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木と健康とキッチンの良い関係とは?

2021.6.11

 

 

木のある暮らし


 

 

新しい生活様式を受け入れておおよそ1年が経ちました。

外出を控え、家の中で過ごす時間が増えたことで、家族や自分自身を取り巻く暮らしの環境を改めて考え、住まい見直す機会になってきています。

心地よい空間とは、広さや間取りという観点だけではなく、内装材、家具の素材により左右されます。

一方大型施設でも、木材を取り入れた新国立競技場や新高輪ゲートウェイ駅等の建築物の他、学校施設の木造化、内装の木質化等も進められ木の学校も全国に広がっています。

日本では、縄文時代から現代までの数千年もの間、適材適所に木を使った歴史があり、住まい、つまり居住環境では建材、内装材、家具、食器として用いられ、生活がより快適になるよう工夫を重ねる「木の文化」を育んできました。

日本人の潜在意識の中には「木」への愛着、安心感があり、木に囲まれているだけで安らぎを感じるという人もたくさんいます。

従ってストレスの軽減や健康への配慮により、住宅建築や家具における自然素材の需要が再度高まってきているのです。

 

 

LDKを「木」でまとめあげる


 

 

リビング・ダイニング・キッチン、いわゆるLDKは住まいの中心は長い時間を過ごす場所となります。

このLDKの空間を木材の持つ温もりある、自然な雰囲気に仕上げることは非常に多くの住まいで取り入れられています。

仕切りが無く、いわば「間続き」となった空間ではキッチンも単なる設備ではなく、基本性能を持ち合わせた家具として考えられるようになってくるなかで、キッチンにもLD空間と同じような雰囲気やテイストの統一性が求められます。

キッチンはそれ自体がある程度のボリュームを持ち、現代のようなオープンスタイルのキッチンが多い住空間においては、場を構成する影響力もとても大きなものになります。

普段長く過ごすLD空間の内装を木の優しい雰囲気でまとめる、もしくは家具をこだわりの無垢材家具で揃えるならばキッチンも同様に木をふんだんに使い、トータルでコーディネートしたいものです。

 

木がもたらす心地よさをキッチンに取り入れる


 

 

普段過ごす空間と同等の意匠と統一性が求められるキッチンに木を取り入れる。

空間の統一感を求めるならば、LDも同時に木でまとめることがベストです。

木は様々な心地よさを感じる要素や、心身の安定に関する効果も多数立証されています。

キッチンを含めて長く過ごす空間を心地よい空間にするためにはふんだんに無垢材や自然素材を取り入れ、心地よい空間を実現したいですね。

そこでまずは木(無垢材)の持つ効能について見てみましょう。

 

その1 触れて和む、安らぐ


 

 

木材は柔らかで温かみのある感触を有するとともに、室内の湿度環境を緩和させ、快適性を高める等の優れた性質を備えています。

無垢の木材には、触れることで感じるぬくもりがあります。

これは木がもつ非常に優れた断熱性の影響によるもので、小さな空洞の中にたくさん含まれている空気が熱の伝導を防ぎ、鉄の330倍、コンクリートの10倍ともいわれる高い断熱・保温効果があるのです。

木は触れると30秒で人肌と同じ温度になるともいわれており、木の床、木の椅子に座った時にぬくもりを感じるのはそのためです。無垢材と他の素材を比較した実験では、無垢材に触ると前頭前野活動が沈静化すること、また副交感神経が高まることでからリラックスできることが明らかになっています。

つまり、脳活動並びに自立神経活動の両面から、身体にリラックス効果をもたらしてくれるのです。

引き出しや扉といった収納部分はキッチンの中でも特に手で触れることが多い箇所です。

都度の作業で安心感やリラックス感を知らずに感じることができるのは木のキッチンならではです。

 

その2 調湿効果で健やかに


 

 

無垢の木材の内部にあるたくさんの小さな空洞。

これは多孔質とよばれており、この空洞が空気中の湿度が高い時は湿度を吸い、空気が乾燥してくると水分を吐き出す働きをしています。

同時に「マイナスイオン」を放出しているともいわれています。

また、この活動により室内の極度な湿気による結露、カビの発生、乾燥によるインフルエンザの予防にも効果が期待できるともいわれています。

木材が「呼吸している」といわれるのは、こうした調湿の活動のことを表現しており、家具やフローリングになった後でも、無垢材はこのような活動を行うのです。

キッチンは毎日の食事を準備する、毎日の基本となる場所。

と同時に湿気や水気が多く入り込みやすい場所でもあります。

そんな場所に無垢材を入れることでより健やかに、より清潔感を持って毎日の食事の準備もできるようになる、というものです。

 

その3 木目がもたらすリラックス効果


 

 

木目とは木材の表面に現れる模様のことです。

その表情は木の生き様そのもので記録であり、年輪や土中の栄養や水分を吸い上げる導管等の配列によって異なります。

このような無垢材の木目は、視覚的にもその表情から優しさ、癒しをもたらします。

その木目の模様や木肌の色の濃淡などには「1/fゆらぎ」とよばれる動きのパターンがあり、これが人の目に心地良い刺激を与え、気分をリラックスさせてくれます。

さらに、木材の表面にあるミクロの凹凸は、太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地良いとされる反射率50~60%にまで抑えてくれるといわれています。

フローリングはもちろんのこと、人の集まるダイニングテーブルなどで無垢材を取り込むことで心地よい空間となるのはこういう理由もあるのです。

木のみならず、自然界に普遍的に見られるもので、人の心拍や脳波の変化、浜辺に打ち寄せる波、そよ風など、あらゆる自然現象の動きの元となるパターンで、人と自然界に共通する生命のリズムが安らぎをもたらすと考えられます。

普段何気なく、しかしほぼ毎日必ず目にするであろうキッチンの面材。

またはカウンター部やLD側の収納、バックセットと呼ばれる背面収納まで含め、この木目を全面に活かした無垢材で揃えれば、日々の作業も癒しに包まれたものになること間違いなしです。

 

その4 木の香りの効果


 

 

森の中に入ると爽やかな空気が広がり、清々しい香りが満ちていることに気がついたことがあるでしょう。

この香りの正体がフィトンチッドであり、木などの植物が発散する揮発性の物質で、心身をリフレッシュさせ、抗菌、防虫、消臭などの効果をもたらしています。

これは、木が傷を負ったときに放出されるものでもあり、傷の殺菌を行い腐敗の予防や、木を食べにくる害虫を避けるために備わった能力なのです。

この能力は、昔より日本人の生活に応用されており、おにぎりを木の皮や葉で巻く、曲げわっぱなどの木のお弁当箱を使う等で殺菌効果、防腐効果を期待したものでした。

まな板も同様に木材でつくられたものは一定の評価があります。

また、フィトンチッドが人体に与える影響も認められており、脳内のα波の発生を促進させて精神を安定させたり、交感神経の興奮を抑え、不眠の解消をさせたり、血圧を安定させたり、呼吸を安定させ喘息にも効果があるともいわれています。

こうした効果が毎日過ごす空間やキッチンで享受できるとすれば、それだけでより健康的な暮らしを営んでいることとなるのではないでしょうか。

 

無垢材が五感を介して心身にもたらすリラックス効果。

これが暮らしをより心地よいものにしてくれます。

日々を健やかに、心地よく暮らすリビング・ダイニング・キッチンのプランニングはお近くの家具蔵までお気軽にご相談ください。

 

 

家具蔵の無垢材キッチンの詳細はこちらから

 

 

 

 

 


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