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「椅子生活」をより快適に過ごすには

2021.9.7

 

 

家にいる時間が長くなっている


 

 

依然続くコロナ禍。

ワクチン接種なども進んできたとはいえ、やはり外出や外での遊興は制限されています。

生活・暮らしが大きく変わってきて久しい世の中です。

このコロナ禍は「家の中でどのように過ごすか」を見直す機会となったともいわれています。

日々の暮らしは、「内=家の中」「外=家の外」から成り立ち、どちらかの時間が減ることはどちらかの時間が増えることを意味します。

今の社会は「外」の時間が減ることで「内」、つまり家の中にいる時間が長くなっているともいえるでしょう。

 

 

「快適さ」は「楽な姿勢」があってこそ


 

 

「内」にいても「外」にいても人が求めるのは「快適さ」です。

その時間が長いほど、日々の満足感は高くなります。

家の中で過ごす時間が長くなるならその時間をどうやって快適に過ごすか、は日々を豊かにするためにはたいへん重要な要素となります。

家の中での暮らしを快適にする方法は様々です。

「快適」と感じることも人それぞれ異なります。

動画や映画をゆっくり観ること?

音楽を流し、コーヒーをゆっくりと嗜むこと?

こういった「快適で幸せに感じること」の満足感をさらに高めるのは、その時の「姿勢」ではないでしょうか。

例えば、好きな映画を観ていても直立して観ていては快適ではないでしょう。

立ちながらコーヒーを飲んでいても、どこかリラックスできずに逆に疲れを感じてしまうかもしれません。

「快適なこと」は「楽な姿勢」で過ごすことで、その意味を増すのです。

 

「楽な姿勢」を支える椅子という存在


 

その「楽な姿勢」を家の中で支えてくれるのが、椅子、あるいはチェアとなります。

どの家にも必ず一つはあるであろう、ごくごく一般的な家具でありながら、その活用度は高く、暮らしにおいて重要な役割を果たす椅子(チェア)という存在。

より暮らしを快適にするにはどのように椅子を選べばいいのでしょうか。

それぞれの過ごし方に合った「椅子の選び方」を見てみましょう。

 

人はなぜ座りたくなるのか?


 

 

椅子は身体を休める暮らしの道具です。

では、どういう状態になると人の身体が休まるのかというと、それは「体圧分散された状態」です。

人の自重が一点に集中せずに、自身の身体の、より多くの部位に圧力を分散できている状態。

これが「身体がより休まっている」状態です。

人は重力がある中で暮らしています。

立っている状態では、地面に対して特に足の部分に圧力が集中してしまうのは物理学上、避けられない事実です。

時間の経過とともに疲れてくることで座りたくなるのは、体圧を分散したくなる=身体が楽を求めている、ということなのです。

そこで身体を預け、自身の足を含め身体の各所を休めるために椅子の出番となるわけです。

 

 

「過ごす時間」で変わる椅子選び


 

椅子選びにおける最初のポイントは、デザインでも価格でもなく「その椅子で過ごす時間」です。

映画を観る、といった長時間座るための椅子と、5分程度座る椅子。

行為や目的に違いがあれば、それに対する「求めるカタチ」が違ってきて当然です。

椅子は大きく分けると3種類に分類できます。

それは「アームチェア」「アームレスチェア」そして「スツール」です。

ここでこの3つを「その椅子で過ごす時間」別に見ていきます。

 

5分程度の休息ならスツールで十分


 

 

例えば5分程度の休息であれば「スツール」で十分でしょう。

スツールとは、簡単に言えば「背もたれの無い椅子」です。

背もたれが無いことは、座面に接しているお尻の部分や太ももの部分、あるいは足裏(そのためにも足の裏が床にきちんと設置する座面高の椅子を選ぶことはマストです)にのみ自重=体圧がかかることを意味し、長時間着座することは背中・肩・腰に余計な負担を与えます。

そのため、立ったり座ったりが多いような場面や少し休憩、といった場面での使用に適しているタイプといえます。

 

より長い時間の着座なら「背もたれがある椅子」を


 

 

ダイニングチェアは基本的に食事をとる場での使用が主な目的であり、食事以外の場面ではソファで過ごしたり、床に直接座る、あるいは寝転ぶということもあるでしょう。

しかし、少なくともスツールを使う場面のように5分腰掛けて終わり、ということにはなりません。

その場合、一般的ダイニングチェアの形状とも言えるのが「アームレスチェア」です。

このタイプには基本的に背もたれがあり、座面だけでなく、背もたれにも自重をかけることができます。

つまり、背中にも体圧を分散できるので、身体はより長い時間、楽に過ごすことができます。

 

現代のニーズにマッチしたアームチェア


 

 

一方で現代においてダイニングエリアは様々な役割を担っています。

食事はもちろん、そこは趣味・会話・作業を行う場でもあり、来客をもてなすことも決して珍しい光景ではありません。

つまり、そこで過ごす時間は長くなっているわけです。

そんな場所でさらにゆっくりと過ごすにはどのような椅子が適しているのか、その答えがアームチェアです。

アームレスト(肘掛け)に腕を置くことが出来るタイプで、このタイプであれば、足・お尻・背中の他に腕、とより多くの箇所への体圧分散が可能になります。

このように過ごす時間や目的によって、適正な椅子が変わってくるのです。

 

アップライトとリラックスというタイプの違いを知る


 

椅子選びは過ごす時間だけでなく、「過ごし方」によっても違ってきます。

この「過ごし方」とは「そこでとる姿勢」とも言い換えることができます。

椅子での過ごし方=姿勢を大きく2つに分けると、「アップライト」と「リラックス」に分類できます。

「アップライト」とは背筋を伸ばした座姿勢であり、「リラックス」とは背中に傾斜を付けた座姿勢です。

本を読むなどの過ごし方であれば「アップライト」が適しているでしょう。

背もたれにあまり傾斜がついていないものを選ぶとよいはずです。

ゆっくりとテレビを観るのであれば「リラックス」が適しているといえます。

背もたれに傾斜があるような、ゆったりとした過ごしやすさを追求したものを選びます。

この適正はそれぞれの座り癖や自然にとっている姿勢にも関わってきますので、それぞれの過ごし方に合った姿勢を保ってくれる椅子を選ぶことが重要になってきます。

 

今、選ばれている椅子は


 

今、私たち家具蔵で椅子を選ぶ人の約80%がアームチェアを選んでいます。

これは冒頭で述べたコロナ禍で家の中での時間が増えた、ということが大きな要因のひとつです。

あるいはさきにお話したダイニングエリアでの過ごし方の多様化と長時間化、または家族との時間をゆっくりと楽な姿勢でテーブルを囲んで過ごしたいということもあるでしょう。

外食を控えなくてはならない状況が続いています。

家の中で家族とゆっくり食事をしたい、会話を楽しみたい、という気持ちの高まりが「長く座っていられる椅子が欲しい」というニーズとなっているのではないでしょうか。

 

在宅時間が増えた今、椅子は今まで以上に暮らしを支える大切なアイテムとなってきています。

暮らしのパートナーともいうべき存在でもある、というのは決してオーバーな表現ではないでしょう。

長く気持ちよく使うことができる椅子を選ぶことは、より快適な暮らしに直結します。

家具蔵各店では、熟練の職人が製作した40を超える種類の無垢材チェアを常時展示していますので、一度お試しいただければ幸いです。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

家具蔵の無垢材チェアのある暮らしの事例はこちらから

 

 

 


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