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エイジングするテーブルならチェリー材を選ぶワケは

2021.6.24

 

 

日常の生活の中で少し疲れた時や癒しを求めたいとき、気分転換に自然を求めて緑の多いところへ行きたいな、と思う人も多くいることでしょう。

ただ「行きたい」と思ったその時に遠出ができない、ということも多いのではないでしょうか。

そういった点から自宅でも自然をより身近に感じることのできる環境に身を置きたいと、住まいに自然素材をなるべく多く取り入れるよう見直しをする人が最近増えてきています。

中でも家具は毎日使うもので室内での占有スペースも大きい分、自然素材を使うボリュームが増えれば日々の心地よさは格段に変わってきます。

そんな中で注目されているのは無垢材の家具です。

無垢材の家具は(無着色であれば)、エイジングによる味わいが出て色合いや表情も変化していきます。

木の種類によってもその変化は様々ですが、中でもチェリー材は一番エイジングによる変化が大きい樹種です。

チェリー材はどのように変化していくのか、そしてチェリー材がなぜ選ばれるのか。

その理由をお話ししていきます。

 

 

エイジングとは


 

 

「エイジング」という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

エイジングはワインや肉、革製品において「熟成」の意味を持っています。

無垢材に関しての「エイジング」も同じく「熟成」と言い換えて良いでしょう。

ワインは熟成されるとより濃厚でまろやかな味わいになり、革は味わいが出て使う人に馴染みます。

時間が経過することで新しい価値が付くのです。

 

無垢材家具の色合いの変化


 

 

無着色の無垢材で作った家具のエイジングで一番わかりやすいものは、美しい色合いの変化です。

一般的な家具は使い始めが最も美しく、月日が経つにつれて劣化していきます。

ですが無垢材は半年から5年、10年、20年と使い込むほどに風合いを増し、美しく変化していきます。

アンティーク家具の魅力には、このようにエイジングされた風合いが多分に含まれます。

アンティーク家具がすでにエイジングが完了した家具であれば、無垢材家具は「自分でアンティーク家具を育てていく」という感覚を持つ家具です。

無垢材のエイジングは光の中、その中でも主に紫外線に影響されます。

木の中の成分「リグニン」が内部に反応し、製材したてのフレッシュな色合いから、熟成した深みのある色合いに変化していくのです。

エイジングによる変化は樹種により色合いが濃くなっていくものもあれば、明るくなっていくものもあり様々です。

年月を経て表情を変えながら徐々に深みを帯びていく様はまるで人間の生き様のようにも感じます。

そんなところに、人はより一層愛着を感じてしまうのでしょう。

 

 

チェリー無垢材家具のエイジング


 

5年経ったチェリー材家具と出来たばかりのチェリー材家具

 

数ある無垢材の中でも、チェリー材のエイジング後の色の変化が一番大きいと言われています。

家具材で使われるチェリー材とはアメリカンブラックチェリーです。

北米に幅広く生育しています。

樹高は高くて30メートルに達するものもあり、日本の桜として馴染み深いソメイヨシノとはまた異なった雄大な立ち姿を誇ります。

赤黒い大きな実が生り、それらは「ブラックチェリー」としてスーパーでも目にしたことがあるのではないでしょうか。

そんなチェリー材ですが、製材したてのころはいわば「薄桃色」です。

その後、日当たりの良い場所なら半年ほどでオレンジがかっていき、5年も経つ頃には鮮やかな赤褐色に変化していきます。

艶を帯びながら色合いを変えていくその様はまさに「劇的」と言えるでしょう。

ガムポケット(樹液の溜り跡)・ピンノット(小枝が生えようとしていた跡)・リップルマーク(さざ波のような杢)といった「キャラクターマーク」も色が濃くなっていくことでより装飾性を増し、馴染んでいきます。

木目の強弱や木の個性は家具の表情を豊かにして楽しませてくれます。

長く使用することで価値が上がり、仮に傷みが生じても綺麗に直すことができる。

特にテーブルは毎日使用し、触れるものです。

そのことで艶が更に出て、熟成した色合いをますます輝かせます。

 

エイジングが魅力のチェリー材でオーダーテーブルを作る


 

 

長く使用した家具に愛着が湧く。

あるいは家具でなくても、愛用しているものにそうした感情が湧くことは皆さんにもあるでしょう。

毎日をともにし、そこにあることが当たり前だったものですから当然のことかもしれません。

そうしたものは仮に古くなっても手放すのは惜しくなるものです。

無着色の無垢材家具は年月を重ねることでその良さを増し、補修も可能です。

そんな無垢材家具の魅力をわかりやすく体現するのがチェリー材です。

毎日使用し、家族が集まり、住まいの顔となるダイニングテーブルをエイジングの魅力あふれるチェリー材で作る。

ふとした時にその色の変化とこれまでの思い出がリンクする、そんなひと時を過ごすことができるテーブルとなります。チェリー材は世界的にも人気の樹種で、色の変化も早く、その魅力を存分に味わうためにはいわゆる「作り置き」ができません。

そのため、チェリー材を取り扱う家具店は限られているのが現状です。

私たち家具蔵のようなオーダー製作なら、出来立ての状態からエイジングを楽しむことができます。

 

各店舗では出来上がったばかりのものから、10年以上のエイジングを重ねたものまで、さまざまな表情のチェリー材家具を常時展示しています。

これは作られて間もない?何年経っているのかな?

など、想像を膨らませながら見ていただくとより一層楽しんでいただけることと思います。

チェリー材の家具、そしてテーブルのエイジングを店舗で実際に体感してみてくださいね。

 

家具蔵の無垢材チェリーのテーブルがある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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