キッチンは収納力も重要なポイントである理由とは?
2024.2.3
目次
キッチンは収納力が重要
キッチンが果たす役割はもはや料理を作る場に留まらない、というのはこれまでも多くの場で言われていることです。
家族やゲストとのコミュニケーションの場であり、インテリアとして住まいの印象を左右する存在ともなっています。
キッチンというものを構成するうえではどれもおざなりになってはいけませんが、重要視するものはそれぞれに異なります。
デザイン性を重視する、掃除のしやすさなどの機能性を重視する、あるいは機器の配列などを含めた使い勝手を重視する、それぞれのニーズがあることでしょう。
その中で軽視されるべきでないのが「収納力」です。
キッチンには食材、キッチンツール、食器・調理家電などパッと思い浮かべてみるだけでも、非常にたくさんのものが混在しており、それらが機能的に配置され、収納されていることが望ましい状態です。
収納力を欠いたキッチンは必要なものを十分に収納できず、乱雑で使いづらい場所になる危険性が高くなります。
キッチンの面積が広くなっているのも収納の必要性から
事実、キッチンにおける収納力向上の必要性の認知の高まりは新築物件におけるキッチン面積の増加という点に見て取れます。
キッチンを使用する人が増えた、つまり奥様のみがキッチンを使用していた時代から男性やお子さんがキッチンに立つことも珍しくなくなってきているという時代の流れも一因としてあります。
しかし、やはりキッチン面積の増加は収納性を求めた結果にあると言って良いでしょう。
間取りに余裕があればパントリーなどの収納庫を設けることももはや一般的になっています。
また、時短調理のための冷凍食品のストックに使用される「セカンド冷蔵庫(冷凍庫)」は家電販売店でも人気商品となっていますが、その配置場所が必要になる=キッチンスペースの広大化に繋がるというのは言うまでもありません。
災害に備えた備蓄や防災用品の置き場所がキッチンということ多く、それらを「収納しておく」という意味で間取りにおけるキッチンの面積は広くなっています。
収納力を増やし、活かすために必要なこととは
一方でキッチンの収納は単純にキッチンスペースが大きればよい、というわけではありません。
収納とは「使ったものを仕舞う」「仕舞っているものを出す」「普段使用しないものを仕舞っておく」というものです。
それらの行為において、目的のものが出し入れしやすいか、あるいはその場所が普段の動線の中で使いやすいかどうか、そして住まい全体とバランスがとれているかが重要であり、それはキッチンでも同様です。
つまり、キッチン収納というものはこのようなことを満たしたうえで、必要なものを十分に収納できる容量があれば申し分の無いものになるということです。
そしてそれは何らかの理由で十分なキッチン面積を確保できない場合でも同様であり、その場合は「何を取っておいて」「何を手放すか」という選択も重要になります。
「8割収納」をめざす
キッチンに限らず収納の基本的な考え方として「収納スペースの約8割程度に収まるようにものの所持を抑える」というセオリーがあります。
常にスペースを満杯にしておかない、つまり収納スペースに余裕を持たせることがポイントです。
食品や食材のストックは一時的に増えることも多くあります。
セールなどで賢くまとめ買いを行ったとしても収納スペースにゆとりがあれば置き場所に困ることも、収納しきれずにそのまま外に出ていることもありません。
キッチンツールもその種類は実に多岐にわたります。
それらもスペースにゆとりがないとついつい煩雑な収納になりがちです。
そしてそれは必要な時にすぐに取り出すことができない、あるいは見つからないといったことも招きます。
まずは「使いづらいと感じているもの」「セットの一部が欠けてしまったもの」「買ったはいいが一度も使っていないもの」といった、「頻繁に使用しないもの」を手放すだけでもある程度のゆとりができるはずです。
普段の動作をイメージする
収納物を少なくして余裕を持たせたうえで、次に決めるのはそれらがどこにあれば使いやすいのか、です。
つまり「収納場所を決める」作業になります。
現代のシステムキッチンやそれに伴う一般的なキッチンスペースの設計は、これまでに蓄積されてきたデータに基づいた「最大公約数」ともいえる使い勝手を求めたものです。
つまり、収納機能についてもある程度の使い勝手は約束されています。
そのうえで「ここがもっとこうだったら」と思うことがないかどうかを突き詰めて、その問題を解消させることが自身にとって本当の意味で使い勝手や収納力を兼ね備えたキッチンとなるはずです。
具体的に言えば、手の届く範囲によく使用するものがあることが理想です。
特に頻繁に使うキッチンツールや食器類は腰の高さから目線までの範囲に収納することで、出し入れの動作もよりスムーズになります。
使う頻度に応じてよく使うものは腰高から目線の高さ、その次に使う頻度が高いものや重さのある鍋やフライパンなどは腰より低い高さ、使用頻度の低いものや軽いものは手を上に伸ばせば届く高いところに。
まずは使用頻度に応じた「上・中・下」を決めましょう。
オーダーキッチンという選択肢
このような「自分にとっての使いやすさ」「個々に異なる事情に応じた収納力や機能」を求めるのであれば、やはり理想はオーダーキッチンです。
使い勝手や収納機能を細かい部分まで追求しながら、機器の配列や設備の仕様なども指定でき、組み合わせることができる自由度はやはり魅力と言えるでしょう。
闇雲に理想を詰め込むだけでは本当の意味での完成度は低くなる可能性もありますが、様々な事例を知り、専門的な知識も豊富なスタッフと一緒なら安心です。
無垢材でオーダーキッチンをご案内している私ども家具蔵でもそれは同じです。
理想のキッチンを二人三脚で作りあげていきます。
お気軽にご相談ください。
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