レンジフードの役割と種類を知る
2019.8.1
LDKがワンルームという間取りが増え、機能面重視だったキッチンが家具調に、そして付随する機器も変化しています。
キッチンの空気をキレイにすることイコールLDK全体の空気環境を快適にすることであり。空間の居心地と大きく関係します。
その機能を担うのがレンジフードです。
今回はレンジフードについて取り上げ、無垢材キッチンとのコーディネートについても併せてご紹介したいと思います。
役割と種類
レンジフードはガスやIHの上部に取り付けられる換気装置です。
皆さんのお宅のキッチンにも必ずついているので機能については誰もが知るところです。
調理の際には、必ず煙や臭いが出ます。
これを速やかに排気するのがレンジフードの役割です。
それによって快適に調理ができ、また食事の後に煙が残っていて不快、ということも無くなるわけです。
かなり前には主流だった屋外に面している壁に直接取り付けるプロペラファンの換気扇と違い、レンジフードはガスコンロやIHの上を
覆うように取り付けられていますので、空気を取り込む効率が優れています。
また、外壁に直接取り付けるプロペラファンの換気扇と違い、レンジフードのシロッコファンは吸い込んだ汚れた空気をダクトを通して屋外に排出します。
シロッコファンは縦長の羽根が円筒状に取り付けられているファンのことです。
シロッコファンのメリットは外壁でなくても設置でき、プロペラファンのように羽根が見えないので、機能性と共に意匠性が求められる
現代のキッチンにピッタリと言えますし、特にマンション等の集合住宅では必需品です。
その他、LDとつながるキッチンでは重要ポイントである動作音についても、プロペラファンと比べると小さいことが魅力です。
さらに最近では、メンテナンス性に優れたレンジフードが人気です。
フィルターレスはもちろん、ボタン一つでフィルターとファンを洗ってくれるフードがあり、キッチン機器の中で一番大変なメンテナンスが軽減できることは主婦層をはじめとするユーザーにとって嬉しいことです。
レンジフードは機能、意匠、清掃性等、進化を続けています。
ただし、重装備であっても自分に合っているかどうかは、必ずショールームで価格や作業性を確認して選定するようにしましょう。
意匠性と周辺部材
フードのデザインも様々ですが、やはり好まれるのはシンプルなプロポーションです。
特に無垢材キッチンと合わせる場合は、機能性だけではなくサイズや意匠性を含め、無垢材キッチン本体との一体感やバランスを重要視して選定します。
またフード単体ではなく、壁装材について特にフードの周辺は汚れに強い素材、意匠性を考慮しなければなりません。
次に紹介する3つの実例から選定のポイントを探ってみましょう。
まず、最初の実例はフードの「色」を工夫したものです。
壁装材に白系のキッチンパネル、カウンターは白い人大、レンジフードもホワイトを選定しています。
無垢材キッチン以外のエレメントであるキッチンパネルやカウンター、そしてフードの色調を合わせることで一体感のあるキッチンになりました。
無垢のチェリー材のキッチンの引き出しには、ウォールナット材のライン取手を組み合わせています。
また、フードやカウンター、そして取手、無垢材の引き出しの木目通しにより水平ラインが強調された美しいキッチンとなっています。
フードは壁に溶け込んだような色調とシンプルなデザインですが、形に凹凸があることで吊戸棚との絶妙なバランスを保ち、無垢材のキッチンが一層際立っています。
壁に馴染むことで量感を感じさせないフードの色調がポイントとなった壁付けのキッチンです。
2つ目は、ステンレス製のフードに合せて、フード下の壁装材にステンレスを選定した実例です。
同材とすることで壁との一体感が生まれています。
ステンレスのフード、フード下の壁装材は、意匠性は勿論、日常のお手入れもし易いのがやはり最大のポイントです。
また壁装材をステンレスとしたことにより、フードだけが目立ちすぎるという視覚的な圧迫感を軽減しています。
カウンターは人工水晶。
ナラの無垢材とステンレスの相性が更に良くなりました。
L型のキッチンとアイランドカウンターを備えた広いキッチンスペースの中で、フードとステンレスの壁装材が空間のアクセントとなり、無垢材のキッチンに程よく馴染んでいます。
無垢材は経年により、深みや味わいを増していきますので、キッチンスペースがますます豊かな空間となってゆくことでしょう。
使う楽しさも何倍にも膨らみます。
3つ目は、フード周りの壁装材にボーダータイルを用いた実例です。
タイルの目地もデザインのひとつと感じさせてくれるコーディネーションです。
アースカラーでグラデーションによる陰影が美しいタイルは、ありのままと思えるような質感で自然の表情そのものです。
タイルはこちらのようなボーダーの他モザイク調、レリーフ調、レンガ調など、様々なデザインがあります。
少しのアクセントを取り入れることでフードの下がまるで絵のように感じられることもあります。
無垢材キッチンと合わせて、様々な機器を取り入れる、壁装材を工夫する等、機能面、意匠性を考慮したコーディネートについては、家具蔵のキッチンスタジオにぜひご相談ください。
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