「万能性」で選ぶならウォールナットの無垢材ベンチ
2021.11.3
ベンチを加えたダイニングセットという選択肢が増えている
「ダイニングセット」という、ダイニングテーブル1台+複数のダイニングチェア、からなる単位。
これにおいて、例えば4人掛けが可能となる幅150センチ前後のダイニングテーブルにはチェアが片側2脚ずつの計4脚、というのがスタンダードです。
必ずしも4脚でなければならない、というわけではありませんが、左右対称となることで見た目のバランスも良く定番的なレイアウトとなっています。
一方でインテリア雑誌、あるいは家具販売店では1台のダイニングテーブルにチェア2脚とベンチ1脚、という組み合わせを目にすることも増えてきました。
実際に若い世代やお子さんがいないご夫婦など、そのような構成でダイニングセットの購入を検討する方々が私ども家具蔵でも増えています。
ベンチの持つ多用途な使い勝手
チェア+ベンチのスタイルを選ぶ理由には「普段は2人なので来客に備えて」といったものもあり、これはこれで合理的な考え方です。
長方形の座板に脚が付いているのが一般的なベンチのデザインであり「背もたれが有る」ものと「背もたれが無い」ものが存在します。
まず、コーディネートや本来の目的であるダイニングエリアでの使い心地の面では断然「背もたれが無い」ものがお勧めです。
「背もたれが無い」タイプであればベンチの向こう側が開けているので、空間そのものを広く見せることができます。
チェアのように後ろに引いてから腰掛けることも必要がなく、壁が近いなど、あまりスペースに余裕がないところに設置しやすいのも特徴です。
また、用途の幅広さという点に目を向けると、さらに「背もたれが無い」ものを選ぶことには合理性が増してきます。
「座板+脚」の組み合わせであるベンチはいわば「天板+脚」の構成であるテーブルを小さくしたものとも言えます。
つまり、ベンチはテーブルの代わり、具体的にはリビングテーブルの代わりとなりえます。
基本的に長方形であるベンチをリビングテーブルに活用することで、テーブルとしての機能をもたせつつ、ソファとテレビの間を広く確保することに繋がります。
そのうえで必要な際にはダイニングに移動させることで、一台で二役を兼ねることができます。
また、カウンター下や窓際の飾り棚やベッド脇のサイドテーブル代わり、あるいは玄関に置いて靴を脱ぎ履きする際や荷物を置いたりするのに使用したり、と多目的な役割を兼ねるものとなります。
ベンチの素材は無垢材を選ぶ
そんなベンチの「万能性」を享受するためには、素材の選定も重要です。
座面が布や革のクッションのものでは座る以外の用途で使い勝手が悪くなります。
そうなると、スタンダードな選択肢ではありますが座面も含め「木製」のものがお勧めです。
なかでも無垢材で作られたものは、強度もあり、傷みが出ても補修が可能な耐久性を兼ね備えたうえで様々なデザイン
のものを選ぶことができます。
無着色で仕上げたものであれば、経年による色合いの美しい変化を楽しむこともできます。
長く使ってこそ良さが増す家具となることから、コストパフォーマンスにも優れたものとなります。
無垢材にも様々なものがありますが、まずは強度に優れる「広葉樹材」でつくられたものがお勧めです。
広葉樹材と一言で言ってもたくさんの樹種があります。
例えば「明るい色合いのもの」といっても、木目の強い樹種・やさしい樹種、木肌が滑らかなもの・凹凸を感じるものなど非常に多様です。
そのどれもが素晴らしい個性と美しさを持っており、そこに優劣はありません。
ただ、そのなかで今回のテーマである「万能性」という意味合いにおいてはウォールナットを忘れてはいけないでしょう。
万能性のあるウォールナットを選ぶ理由
ウォールナット、正確には「アメリカンブラックウォールナット」というクルミの木の一種は、その名の通り、黒に近い重厚な色合いが最大の特徴です。
黒に「近い」といっても真っ黒ではなく焦げ茶色ともいうべき木肌は重厚感がありながらも温かみがあります。
また、鮮やか且つ複雑な木目も装飾性があり、その色合いと相まって高級感を醸し出している、当代きっての人気樹種です。
いわゆる無垢材のウォールナットを模した「ウォールナット風の色」に着色された家具を見たことのある人もいるでしょう。
そのくらい人気と知名度を誇るものであり、その理由はさきにお話しした高級感とコーディネートの幅広さにあります。
まず、色合い自体が黒に近いので、合わせる空間のテイストを選びません。
落ち着いた色調の空間には良く馴染み、反対に明るい色調の空間では色の対比で家具も内装も際立たせます。
洋室はもちろんのこと、和室にも相性が良く、畳敷きの空間にもよく映えます。
派手めの色や、柄物のインテリアとの合わせも非常に良く、あらゆる点で「万能性」に長けていると言えます。
そのうえで他の無着色の無垢材と同様に色合いが変化していくのですが、多くの他の樹種とは異なり、ウォールナットのそれは明るくなっていきます。
そうなることで木目もより際立つので鑑賞に映えるものともなり、また、無垢材特有の「木のぬくもり」も感じやすくなることは長く愛用できる理由と言えます。
多様な用途を誇るベンチをウォールナットで選ぶ。
そうすることで「万能性×万能性」の要素を持った非常にユーティリティな家具を一台所有することになります。
ウォールナットの持つ色合いは、他の樹種に合わせても問題ありません。
チェリーなどの明るい赤みを持った樹種やナラなどの明るめの色合いのものと合わせても互いを引き立たせるような相乗効果があり、むしろコーディネートを崩さずに変化をつける手法としてはお勧めです。
私たち家具蔵でも多数のデザインとサイズで無垢材ウォールナットのベンチをご案内しています。
暮らしに彩りを加える万能家具であるベンチをウォールナットでオーダーしてみませんか?
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