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「反り止め」の無い無垢材テーブルの秘密とメリットとは

2023.3.13

 

 

ダイニングテーブルを選ぶ要素


 

 

ダイニングテーブルを選ぶ際に天板の形状・脚を含めた全体のフォルムや素材、そしてサイズと価格は重要な比較要素となってきます。

ダイニングテーブルは大抵の場合、空間の中でも大きなスペースを占めるものであり、それがどのようなものかで空間の雰囲気やそこに住む人の嗜好を判断するものともなります。

ダイニングテーブルはインテリアの重要な部分を担うものあり、そこにいわゆる「見た目」による判断は付き物です。

同時にそのサイズをどのようなものとするかは誰が何人使うかということでは基本的なものであり、その大きさはその場の快適さと周囲の回遊のしやすさ、そして圧迫感に直結します。

価格についてもいわば「ピンからキリまで」あり、非常にリーズナブルなものから目が出るほど高額なものまでその幅は広くあります。

 

 

ダイニングテーブルは何を基準に選ぶのか


 

 

その中で何を基準にダイニングテーブルを選ぶのか、という点ではまずサイズは非常に重要であるといえます。

どんなに高額であっても格好が良くても自身のニーズ、例えば使用人数や空間の広さに合わないものならその価値は半減します。

合わせる椅子の座面高に対しての高さも含めたサイズさえしっかりしていれば「食事や作業を行う台」としては十分にその役割を果たすでしょう。

インテリアとしての側面を見るならデザインや素材といった見た目の部分も妥協はできません。

自身の好みや空間との適性を鑑みて、どのようなものを選ぶのか。

そこであなたが無垢材のテーブルを検討するとします。

合板などを使用した木製テーブル自体はスタンダードなものですが、無垢材家具、あるいは無垢材テーブルは自然素材であることに由来する温もりや本物の木であることによる質感の奥深さが違います。

傷みが出ても修復が可能であり、それ自体が味になるという無垢材家具の利点は昨今のナチュラルテイストのインテリアの隆盛と相まって多くの人に高い支持を受けています。

 

無垢材テーブルは「テーブルの裏面」に差が出る


 

その無垢材テーブルは製作元やデザイン、使用する樹種によっても価格はまちまちであり、デザインもまた多様です。

もしそこで価格帯・サイズ・樹種が同じでデザインもさほど変わらないものがある時にどちらを選ぶか。

販売員の対応が良い方で購入する?

それは選択の大きい理由になるかもしれません。

どちらを選んでも同じ?

いいえ、そうではないのです。

無垢材テーブル製作における「差」が出る部分、それは「テーブルの裏面」です。

 

「反り止め」が有るか無いかを確認する


 

 

無垢材テーブルを比較検討する際にはテーブルの裏面を確認しましょう。

そこに「反り止め」が有るか無いかはその家具メーカーの家具づくりの姿勢が表れます。

「反り止め」とはその名の通り、天板の「反り」を防ぐためのものです。

木材というものは伐採から製材を経て材料とする前に乾燥を行います。

木というのは元々水分の塊のようなもので、その水分をしっかり出し切らないと材料にした後も水分を放出し続けることで動き=反りが生まれます。

この動きを完全にゼロとすることは事実上不可能ですが、頻繁に反りが発生するようなテーブルでは平衡を保つことができず使いにくいものとなってしまいます。

それを防ぐため、天板の裏側に溝を彫り、金属や木材をはめ込むことで反りを防ぐのです。

木製の部材を装着させる「蟻桟」といわれる伝統的な方法、木片をビスで直接固定する方法、あるいは鉄板を埋め込む方法などがポピュラーです。

これ自体は間違ったものではなく理にかなったものであり、これらが付いているテーブルが全て良くない、というわけではありません。

 

「反り止め」の有無でわかること


 

一方でこの反り止めがあることによる弊害も存在します。

木製の反り止めは比較的大きなものになってしまうことで見た目がスッキリしないのと、場合によっては椅子を収納する際に椅子が入りづらくなったり、着座の際に足を組むのに邪魔になってしまうことがあります。

金属製の反り止めは邪魔にこそなりませんが、見た目の面で美しくなくなります。

反り止めの無い無垢材テーブルを製作するためには製材後の段階での徹底した長期間の乾燥が必要です。

人工乾燥だけでなく天然乾燥も加えて長期の乾燥工程を経ることは人・場所・時間というコストがより掛かることを意味します。

また、上面・側面と同じく裏面も同じ仕上げにする必要も発生し、反り止めの無い無垢材を横に接いでいく際の技法である「フィンガージョイント(板同士の接合部分をそれぞれ指=フィンガー状にする)」をより深くする必要もあります。

ちなみにそのフィンガージョイントが深くなればなるほど接合面積を多くとることが出来る上、テーブルとして重要な上方からの荷重にも強くなります。

深いフィンガージョイントはより多くの材料が必要となる為にコスト面を考えると敬遠されます。

しかし、そうすることで、裏面に補強などを入れずにスマートな天板になるため、アーム付きのチェアも収まるようになるのです。

それをふまえて反り止めのないテーブル作りを行っている家具メーカーは「本当に使いやすい良いもの」を手間暇を惜しまずに作っていると言え、それは他の家具を選ぶ際の基準にもなるのではないでしょうか。

 

 

私ども家具蔵では、厳選した無垢材を無着色で仕上げた反り止めの無いテーブルをバリエーションも豊富にご用意しています。

熟練の職人が丁寧に時間を掛けてつくるダイニングテーブルは、丈夫で木目もデザインの一部に昇華した、長く愛用できるものばかりです。

オーダー製作により、自宅の事情に応じたサイズを自在に設定できる家具蔵の無垢材テーブルなら、お客様だけのベストサイズを仕立て上げることも可能となります。

多様な現場を知る知識豊富なスタッフが、様々なツールを駆使して、テーブル選びをご提案させて頂きます。

 

家具蔵の無垢材テーブルのラインナップについてはこちらから

 

 

 

 

 


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