オーダーキッチン「フルオーダー」と「セミオーダー」の違いは
2022.5.24
目次
キッチンには一人ひとり異なる多様なニーズがある
家具に様々なメーカーがあるように、キッチンも素材・色・サイズ・価格などメーカーごとにも様々なバリエーションが存在します。
様々な展示を見て回るのは楽しいものですが、その一方で非常に多くのメーカーやバリエーションがあることで
「どのように決めていったらよいのか分からなくなってしまった」
という話も耳にします。
キッチンに限らず、多くのメーカーやバリエーションがあるということは、それだけ多様なニーズがあるということです。
「レストランの厨房のように全体をステンレスのキッチンにしたい」
「憧れの海外製の食洗器やウォールオーブンを導入したい」
「大家族なので食器が多く、とにかく収納力にこだわりたい」
など、個々の事情によってこだわるポイントは大きく異なります。
また、家族構成や生活スタイルといったものまで考慮すると、同じ間取りで同じ形のキッチンであっても、実際の使い方は少しずつみなさん違っているはずです。
自分らしいライフスタイルとその実現を可能にするオーダーキッチン
新築やリノベーション・リフォームなどの改築、あるいは引越し。
新しい暮らしが始まる機会は、いわゆるライフスタイルを見直すタイミングともなります。
暮らしの中心をつくるキッチンについても様々な要望が出てくるものです。
これまでのキッチンでストレスに感じていた部分を解消することはもちろんのこと、せっかくであればより居心地の良い、そして使い勝手も良いキッチンを、と考えることでしょう。
そうして様々な情報に触れる中で、一度は「オーダーキッチン」という言葉を目にするはずです。
それくらい、オーダーキッチンはその言葉も実物も目にする機会が増えていて、ひと昔前と比べるとグッと身近なものになってきています。
ここ数年は世の中に様々なサブスク(リクション=商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うもの)が誕生し、それらを組み合わせて暮らしに取り込むことはごく当たり前になってきました。
厳密に言えば「購入して所有する」キッチンのようなものとは異なるかもしれませんが、スーツのオーダーや家具のカスタムなどをする人も多くなってきています。
「自分らしいライフスタイルとその実現」について考える人が増えた結果とも言えます。
食器の仕舞い方やキッチンに居る時間も人により様々です。
その「様々」に対応する手段として存在感を強めているオーダーキッチンについてお話していきます。
フルオーダーキッチンで重要なのは「何を選び、何を選ばないか」
オーダーキッチンと聞くと価格などの面で二の足を踏んでしまうような、そんなイメージもあります。
一般的なキッチンと比べた際には価格に差があるのは否めない部分ですが、それも選び方によって大きく変わってきます。
ここで重要なことは「何を選び、何を選ばないか」です。
提案する側から出されるものはどれも美しく、便利そうで目移りしてしまいます。
あれもこれも、と選んでしまいがちですし、提案する側もごく例外を除いてはその人のために良かれと思って勧めています。
ただ、それを選ぶ側として、本当にそれが優先されるポイントかどうかという部分は見失ってはいけません。
まずは自分がこだわるポイントに対して優先順位をつけて考えることが大切です。
限られた予算やスペースなどの制約の中で最優先するところを上から順に消していく、そのようなイメージです。
とかくオーダーキッチンの場合は、ある意味何でもできるので、レイアウトから取手のタイプまで決めるべき部分が多岐に渡ります。
価格に大きく影響しない部分やそれほどこだわらない部分は提案する側、プランナーに任せるという割り切り方も時には必要です。
結果的にその方が全体的にバランスの取れた仕上がりになるというのはもちろんのこと、しっかりと自身のこだわるポイントを伝えることは、ムダの少ない打ち合わせが出来るという点でもメリットです。
パートナー選びも非常に重要
そのために重要なのは「パートナー選び」となります。
理想どおりのキッチンを作ることができるかどうかは、どのような担当者と一緒に話を進めるかで大きく変わります。
その出会いによっては想定を超えるような素晴らしいものとなることも大いにあります。
家具をはじめとするオーダーメイド品全てに言えることですが、特にこうした相性もとても大切なポイントです。
キッチンが出来上がるまでだけでなく、使い始めてからも担当者とは長い付き合いになることもあるので、数年後にもまた相談できるかなど長い目で考えることも意識しましょう。
セミオーダーのメリットは
白紙の状態からプランを考えることは自由度も高く、非常にワクワクすることでもあります。
一方でそれと同時に大抵の場合、完成までの道のりは長くなることを覚悟しなければなりません。
ゼロの状態から考えるのが得意な人ばかりではありません。
多忙な人には突き詰めて考える「時間」が無い、という事情もあるかもしれません。
そのような場合に有効なのが「セミオーダーを選ぶ」という考え方です。
フルオーダーの場合はそのどれもが全て異なるものであり、目の前にそれが届くまでは実際の完成形を見ることはできません。
あくまでイメージのまま、打ち合わせは進みます。
対してセミオーダーはいくつかのバリエーションの中からそれを選んだり、組み合わせていくものです。
ある程度のひな形があることで出来上りのイメージも、もしくは自身が抱いているイメージの共有もしやすいものになるでしょう。
また、実例集やカタログでのスタイルサンプルも多く用意されているため、打ち合わせに多くの時間を割けないという人の場合でも、それらを見ながらパターンなどを比較的容易に検討できることは魅力のひとつです。
こだわる部分には優先順位をつけてそれをしっかり盛り込みながら、お任せで良い部分はプロの手に任せることで、希望を叶えつつ時間と労力をセーブできるのはメリットです。
セミオーダー品に一部特注を加えることができるような対応があるところなら尚良いでしょう。
今回は今人気のオーダーキッチンのタイプについてお話ししました。
一番大切なのは自分の納得するキッチンが出来るかどうかですが、そこに至るまでのプロセスも見逃せません。
賢い選択をするための一つとして、まずは自分にどちらが向いているかを知ることが重要です。
家具蔵のキッチンは、設計事務所やオーダーキッチン専門店がデザインするような完全に自分仕様のオリジナルキッチンが無垢材で表現できるのは他にはない大きな魅力です。
そのうえで家具蔵では家全体のインテリア設計まで行っていることもあり、各種仕上げ材の選択、納まりの検討など、美しく心地良い空間実現のための細やかな提案が可能です。
また、木のキッチンを設計する上で大切にしたいポイント、 コストコントロールの工夫などの様々なノウハウも含め、キッチンや家具、建築に詳しい心強いスタッフがイメージを形にいたします。
お気軽にご相談ください。
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