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無垢材だからこそ「木の良さ」を実感できる

2019.8.30

「恵み」をもたらす木と無垢材


よく耳にする「木の恵み」。

それはどういったものでしょうか。

癒し、温もり、安心感…。

そうした体感的、精神的なものから、有史以前より生活の糧として、はたまた集団を束ねる存在として、先人たちは木から様々な恩恵を授かってきました。

例えば、日本を代表する銘木である「ケヤキ」。

神社や仏閣の建築材、住宅の建具や床柱などに使われる「特別な木」として珍重されてきたほか、トチなどと同様に集落の象徴として愛でられてきたものでもあります。

「ナラ」や「タモ」は日常的に使用される身の回りの道具などに。

世界中のあらゆる地域で、その特性を活かしながら人と共存してきた「木」という存在。

様々な工業製品が誕生し、素材選びの選択肢が増えた現代においても、木は私たちの暮らしのあらゆる場面に登場し、使われています。

近年は健康や環境への配慮から、住宅建築における自然素材の需要が一気に高まっており、構造材はもちろん、床や壁などの内装材、建具、窓枠までにも木、とりわけ無垢材が好んで使われています。

無垢材とは、ベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を積層した合板などとは異なり、丸太から切り出したままの自然な状態の木材、つまり「木そのもの」です。

森林が国土の3分の2を占める世界有数の森林国、日本。

今回は無垢材だから実感できる「木の良さ」についてご紹介していきます。

 

無垢材の温かさ


鉄やコンクリートに触れた際に感じる冷たさ。

これは人が触れた部分から熱が急速に逃げていくことで感じるものです。

一方で無垢材には、触れることで感じることのできる「温かさ」があります。

木の優れた断熱性は、私たちの体から必要以上に熱を奪うことがありません。

無垢材が熱を伝えにくいのは、その元となる木の構造が小さな細胞の集合体であるためです。

それらの細胞で構成される空洞の中には、熱の伝導を妨げる性質を持つ空気がたくさん含まれます。

その影響もあり、木は鉄の330倍、コンクリートの10倍ともいわれる高い断熱・保温効果を発揮します。

昨今、特に人気を博す無垢材フローリングでも顕著ですが、木の床に腰を下ろすと冬でも温もりが感じられるのはそのためです。

 

湿度を調整する無垢材


前述のように無垢材はその内部に、たくさんの小さな空洞(細胞)を持っています。

この構造を「多孔質」といいます。

この空洞は空気中の湿度が高い時は湿気を吸い、空気が乾燥してくると水分を吐き出す働きをします。

よく「木は呼吸している」といったフレーズを耳にします。

こういわれるのは、この「調質を行う」メカニズムのため。

例えば住まいの建材に無垢材が多用できなくても、無垢材家具を取り入れていくことで高温多湿の夏や乾燥する冬にも、その性能で快適な毎日を過ごす助けとなってくれます。

 

安らぎを演出する無垢材


「木を見ていると安らぐ…」という声を多く耳にします。

色彩的にも自然な風合いを持つ「木」という存在は、やはり見ていてスッと目に入ってきます。

その木をもととする無垢材も、視覚的にも優しさをもたらします。

原木から伐り出された無垢材の断面。

ここに木目といわれる木のそれぞれの表情が現れます。

この木目の模様、そして木肌の色の濃淡。

これには「1/fゆらぎ」と呼ばれる動きのパターンが存在します。

これは炎の揺らぎや波の動き、そよ風など、あらゆる自然現象の動きのもととなるものです。

人と自然界に共通する生命のリズムが安らぎをもたらすのですが、これが人の目にも心地よさとリラックス感を与えてくれるのです。

そのうえで木材の表面にはミクロの凹凸が存在します。

これが太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地良いとされる「(光の)反射率」を50%~60%にまで抑えてくれるのです。

 

木の香りも無垢材ならでは


誰もが心地よく感じる「木の香り」。

木材、特に無垢材にはさまざまな化合物が含まれているので、樹種ごとに特有の香りを生み出します。

クスノキに含まれる「樟脳(ショウノウ)」などは特に有名です。

香り成分のなかで最も多く含まれるのが、テルペン類と呼ばれる揮発性の成分。

かすかに漂うこの香り、ストレスや不安をやわらげてくれる心理的作用の他、気道の働きを良くする効果や血圧を下げる効果なども認められています。

また、これらの木の香り成分にはアレルギーの原因となる、ダニやカビの繁殖を抑える働きもあります。

木の香りは、ストレスも多い現代社会で気分をリフレッシュさせ、清潔で快適な室内環境を維持する役割も果たします。

 

「炭素の貯蔵庫」といわれる無垢材


温暖化の最大の原因とされるCO₂(二酸化炭素)。

この削減の糸口として、森林の働きに注目が集まっています。

ご存知のとおり、木はCO₂を葉から吸収し、光合成により炭素化合物に変化させて、樹幹内に固定します。

伐採され、木材として加工された後も、廃棄したり焼却しない限りはCO₂を排出することはなく、そのままの状態を保ち続けるのです。

つまり、「内部に炭素をストックし続ける」という点で、木材は森林にも似た働きをしていることになります。

木を伐り、家具や住まいに利用し、その一方で、伐った場所に新しい木を植える…。

こうしたサイクルを維持し、木材の廃棄量、焼却量を極力抑えることで、温暖化防止に少しでも結びつけることができるはずです。

 

木材はエコマテリアル


木材は他の建築資材と比べて、製造時のエネルギー消費量とCO₂排出量が桁外れに少ないことも大きな魅力です。

1㎥あたりの製造にかかる場合で比較してみると、人工乾燥した木材・1に対して、鋼材のエネルギー消費量は83倍、CO₂排出量は53倍にもなります。

さらにアルミニウムではエネルギー消費量は343倍、CO₂排出量は220倍にもなるという結果が報告されています。

木材は、伐採や運搬などの工程で多少のエネルギーは消費するものの、木自体の成長に必要なのはクリーンで無尽蔵な太陽エネルギーくらい。

このことからも、木材は地球にやさしいエコマテリアルであるという事が分かります。

とはいえ、最も大切なのは、木材を利用したあと、それを出来る限り長く使い続けるという事です。

 

無垢材の耐久性


無着色の無垢材は時間の経過とともに深みや味わいを増し、使うほどに愛着を感じることができます。

着色した木材や表面材を芯材に貼りつけた家具は、購入した時が一番良い状態です。

それからは着色した部分に傷がつくと芯材が見え、表面材が剥がれてゆきます。

無垢材でつくられたものは使いはじめからともに時を重ね、味わいを増しながら長く使うことができるのです。

日本では、無垢材による木造建築が古来より建築文化として用いられ、その木造建築は日本最古のものであれば約1400年建ち続けています。

このことからもわかるように無垢材はしかるべき方法で組み上げれば非常に長い時間を共に過ごすことができるものになるのです。

家具蔵では、そういった日本古来の伝統工法を活かした製法で、木や無垢材を熟知した職人が手仕事で家具を作り上げます。

すべては暮らしを豊かにする家具をつくるために。

すべては木の樹齢と同じ年月だけ使うことができる家具にするために。

それが人の暮らしと地球にとってやさしいことであるからです。

 

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