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「自分に合った」一枚板の選び方

2019.6.1

 

様々な家具店で「一枚板」と銘打って販売されているダイニングテーブルが世の中にはたくさんあふれています。

本当に質の良い一枚板テーブルは非常に少なく、希少価値が高い物となります。

希少価値の高さと保有する喜びに満ちた一枚板テーブルは、しっかりとした着眼点をもって選ばないと、最終的には、こんなはずではなかったという後悔に繋がってしまいます。

そこで一枚板の「選び方のポイント」を理解いただき、ご自身に合う「最高の一枚」を見出す参考にしてみてください。

ケヤキの持つダイナミックな表情も魅力のひとつ

 

乾燥


一枚板に限らず無垢材の家具は、何よりも乾燥状態が大切です。

とは言っても、乾燥状態は外見だけでは判断が難しいので、乾燥状態を表す数字として、含水率があります。

含水率とはつまり、木に含まれる水分量です。

いかにこの水分を抜くかが重要なのです。

製材後は、約1年をかけて含水率が12%~13%になるまで、じっくりと自然乾燥を行います。

その間は、風通しを良くするために、桟棒で挟みながら積み重ねて、細心の注意を払いながら保管していきます。

現代の住環境においては、気密性の高い室内が多く、エアコンや床暖房などに毎日さらされる木にとっては、過酷な環境となります。

そのような使用環境を考慮し、含水率が約6~7%になるまで機械乾燥(人工乾燥)と養生を行います。

この養生とは、材を外気に馴染ませるために一定期間、桟積みをすることです。

製品になった後を想像しながら、住環境に適応できるように徹底的に管理を行います。

このように多岐に渡る工程を得て、原木~一枚板テーブルへと姿を変えていきます。

 

相性


一点ものの一枚板を選ぶ際には、迷いが付き物ですが、直感も大切な要素となります。

「この子、好きかも…」という感覚がとても大切です。

木の価値は流通量が決める訳ではなく、使う方の満足度が大切です。

 

バランス


家具全般に言えることですが、一枚板テーブルはお部屋とのバランスもとても重要な要素となります。

一枚板テーブルの色味や樹形、存在感により一枚板のテーブルは、お部屋の主役になるほどの存在感があります。

一枚板テーブルをお部屋の核と考えるのもいいとは思いますが、周りの家具とのバランス、壁材とのバランス、建具との調和なども考慮すると、一層心地のよい住空間が保たれます。

 

樹種(材質)


この樹種のここがいい、という愛着感があれば、その思いを優先してください。

桜がいい、栗がいい、と名前まで名指ししてくれれば、その樹もきっと喜びます。

しかし、樹について知識もなく、わからないという方には、樹に精通したアドバイザーのお勧めも参考にしてください。

樹に精通している人ほど、樹が好きで楽しそうに語ってくれるはずです。

国産材、アメリカ材、アフリカ材、東南アジア材など様々な角度でその良さを知ったうえで、それぞれの樹種の特長を知って愛着の持てる樹種を見出してください。

見た目だけでなく、樹の素性を知ることで、一層愛おしさが増してくるなんて素敵ですよね。

 

自慢出来るものが一番


最も大切な要素ではないでしょうか。

満足することも大切なことではありますが、一枚板テーブルを選ぶ理由の一つに自慢したい、

という気持ちは誰しもが持ち合わせる感情ではないでしょうか。

仲の良い友人が訪ねてきた時、この一枚板テーブルはね、こういう樹で、こうでああで、なんて樹の素性を談義して盛り上がって楽しむ…。

これぞ一枚板テーブルを持つ醍醐味です。

 

欅、栃といった一枚板テーブルの代表格はもちろん、杢目から様々な歴史を語ることができます。

強風に耐え抜いて出来た杢、枝が折れて自分で修復した痕跡、普通の樹では過酷すぎる環境で苦労して育ったこと、

などなど、一枚板の表情から無限の物語が紡ぐことが出来ます。

とにかく100年以上の歴史が刻まれていますから、感慨深さが身に染みてきます。

それは、まるで人生の先輩から多くを学ぶ気持ちになる感覚です。

道具としてだけでなく、やさしい触り心地は心を豊かにしてくる

 

一枚板テーブル 選び方のポイント


一枚板テーブルや無垢材テーブルは、樹齢数百年の樹を自宅に配し、自然の力強さを感じる事の出来るものですし、

同じものは存在しない世界で一つだけのテーブルですので、幅広い年代の方から大変な人気が出ております。

また、近年日本人のモノに対する考え方が変わり、

「壊れたら捨てる」から「いいものを一生使う」

に変わってきているように感じます。

特に家具においては、

「道具としての役割だけなく、心を満たしてくれる本物の木で製作された家具」

を求める方も多くなってきています。そのため、一枚板テーブル・無垢材テーブルの人気があるのも納得できます。

また、一枚板テーブルは単なるテーブルとしての「モノ」にとどまらず、数百年かけて自然が表現する

「芸術品」

としての要素も加わります。

ですので、通常のテーブルに加えて高い価値がありますので、本当に好きな方は時間をかけて

最高の1枚を探しています。

一生付き合う一枚板ですので、「これだ!」という一枚板に出会うまで妥協せずに探したい、と思っているはずです。

家具蔵では、樹に真摯に向き合い、100年生きた樹を家具として100年お使いいただきたいと考えています。

時間を掛けじっくり原木を乾燥させることで、反り止めや幕板にみられる補強材を使わない一枚板テーブル、無垢材テーブルを製作しております。

お客様の最高の一枚板に出会うためにこのページをご覧いただき、一枚板・無垢テーブルの知識を深めていただければ幸いです。

 

家具蔵の一枚板のご紹介はこちらから


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