「初めての一枚板選び」で知っておくこととは
2024.6.24
目次
一枚板テーブルが人気
新築や引越しを予定していて、この機会に新調したい。
今住んでいる自宅の雰囲気を変えたいので買い換えたい。
今使用しているものが古くなったので新しいものが欲しい。
ダイニングテーブルを購入するタイミングやきっかけは人それぞれです。
その際の有力な選択肢のひとつとして原木をそのまま使用して、自然の形状や表情を楽しむ「一枚板テーブル」が人気を博しています。
一枚板は樹種や状態などによりリーズナブルなものもある
一枚板専門店も増え、インターネットでも「一枚板」と検索すると店舗や種類など数多くの情報を目にすることができます。
使用している事例画像もネット上には多く掲載されており、ひと頃に比べるとだいぶ「身近」なものとなっています。
それでも一枚板テーブルは他のテーブルと比べて購入へのハードルが高いと考えている人も事実です。
その理由の一つが「価格」。
一般的な木製テーブル、あるいは無垢材テーブルと比較してもその価格は高め、あるいはグッと上がることから、それゆえに様々な理由で購入に二の足を踏む人が多いことは予想に難くありません。
上を見ればその価格帯にはキリがないのですが、実は意外と手頃な価格のものもあります。
ウォールナットやケヤキといった誰もが知るようなメジャーな樹種ではなく、マイナー(といっては失礼ですが)な樹種にも素晴らしい表情や出自のものは多々あり、そのようなものは状態の良いものでも比較的求めやすい価格です。
あるいは「割れがある」「節を埋めている」「形状が変わっている」ものは、そうではないものに対し価格も抑えめであることが多く、もしそのようなものが好みであるなら非常にお買い得なものを見つけられるかもしれません。
それともうひとつ、テーブルに必須の「脚」は天板の価格とは別になっていることが殆どですが、「脚代込み」「脚代無料」の家具販売店もあります。
そのようなところで購入することで購入価格は抑えることができます。
セオリーさえ守れば一枚板が合わない空間は無い
もうひとつの理由は「自宅に合うかどうか」を迷っているパターンです。
一枚板テーブルは欲しいが自宅の雰囲気と合わないのではないか、あるいは賃貸住まいで引越しも多いので我が家には相応しくないのではないか…、という理由で一歩踏み出せない人も多くいます。
これについては「そのようなことはない」と断言してよいでしょう。
一枚板テーブルに使用する一枚板天板もじつに様々な形状があり、それによっては空間が一気に民芸調になるという危惧はあります。
あるいは樹種ごとによって異なる色合いや木目の雰囲気が自宅のインテリアのテイストと反目する可能性も否めません。
しかし、自然な木の形状そのままを活かした一枚板天板にも比較的穏やかな形状、つまり全体の形状が直線に近いものもあり、そのようなものを選ぶことで空間が民芸調になることは避けることができます。
また、色合いも基本的には無着色のものが殆どであり、それらはすべて様々な色素が入り混じって「そのように見えている」だけのものです。
光の角度や使用時期によってもその色合いは変わり。言い換えれば「何色でもない」とも言えます。
つまり厳密なカラーコーディネートの範疇で考えなくてもよく「どの樹種を選んでも自宅に合う」と考えてよいでしょう。
もちろん、そこに「セオリー」はあります。
その点は家具販売店のスタッフに聞いてみる・ネットで事例を参考にするなどの手段で間違いの無い選択が可能です。
あるいはCGを駆使して自宅を模した空間上にシミュレーションをしてみることで事前の確認をしておくと安心でしょう。
製造販売経路が一貫しているところで購入する
どこで購入すると良いのかについても知っておくと購入時・購入後の「安心」が違います。
一枚板天板は様々な経緯で入手が可能です。
専門店・家具販売店・(インテリアの)セレクトショップ・インターネット専門のショップ。
あるいは材木店から直接、というルートもあるでしょう。
ここで「長く使用したい」「万が一の際にメンテナンス体制もしっかりしているところが良い」と考えるなら、原木の状態で仕入れ、乾燥・製造・販売に至るまでトータルに行う家具販売店で選ぶのが安心と言えます。
一枚板天板ができあがるまでの過程がクリアであり、同時に何かの際にしっかり修理を行うことができるのであれば「安心」です。
家具販売店なら合わせるダイニングチェアや適切なサイズなどもしっかり見てくれるのでこれも「安心」です。
分からない専門用語は質問してOK
一枚板選びの際のハードルが高いと感じる理由に「専門用語の多さ」もあるかもしれません。
おおよそどのようなものにそれぞれに専門用語があり、それをできるだけ分かりやすく伝えるのが販売側の義務です。
一方的に専門用語をまくし立てて解説する店舗では、ちょっと腰が引けてしまいます。
「耳」とは一枚板天板の両端にある自然形状の名残りですが、いきなり「耳」と言われても「?」となります。
「白太(しらた)」も耳部分に残る色の淡い部分を指しますが、文字をタイプする際に通常の変換では出てこないほど一般的ではない言葉です。
「木目」は皆知っていますが「杢目」という同じ呼び方のものと何が違うのか、わかりにくいのは事実です。
こうした「分からない言葉」が出てきた際にはどんどん質問をしてみてください。
そうすることで買い物がもっと楽しく有益なものとなり、今まで気付かなった魅力を知ることができるかもしれません。
また、これらの用語もほんの一部、入り口に過ぎません。
色々と調べてみるとさらに奥深い一枚板の世界を知ることができます。
多くの方にとって一枚板テーブルは頻繁に買い足したり買い換えたりするものではなく、生活のパートナーとしてずっと永く使う一生ものとして慎重に検討する対象になります。
ただ、慎重になり過ぎて難しく考えてしまうのも楽しくありません。
フィーリングによる「一目ぼれ」や運命的な「出会い」も大事な要素ですが、何も事前準備がなく、人に勧められるままに選ぶのも不安があり、愛着も湧きづらいかもしれません。
一枚板天板を楽しく、安心して、納得して選ぶために、知っておくとよいことをまとめてみました。
私ども家具蔵でも多くの一枚板天板をご用意していますのでお気軽にお問い合わせください。
お待ちしております。
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