無垢材と異素材の合わせ方とは
2019.8.23
無着色の無垢材同士なら、樹種が違っても同じ空間に居合わせたら自然と馴染んでくれるということは、このブログでもご紹介してきました。
では、無着色の無垢材と異素材とでは相性はどうなのでしょうか。
無垢材と異素材の組み合わせということで思いつくのは椅子やソファなどの張地やクッションがあるもの、キッチンの天板など異素材と絶妙に組み合わされているものが思いつきます。
また、インテリアコーディネートでは床や壁、照明など空間の中で存在し合いながら異素材と共存出来るのが、無着色の自然素材である無垢材の良いところです。
無垢材×革
一口にチェアといっても様々な素材で作られているもので、全て無垢材で作り上げるチェア、無垢材フレームに革(布)張りの座面で作り上げるチェア、プラスチック製、パイプフレームのような金属のものなどなど。
その中でも、
「座っていて温もりを感じていたい人」
「使うほどに艶が増し、時の色を重ね美しく味わい深くなることを楽しみにしたい人」
このように考えて椅子を探している方にお勧めなのは、間違いなくすべて無垢材で作り上げられたチェア、もしくは無垢材と革の組み合わせで作り上げられたチェアでしょう。
無垢材も革もどちらとも、自然素材という共通点があり、天然の色は使う人と一緒に過ごす時間とともに魅力と愛着が増していきます。
みなさんも革小物などで、お財布やキーホルダーなど愛着があって、古くなっていても手放せないものがありませんか?
ネットショップなどで時間が経っていい色になった、ヴィンテージ革小物を手に入れることも出来るでしょう。
でも、ご両親や大切な人が使い続けたものを譲り受けたり、自分で大事にメンテナンスをしたりしながら使い続けたものには、その使った時間、または受け継がれた時間に比例した価値が生まれているのです。
無垢材×コンクリート
温もりの感じることができる無垢材と冷たさを感じることができるコンクリート、一見すると相容れない関係に思われますよね。
でも、色の「色相環」を思い出してみてください。
色相環の向かい合った色の組み合わせを「補色」といいます。
例えば、赤と緑、紫と黄緑や青と橙(オレンジ)などなど…。
補色の組み合わせとは全く反対の要素を持った色の組み合わせなので、お互いの鮮やかさを強調したり引き立て合ったりします。
料理の世界でもこの補色は活かされていて、日本料理でマグロの赤身に緑鮮やかな大葉を合わせるとお刺身がより美味しそうに見えます。
逆に緑のグリーンサラダに赤いプチトマトを乗せると、葉物野菜が瑞々しく見えますね。
下の画像も、メープル材のテーブルや椅子とコンクリートの壁や天井が、お互いの素材の良さを引き立たせていると感じませんか。
無垢材はより温かみを感じさせ、コンクリートの質感はクールでソリッドな印象を与えてくれています。
コンクリート打ちっ放しの内装は、お洒落でデザイナーズマンションなどにもよく採用されています。
いざ自分で住むとなると、どのようにインテリアをコーディネートすれば良いのか、迷ってしまうこともあるでしょう。
無垢材で無着色のダイニングテーブルや椅子たちは、そんな空間にも合わせやすく、さらに周りも引き立てながら彩を与えることができるのです。
無垢材×ステンレス(金属)
ステンレスはキッチンのワークトップの素材としては一般的です。
そこには、
・熱や錆に強く汚れにも強い
・ヘアライン加工やバイブレーション加工、エンボス加工などなど、表面の加工によって、ステンレスの表情を自分好みに仕上げることができる
・シンクとワークトップをシームレス(つなぎ目の無い)に一体化して製作することが出来るので、つなぎ目から汚れやカビ、錆などが付着する心配がない
といった機能面でのメリットからキッチンのワークトップに選ばれる方も多いはず。
しかしながら、ややもすれば無機質や無骨になりがちなところも。
その無骨で無機質な印象を天然素材である無垢材で、ぬくもりの感じられるキッチンに仕上げることが出来るのです。
トラフ杢が有名なナラ材やシルクのような滑らかな光沢感を持つハードメープル材とステンレスワークトップを組み合わせれば、明るくナチュラルなキッチンを演出してくれます。
また、時と共に色合いを変化させるアメリカンブラックチェリーや重厚さと独特の気品を醸し出すアメリカンブラックウォールナット材とステンレス材を合わせるとモダンで高級感のあるキッチンが出来上がります。
まさしく機能と美しさを兼ね備えたキッチンを住空間に取り入れることができるのです。
無着色の無垢材で作り上げられた家具は、合わない場所・空間は存在しないとまで言われています。
塗り壁の畳敷きの和空間、コンクリート打ちっぱなしのモダンな空間、ログハウスのような自然な環境など、その空間に合わせて、主役になったり引き立て役になったり。
家具蔵のオーダー家具納品実例などもご参考にしながら、コーディネートを楽しんでください。
家具蔵では3Dシミュレーションを活用して、無垢材と異素材の組み合わせを視覚的に確認することも可能です。
お気軽にお声がけください。
トータルインテリアコーディネート無料相談会(3D PLAN)はこちらから
関連する記事
最近の投稿
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
- 「良い家具を選ぶと長持ちする」と言われる理由との選び方とは 2024年11月2日
- 無垢材オーダー家具で長く愛せるリビングボードを 2024年10月31日
- ベッドフレームの「選び方」とは? 2024年10月29日
- キッチン収納の変遷の歴史を知る 2024年10月27日
- オーダーキッチンをキッチンリフォームにとり入れたい! 2024年10月25日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,570)
- インテリア&住宅情報 (638)
- 人と木と文化 (396)
- ニュース&インフォメーション (439)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (633)
- オーダー収納関連 (614)