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無垢材の醍醐味を存分に味わう「耳付き」テーブル

2021.10.15

 

 

インテリアを考える際に「これは贅沢だ」と感じる素材のひとつに無垢材があります。

いわゆる突板や合板といった類のものではなく、無垢材は原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。

乾燥・加工に時間と手間がかかり、熟練の職人でないとその良さを生かし切ったものは生まれません。

一生もの、と言われる無垢材家具。

重厚で自然の風合いを一身に感じることができる以外にも、そうした理由があるのです。

無垢材を使用した家具の代表格といえば「テーブル」です。

ダイニング、リビング、用途や配置場所は様々でしょう。

中でも特に近年人気を誇るのが「耳付き」のものです。

 

 

無垢材の「耳」とは


 

 

無垢材テーブルにおける「耳」とは、木の一番外側の部分のことを指します。

木の一番外側、つまり樹皮に近い部分はおおよそ自然にできた凹凸があり、それは人の手で完璧に再現するのは難しいような、一つ一つが異なる形状を持ったものとなります。

この自然が生んだ豊かな表情を残したままテーブルにしたもの、自然形状のテーブルが「耳付きテーブル」です。

耳付きテーブルは“木”そのものがそこにあるように見えるほど、存在感と堂々とした風格を誇ります。

まるで自然の中で暮らしているかのようで、心が癒され、仕事やさまざまなことのイライラも減少するのではないでしょうか?

しかも、耳の形は同じものは一つとしてなく、世界で一つだけの貴重なテーブル、という点も大きな魅力です。

有機的でおおらかな造形、ひとつひとつ異なるそれぞれ独特の木目など、さまざまな要素を楽しむことができるのも、人を引き付けてやまない要因でしょう。

 

「一点もの」の魅力


 

 

耳付きテーブルの魅力は何といってもすべてが「一点もの」だということです。

そのフォルムはそれぞれに異なっており、一つとして同じ形の耳はありません。

それを愛でながら立ち木の状態であった自然の様子を想像したり、触れながらその手触りに癒されたり。

現代の加工技術にかかれば、この形状を平坦に、もしくは様々なデザインに加工することは簡単です。

しかし、耳付きテーブルはあえてその自然形状を残すことで、木の温もりや自然の雄大さといったものを直に感じることができるようにしているのです。

この「耳」の部分は触っているとその木の歴史を感じることができるという人もいます。

何十年、何百年もの年月をかけてゆっくりと大きくなった大樹は、その年月の間だけ雨風や雪にさらされながらたくましく育ってきました。

そんな天板面に表れる木目や杢だけではなく、木の「耳」にもその木が持っているストーリーや内包する性格を感じることができるでしょう。

これは耳付きのテーブルにしかない魅力です。

 

 

「一枚板」と「ブックマッチ」


 

 

耳付きテーブルで代表的なものはやはり「一枚板」。

立ち木の状態がそのままわかるダイナミックな造形は住まいの中で確かな存在感と抜群の「雰囲気」を作り上げます。

その表情はまさしく唯一無二。

その形状も、表情も、世界に2つとない芸術品と言えます。

その一方で、テーブルに使用できるような一枚板が採れる大木が年々希少になっているのも事実。

そのような背景もあり、一枚板にこだわらない耳付きテーブルも人気です。

例えば「ブックマッチ」。

これは、1本の木を製材した際に隣合わせにあった2枚の木を、見開いた本のように繋ぎ合わせたテーブルのことです。左右対称、シンメトリーの木目は乾燥の工程でどちらかが割れてしまっても成立しません。

しかも同じ位置に木目があり、同じ幅に近い2枚の板がとれない限りはこの「ブックマッチ」とはなり得ず、ある意味では一枚板よりも製作は難しく、また、職人の技量や木材を管理する体制も重要視される部分です。

左右対称のシンメトリーは見る人に安心感を与えるともいわれ、あえてこのブックマッチでテーブル天板を探す方も多くあります。

 

「脚」が持つ重要なポイント


 

 

一枚板や接ぎ合せなど、種類によって雰囲気が変わる耳付きテーブル。

その脚も全体の雰囲気を決める大きな要素です。

スタンダードな木製から鉄製、なかには石の上に置く、という方もいますが、やはりお勧めは木製の脚です。

無垢材テーブルには木製の脚を取り付けるということは言ってしまえば当たり前のことではあります。

ですが、天板と同じ樹種の木製脚を取り付けることで、いわゆる「高級感」を演出できます。

ナチュラルな質感を存分に享受できることも、木製脚のテーブルの大きなメリットです。

脚も含めた全体が無垢材で仕上げられたテーブルは、空間にやさしい、自然な雰囲気をもたらしてくれます。

日本の和室には、古くから竹や紙などの天然素材が多く使われてきました。

木製脚の無垢材テーブルは、こういった和の雰囲気を取り入れた空間にもマッチしやすいという特徴があるのです。

 

家具蔵には個性的な耳付きテーブルが数多く取り揃えられています。

非常に希少なクラロウォールナットの一枚板のテーブルは、どっしりとした存在感に圧倒されるでしょう。

色のグラデーションも素敵です。

ケヤキの座卓は、洗練されたシャープさの中に、優しいぬくもりを漂わせています。

高級家具によく使用されるサペリやアフリカ大陸を代表する銘木のボセ、美しい木目のアフリカンマホガニーなど、さまざまな樹木のテーブルは見ているだけでも心が洗われます。

 

家具蔵では常時25を超える樹種の耳付き天板を各店でご用意しています。

お気に入りの一枚を見つけ、10を超えるバリエーションの脚を決める。

そんな過程を通して、「世界に一枚の」「一生に一枚の」出会いを楽しんでいただけますよう、スタッフも店舗でお待ちしております。

 

家具蔵の「テーブル ヴィンテージ」についてはこちらから

 

家具蔵の一枚板天板のラインナップはこちらから

 

 

 

 


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