理想通りの「木のキッチン」を作るポイントは?
2021.7.25
目次
新しい生活様式ではキッチンで過ごす時間が増えている
いわゆる感染症対策と共にある暮らし「ウィズコロナ」という生活様式は、もはやスタンダードといえるものです。
数々の変化があったなかで、外出の自粛やリモートワークの拡がりによる「家の中の過ごし方」がこれほどまでに注目されたこともあまりなかったのではないでしょうか。
「家の中」「住まい」において行うことのひとつに「食事」があります。
以前からも「中食(なかしょく)」と言って、テイクアウトの総菜や弁当を家の中で楽しむことは共働きの増加などもあってある程度の存在感を持っていました。
それに加わった「そもそも店舗で食事ができない」状況による、デリバリーやテイクアウト需要の増加も、このコロナ禍におけるトピックのひとつです。
更にそのなかでより存在感を増したのが「自炊」「料理」といえます。
時間が空いているので料理を始めた。
子供が家にいる時間が長いので一緒にお菓子作りを楽しんだ。
このことが表すことは「キッチンで過ごす時間が増えた」ことを意味します。
キッチンは住まいの統一感をつくる大事な要素
対面型のキッチンが増えた現代において、キッチンは独立した「作業場」ではなく、リビングダイニングから繋がる一つの空間であり、その設備・造作・家具だけでなく、そこにある家電までもが住まい空間を構成する重要なキーアイテムです。
そのなかでリビングダイニング空間とテイストを揃えたキッチン、あるいはバックセット(背面収納)というのは全体の統一感をつくる上で欠かせないものです。
フローリングの住まいが多いことが木のキッチンの増加に繋がっている
現代の日本において住まいでのリビングダイニングの床材は、「フローリング」が74.5%、「たたみ」が12.5%、「カーペット(フローリングや畳等の上にカーペットを敷いている場合は除く)」が5.5%となっています。
圧倒的にフローリングが多く、その素材などはともかくとして、そこに「木」の雰囲気があることは間違いありません。
そこでキッチンとリビングダイニングの統一感を持たせるためにどうするか。
キッチンも木製にする=「木のキッチン」を導入することで空間全体の統一感を得ることができるのです。
木のキッチンはここがメリット
「木のキッチン」というとひょっとするとピンとこない人もいるかもしれません。
キッチン本体を構成する素材はいわゆる化粧シート、メラミン化粧板といったものが主流です。
機能性に優れ安価であることはとても良いことですが、画一的で冷たい印象があることも事実。
また、色剥げやシートのめくれなどによる劣化も避けられません。
例えば、床材や内装材にこだわりをふんだんに取り入れた住まいがあったとします。
そこで常に目に入り、過ごす時間も多くなったキッチンだけが無機質なものであれば、統一感という観点からも、また、その空間の完成度や満足度も下がってしまうかもしれません。
そこで木製のキッチン、それも「無垢材」のキッチンの出番です。
無垢材キッチンがもたらすものは
無垢材はいわば「木そのもの」ですので、触感も良く、日常使いのものにはもってこいです。
また、上から貼り付けたものがめくれる、ということもありません。
一目で「古びてしまったな」という劣化もないどころか、無着色で製作したものであれば日にちが経つごとに美しく色合いを変えていきます。
常に触れる引き出しや扉の取っ手部分が木製であれば、その手触りから知らず知らずのうちにそこに癒しが生まれます。
キッチンを構成する面材が無垢材であれば、長年使用していても古びることなく、それが味になってきます。
その風合いはいつか家族で作ったあの味、あるいは家族で過ごした時間を存分に表現してくれるものとなってくれるのです。
オーダーメイドキッチンの利点とは
こうした無垢材キッチン、あるいは木のキッチンは既製品としてキッチンメーカーにストックしてあるものはほとんどありません。
オーダーメイドであることが大半です。
いわゆる「システムキッチン」はメーカーごとの多大な量の情報から「このサイズが皆に使いやすいだろう」「この仕様なら多くの人が便利に考えるはずだ」というものから生まれたものです。
それは「使いやすさ」「満足感」においてある一定の水準を満たします。
しかし、そこで過ごす時間が多くなったキッチンという場所です。
せっかくであれば自分の使いやすい位置に使いたい機能がある、収めたいものがきちんと収まる、サイズだって自宅の事情に合ったものが良い、そうは思いませんか?
オーダーメイドはそれを可能にしてくれます。
例えば天板はこれ、シンクはあれ、水栓はあのメーカーのもので食洗器は海外のものを…。
そうしたことも可能なのです。
また、セミオーダーという方法もあります。
予め用意された仕様の中から選び、要所に自分のこだわりも入れる。
すべて一から自分で選んで良い、と言われると逆に迷いが生じることもあります。
セミオーダーであれば、ある程度のヒントがあるなかで自分のこだわりも入れやすくなるのです。
キッチン本体を無垢材、あるいは木製にするのではなく前面の造作をオーダーで、無垢材で作る方も大勢います。
システムキッチンの手軽さはそのままに、リビングダイニングから見せる部分に扉や引き出し、飾り棚を取り付けて空間の収納性と統一感をアップさせる、そんな手法もわたしたち家具蔵ではスタンダードなものとしてご案内しています。
住まいの時間をより充実させる「木のキッチン」「無垢材キッチン」。
新しくキッチンをお考えならぜひ検討したい選択肢です。
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