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「クラロウォールナット」を知っていますか?

2019.9.11

家具用の木材としては思い浮かべるものは何ですか?

チェリーウォールナットハードメープルナラタモ…。

様々な名前があがります。

これらの樹種はすべて「広葉樹」と呼ばれる、端的に言うならば「平たい葉」を持つ木です。

一般的に針葉樹(葉が針のように細長い、例えばスギやマツなど)より強度がある広葉樹が家具材として広く使用されています。

その中でもウォールナットは家具材としての歴史も古く、丈夫で加工しやすい特徴から中世より家具職人が好んで使い、重宝されてきた木材のひとつです。

その紫色がかったグラデーションの木肌と独特の杢の美しさは、富の象徴として王族や貴族の間で愛されました。

華やかなビクトリア調やロココ調の家具ではウォールナット製の家具がよく見られます。

近代でもチャールズ・イームズやイサム・ノグチなど有名デザイナーが愛用し、現在でも世界中で人気の家具材の地位を築いています。

ウォールナットの種類は実に多く、世界中に200種以上存在します。

北米産のブラックウォールナットを筆頭にオレゴンブラックウォールナット、イングリッシュウォールナットが有名です。

そんな数多くの種類をもつウォールナットの中から今回は当代きっての銘木「クラロウォールナット」のお話をしましょう。

 

クラロウォールナットのはじまり


では、一体「クラロウォールナット」とはどんな樹種なのでしょうか。

クラロウォールナットは、今から約180年ほど前に北米に自生していたアメリカンブラックウォールナットに、ヨーロッパから持ち込んだイングリッシュウォールナットを接ぎ木して生まれた種です。

ウォールナットに生るクルミ。

硬い殻のイメージを持っている人も多いでしょうが、その殻が薄くなるように、そして甘いナッツがたくさん取れるようにと品種改良のためにアメリカンブラックウォールナットにイングリッシュウォールナットを接ぎ木した事がクラロウォールナットの始まりです。

美味しい実を採るために掛け合わされたクラロウォールナットですが、できあがった実は思いのほか食用には向かない味だったようで、その存在はしばらくの間忘れられていました。

そのまま長い年月が経ち、ある時に大きく育ったこのクラロウォールナットを伐採した際、人々はその木目の美しさに目を奪われます。

食用としては残念ながら重宝されなかったクラロウォールナット。

そのえもいわれぬ表情の美しさから、家具などの材料として瞬く間に高い人気を博しました。

ただ、このクラロウォールナットは人の手によって生まれたものであり、自生していません。

従って自然に個体が増えることもなく、絶対数が少ないため希少価値が高いと言われているのです。

 

接ぎ木とは


接ぎ木とは、台木(だいぎ)と呼ばれる土台となる植物に、穂木(ほぎ)と呼ばれる台木とは違う植物の枝や芽を切り取って接ぎ合せて、新しい木として栽培する方法です。

「接ぎ木」は紀元前から、より美味しい実を食べるため、より美しい花を愛でるため、また害虫対策や収穫拡大を目的に行なわれてきました。

日本でも普段私たちが食べているスイカやナス、トマトなど身近な野菜の約9割は接ぎ木からできているのはご存知でしたか?

また、この接ぎ木による品種改良で有名な木としてソメイヨシノが挙げられます。

日本人に愛されるソメイヨシノは、江戸末期に染井村に住んでいた植木職人が野生のエドヒガンとオオシマザクラを人工的に掛け合わせて作り出したものだといわれています。

なぜ違う植物同士がくっつくことができるのか、一部では木に備わっている「傷がついてもその傷を自分で察知し直すことができる」力が関係しているのではないかとも言われていますが、まだまだ解明されていない部分も多い現状です。

そんな植物の神秘的ともいえる力が作ったのがさきにもお話ししたクラロウォールナット。

クラロウォールナットが複雑で美しい木目と表情の持ち主であることにも合点がいきます。

 

イングリッシュウォールナットとは


イングリッシュウォールナットは、別名ヨーロピアンウォールナットとも呼ばれ、その名の通りヨーロッパから西アジアに自生していました。

褐色のアメリカンブラックウォールナットに対し、イングリッシュウォールナットは灰褐色で辺材も少し淡い色合いです。

 

クラロウォールナットの「杢」


独特なクラロウォールナットの表情ですが、その代表が瘤杢(こぶもく)と呼ばれる杢です。

別名「バール杢」と呼ばれることも。

バールとは木の根元にできるボコボコとした瘤のような部分を指します。

その瘤の部分を製材した時に出る杢を総じて「瘤杢」と呼んでいます。

この瘤はどのような理由と要素でできるのか。

一説には幹が傷ついた時にその傷を治した後だとか、菌が入った時にそれと戦った後だとか言われています。

未だ解明されていないことも多いのですが、木に何かアクシデントが起きたり、環境に変化があったりした際に生き延びる工夫をした証であり、自然にしか作り出せない奇跡的な表情といえます。

そんな表情をデザインとして、また家具として、テーブルとして毎日味わうことのできる贅沢はなかなかありません。

唯一無二の杢目は人の目を惹きつけ、インテリアの中心となり、人々が集う空間となってくれるでしょう。

 

いかがでしたか?

ウォールナットといっても様々な種類がありますが、クラロウォールナットは自然と人間が手を取り合って生み出した奇跡ともいえます。

クラロウォールナットに出会えた際にはその木がどこで育ち、どんな風に生まれ変わり、この表情を持ったのか。

そんな背景にもぜひ注目してあげてください。

 

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