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チェアのある暮らしで「姿勢を改善」する

2021.9.1

 

 

「座る」という動作で姿勢を改善する


 

 

いまや「一人一台」といっても過言ではないスマートフォンの普及。

あるいはリモートワークの増加により問題視されているのが「姿勢」の問題です。

いわゆるストレートネックといわれる「スマホ首」や「猫背」による目や肩、腰、頭の痛みなどに悩む人が増えています。

傍目にもわかるような姿勢の悪さが目立ってきた、しかし中々改善が出来ない。

整体などで矯正を行いたいがなかなか時間や余裕が無い、という悩みはよく耳にします。

こういった「姿勢」の矯正は普段の意識や生活を変えることで改善されます。

人間が生活するうえで選択する姿勢というのは大きく分けて「立つ」「座る」「寝る」に分類されます。

今回はそのなかで普段、誰しも行っている「座る」ことにフォーカスを当て、姿勢について、そしてその矯正方法についてお話していきましょう。

 

 

良い姿勢と悪い姿勢とは


 

 

そもそも「良い姿勢」とはどのような姿勢のことなのでしょうか。

背筋が真っすぐ立っている状態?

よく、頭の上に糸があり、それに引っ張られるような意識を持つと背筋がピンと伸びる、と言われます。

あるいは両手を組み、手のひらを返しながら伸びをする姿勢を作り、その状態で両手をそのまま横に下した時の姿勢が良い姿勢です。

これは身体の構造を考えた時には理論として正解で、背骨を含む骨・関節や筋肉が正常で神経にも問題が無く、最小限の力で姿勢が保持できる状態です。

一方で悪い姿勢とはいわゆる背中が丸まっている状態や、不自然に肩がいかっている状態です。

横から見た際に耳が肩より前に出ている状態と言っても良いでしょう。

例えばこのような姿勢では肩こりになりやすかったり、腰が痛くなったりなど様々な影響が出ると言われています。

 

良い姿勢を維持することのメリット


 

 

健康の上でも、見た目の上でも「良い姿勢」を維持することには多くのメリットがあります。

●運動能力が良くなる

姿勢が良いと目的のある動作を行う為の効率の良い関節の動きがスムーズになります。

瞬発力や持久力も上がります。

●イライラしにくくなる

正しい姿勢は自然と「深い呼吸」を誘発します。

これが出来ると、副交感神経が活発になり、リラックス状態になります。

悪い姿勢で浅い呼吸が続くと自律神経が乱れ、情緒が不安定になり不眠や頭痛の原因にもなります。

●疲れにくくなる

悪い姿勢は身体全体あるいは特定の箇所に無理が生まれ、その部分の筋肉の血液循環が悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなります。

またそれによる負荷は筋肉疲労にも繋がります。

悪い姿勢では文字を見る際の適正距離が保つことができず仮性近視になりやすくなったり後頭部から首・肩回りの筋肉疲労から頭痛に繋がってしまうこともあります。

「良い姿勢」はそういった問題を解決してくれるのです。

●集中力が上がる

疲れにくいということは同時に集中力の向上に繋がります。

悪い姿勢は血流の循環を悪化させ脳の活動が低下します。

あくびが出たり体をゆすってしまうような動作につながり、その結果、集中力の低下に繋がります。

●体の不調を予防できる

頭痛・肩こり・腰痛・膝の痛みなどは、普段の姿勢が原因で起こることの少なくありません。

偏った姿勢は特定の箇所に負荷を生み、痛みや不快感を引き起こします。

正しい姿勢を取ることで、身体への負荷のバランスも良くなり、身体の不調を予防することに繋がります。

 

悪い姿勢が引き起こすもの


その他にも悪い姿勢が引き起こすものとして「老けて見える」「基礎代謝が悪くなる」「肺機能の低下」「メンタル面の悪化」といったものがあります。

「悪い姿勢」は身体の不調や精神的な不調にも繋がりかねないということです。

 

 

チェアに座る時間を「姿勢矯正」に充てる


 

 

姿勢矯正のための特別なクリニックやトレーニングも勿論効果的です。

それに加え、普段の暮らしから改善していくのもまた一つの手であります。

私たち日本人は世界の中でも「最も座っている時間が長い」といわれます。

これは勤労時間の長さなどに由縁するものでもありますが、最近は在宅時間の増加により、ダイニングチェアに腰掛けてダイニングテーブルで何かを行う、という時間も増えてきました。

この時間を「姿勢矯正」に活用してみてはいかがでしょうか?

そのためには「どんなチェアを選ぶのか」という点が重要になってきます。

 

「足裏が床に着く」ものを選ぶ


 

 

まず鉄則として、足の裏が床にきちんと付くこと。

足の裏がしっかり床に接地していないと、お尻・太腿・足裏と効率の良い体圧分散ができず、荷重のバランスが悪くなり、着座時の良い姿勢を保ちにくくなるのです。

着座時に足裏が床に着かない、そんな時にはチェアの脚をカットできるものであればそうしましょう。

そこで生まれた座面高が使用するテーブルの「一番使いやすい高さ」を導き出すものとなります。

チェアの座面高と高さの合っていないテーブルで作業を行うことはやはり姿勢の維持や疲れやすさに影響します。

 

アームチェアを選ぶことが「良い姿勢」を生む


 

 

そのうえで「アーム」、つまり肘掛け付きのものを選ぶと、より自然と着座時での「良い姿勢」が保ちやすくなります。

人の腕の重さは、体重の約10%~15%程度と言われています。

70キロの人ではおよそ7kg~10kgの重さが腕の重さとなるわけです。

アーム無しのチェアに座った場合、肩だけでその重さを支えていることになります。

すると、段々疲れが溜まってきて、自然とテーブルに肘を置いた前傾姿勢となり、いわゆる背中の丸まった「悪い姿勢」となります。

アームが付いているチェアの場合は、正しい姿勢をキープしたまま腕の重さをアームで支えることが出来る為、負荷が偏らず「良い姿勢」の維持がしやすいのです。

 

自分に合ったものを選ぶ


 

 

そのうえで自身の体形・あるいが座り癖にきちんと合ったものを選ぶことが重要です。

チェアは身体に密着するものであり、人の身体はそれぞれ異なります。

であれば、全員が同じ形状が良いということは無く、それぞれがバラバラの座り心地のものを選んでしかるべきです。

靴と一緒で自分に合うか合わないかはやはり試してみないと分かりません。

実際に試座してみて、ある程度の時間そこで過ごしてみる。

そこで「これなら」と思うものをそれぞれがバラバラに選ぶ(のでも良いのです)ことがストレスなく、自然と自分に合った良い姿勢をキープできるチェアとなります。

 

在宅時間が増え、身体を動かす機会も減った今だからこそ、できるだけ体に負担が無く健康に過ごしていきたいものです。

姿勢を変えるだけで、今まで感じていた不調が改善されるのであればこれほど簡単なことは無いでしょう。

まずは普段過ごす生活の中で変化をつけること。

その一例が、体に合ったチェアを選ぶことではないでしょうか。

皆さんも、自分に合ったチェアで快適で豊かな暮らしを過ごしてください。

家具蔵では、チェア選びのスペシャリストが揃っています。

自分に合ったチェア探しのお手伝いをさせて頂いていますので、お近くに来たときは一度ご相談ください。

 

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