

 

 


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