特別企画:ハウスメーカー×KAGURAコラボレーション事例紹介 ~積水ハウス~
2022.12.1
高性能な建材の開発だけでなく、高い設計力によって実現される光と風の流れの計算された快適な住まい。
このようなハウスメーカー各社の取り組みは、無垢材家具を専門とする家具蔵の仕事とも相性がいいと考えています。そこで特別企画として日本を代表するハウスメーカーの各社とKAGURAが手掛けた、こだわりの空間・インテリアの実例をご紹介します。
今回は、現代日本の住空間の品質向上とセンスアップを語る上でその存在がとても大きな意味を持ち、全国でもトップクラスの施工実績と抜群の知名度を誇るハウスメーカー、長年のTVCMでもお馴染みの「積水ハウス」をお送りします。
積水ハウス
鉄骨の2階・3階建てから平屋住宅、木造住宅「シャーウッド」など多彩なラインナップがそろい、建物としての安心感も相まって、これから家づくりを検討しようとするあらゆる層の顧客から支持を受ける積水ハウス。
今回は少し趣向を変えて、そんなさまざまな顧客のニーズに応え、現場の最先端で直接やりとりを重ねる「インテリアコーディネーター」の方にお話を伺いました。
空間づくりのプロフェッショナルであるインテリアコーディネーター。
主に内・外装仕上げ材の選択や照明計画、ライフスタイルに即した家具選び、という「家づくりの最終仕上げ」ともいえる作業を通してどのような事を見て考えているのでしょうか。
住まう方の新しい一面を 引き出すコーディネートを
積水ハウス京葉支店でインテリアコーディネーターとして活躍する高橋志満子さんは、大学で建築学科に進んだ頃から「住宅」への志向が強くあったそうです。
その訳は「人と接するのが好き」だからだといいます。
もともとガウディなどの個性的な建築が好きでしたが、そのフィールドに身を置いて様々な自己表現をするよりも、そこに住む人、その人自身そして人が住まうこと(ライフスタイル)に、より深い興味を感じるようになっていったそうです。
お施主様とのやりとりでは、実際どのような事を考えて提案をしているのか伺ってみると
「インテリアの好みは意外とその時代の流行に影響されていたりするので、ご希望として伺ったその内容をそのまま形にするだけではなくて、もう少し深くお話を聞きながら、どうしてこれが好きなのか、という理由を多角的に考察していくことで、最終的にはご本人も驚くような本当の好み、本心ともいえる部分を引き出せたりすることがあるんです」
「それはとても興味深く、この仕事に遣り甲斐を感じる瞬間でもあります」
と楽しそうにそう語る高橋さんは「住まい作りには『木』をテーマにする方が多い」とも言います。
住まいの内装材(ソフト)のセレクトに於ける人間心理としては、日常的に目にする部分、直接肌に触れる部分には人間と同じ「生物材料」である木材が持つ癒しと安らぎの力が求められる、ということかも知れません。
そして、ダイニングやリビングは家族がもっともよく集まる場所、住まいの中心として「椅子の座り心地」がとても重要視される、とのことでした。
「いわゆる食卓、としてだけではなく、そこで団欒をしたり仕事や宿題をしたりするダイニングテーブル、特にそこに置かれる椅子は一日の中でとても長い時間、直接身体をあずけるものになります。そして人生の時間軸として考えても、数十年といった大変に長い時間に渡って愛用するものなので、可能な限りしっかりしたもの、本当に良いものをお勧めするようにしています」
「空間作りは建築の内装だけでなく、その内装に合った家具のセレクトも重要になります。内装にこだわりを持てばその分、家具選びも重要になる・・といった関連性があると思うのです。大切な施主様にはあとで後悔してほしくないので、予算も考慮しながら最終的にベストな提案となるよう努めています」
ということでした。
それぞれの家族に寄り添う ”一生もの”の空間作り
高橋さんが手がけた幕張ハウジングパーク内のモデルハウス。
積水ハウスの代名詞とも言える高性能外壁材は、自然素材との相性も良いといいます。
アッシュのフローリングや大谷石のアクセントが効いたワインセラースペースに合わせ、タモ材のダイニングテーブルと椅子をメインにした美しいコーディネートとなりました。
このようにインテリアコーディネーターが手がけるのは、住む人たちが毎日見て触れる内装やインテリア部分です。その「心地良さ」が「暮らし心地」を左右するといっても良いかも知れません。
「椅子だけは座り心地のいい家具蔵のものを」と希望されていたという田中様のお宅。
高橋さんは後で後悔してほしくない一心で、「ぜひダイニングテーブルも一緒にコーディネートをしましょう」と提案したそうです。
その結果、明るいオークの床を重厚感のあるウォールナット材の家具で引きしめ、上質な空間が完成しました。
テラスからの光が優しく差し込む部屋の一角には、スツールを素材違いで置いてインテリアのアクセントに。
来客の際のスペアの椅子としてだけでなく、普段からちょっとした荷物の置き場などにも活躍しているそうです。
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