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メープルという木とは

2019.8.11

日本で多く流通しているメープルは、ほとんどが北米産となります。

その流通上の分類として、ハードメープル類とソフトメープル類に分けて流通していますが、家具材としてはほとんどの家具メーカーは、ハードメープル類を選んでいます。

学名はAcer sacharum。

木理はかなり精で、気乾比重0.70と広葉樹の中でも堅くて重さのある部類となります。

カエデ科の落葉広葉樹で絵にかいたような、典型的な散孔材です。

 

メープルの種類


ハードメープルとは流通用の分類用語でシュガーメープル、ブラックメープル、(変種でロックメープル)を指しています。

ソフトメープルは、レッドメープル(アメリカハナノキ)、シルバーメープル(銀カエデ)、ボックスエルダ-(ネグンドカエデ)、ビッグリーフメープルのことを言います。

日本ではカエデやモミジとして親しまれているメープル。

その種類はとても多く、全世界で200種類以上といわれています。

そのほとんどが北半球に生息し、産地として有名なのが国旗にも象徴されるカナダ、そしてアメリカです。

メープルは北米のような冷温帯に広く分布し、夏季に十分な降水量のある地域に育ちます。

 

イタヤカエデとの違い


同じカエデ科に属するメープルでも日本と北米のものでは高さが異なります。

北米に自生するメープルは25mから30mにもなる背の高いものが多く、それに対して日本や中国のカエデは15m以下のものがほとんどです。

日本のカエデで最も大きくなるイタヤでも20mほどです。

イタヤは分類上「ハード系」に属する為、北米のシュガーメープルなどと同様に、家具材や生活道具に関しては世界屈指の良材です。

しかし、絶対量が年々激減傾向にあり、結局はメープル材のほとんどが北米からの輸入で材の確保をしています。

その材で最も有名で、メープルらしさを醸し出しているのが、シュガーメープルなのです。

当然木材の他にも人との関わりが深く、決定的な活用法がメープルシロップである事は多くの皆さんがご存知の事でしょう。

 

メープルの美しさの秘密


北米ではシュガーメープルの伐採はマイナス30℃もの極寒の真冬に行われます。

これほどの寒い時期に伐採が行われる理由には、成長期を迎える春になると樹液の糖分の影響を受けて木肌が黄色くなってしまうからです。

あのシュガーメープル独特の白く輝く美しい木肌は、厳冬の森の中で切り出されるからこそ得られるものなのです。

太古の昔から重要な材として様々な用途に使われ続けているシュガーメープルは、人間にとって多大な恩恵を与えてくれた生命の恩人的存在です。

また、美しい木肌と上品な飴色の優しい表情とは裏腹に高密度の細胞構造による高硬度が抜群の耐久性をもたらします。

更に衝撃に対する強度は他に比類がなく、強いて言えばブラジリアンローズやホンジュラスマホガニーなど世界最高峰の銘木に匹敵する程の高耐久性が人との深い関わり合いの由縁となっています。

メープルは北の大地が生んだ奇跡の樹といっても過言では無いでしょう。

シュガーメープルは世界のカエデの仲間でも木肌が白く、美しさにおいても最高のもの、との評価を得ています。

しかも加工性が群を抜いて良いのもカエデ類の中では稀少な存在といえます。

シュガーメープルの木肌は絹のような光沢感があり、光を受けるとキラキラと美しい輝きを放ちます。

このシュガーメープル独特の木肌は、称して「木の真珠」と喩えられ、他の樹種にはない美しさと透明感を醸し出します。

 

メープルシロップ


シュガーメープルといえば真っ先に思い浮かぶのが、樹液から作るメープルシロップやメープルシュガーではないでしょうか。

低カロリーでミネラル豊富なメープルシロップやシュガーは古くはネイティヴ・アメリカンの人々、現在においても全世界の人々に親しまれているなど、人間の生活に切っても切れない樹である事はご承知の通りです。

決して美しい幹ではなく、黒くワイルドなこの樹木から、こんなに甘いメープルシロップが採れるとは思いも因らないでしょう。

その厚い樹皮を剥ぎ、傷を付け、流れ出る樹液を一口舐めるだけでほのかな甘さが口いっぱいに広がります。

実はこの甘い樹液を北米に行かずとも日本でも味わう事ができるのです。

シュガーメープルにとても近い仲間のイタヤがそうした性質を持っています。

是非とも森を散策してみて下さい。

大きな樹の下で甘い香りがしてきたら、それはイタヤカエデかも知れません。

小鳥や虫たちがその甘い樹液をすすっている光景は心が和んできます。

家具材としての人気も不同の位置にあり、乳白色の木肌のシュガーメープルは、明るく上品な

雰囲気に満ち溢れています。

明るく癖のない木肌は年月を重ねるごとに品位の高い飴色に変化し、味わいが出てくるのも楽しみの一つです。

また白木特有の軽い質感にはならず、どっしりと落着いた風格すら感じ取れます。

爽やかな清潔感も併せ持つハードメープル材の家具、家具蔵でも様々なカテゴリーでラインナップしています。

 

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