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キッチンに適した床材を知る

2019.6.29

キッチンの床材についての悩みを解決!


これから新築やリフォームをお考えの方の中で、新しいキッチンをどのようなプランにするか色々と検討している人は多いと思います。

レイアウトのこと、カウンタートップの素材、引出しや扉の面材のこと、水栓金具や食洗機、レンジフードやグリルなどの設備機器の事など、検討しなければならない事がたくさんあります。

そうした検討の中で意外と忘れてしまいがちな事柄が「キッチンの床材」の問題だという事をご存じでしょうか。

最近はオープンキッチンが主流になってきているため、何も考えずに、その他(ダイニング・リビング)の床材と同様にフローリング(木質系床材)、という流れになる事が多いかもしれません。

良く考えてみると、キッチンは水や油の飛び跳ねが最も多く、その毎日の積み重ねの中で床材へのダメージも大きくなります。

そんな心配をカバーする為に、いわゆる「キッチンマット」という商品もあり、キッチンのシンクやコンロの前を覆うように床にマットを敷く方法もあります。

しかし、マットを敷くことで、床が煩雑に見えたり、今度はマットの汚れ(つまり洗濯)という問題も考えなければいけません。

出来れば汚れに強く掃除の簡単な床材を選択したい…、と考えることは自然なことでしょう。

そこで今回は床材別に、キッチンの床材として考えた時にどのような特徴があるのか、またその選択上のポイントとなる部分、注意点などを解説してみたいと思います。

 

フローリング


最も選択される可能性の高い床材です。

その他の居室がフローリングであり、その続きとして自然に貼られることになるため、リビング、ダイニング、キッチン、という空間が一体になって感じられます。

一方で、塗装仕上げによって、特にオイル塗装のフローリングは、水や油が染み込みやすく、こまめにメンテナンスを行う必要があります。

逆に防汚機能に特化させた厚い塗膜のUV塗装、ガラス塗装、ウレタン塗装などは、木の質感を感じ難くなってしまう可能性もあります。

せっかくフローリングを選ぶのであれば、家具蔵の塗装の特徴でもあるような、木の自然な質感を残しながら、水や汚れに強い自然な風合いの塗装がされている製品を選択すると良いかも知れません。

また、同じ木質系フローリングでも、キッチン周りだけ水に強い塗装を施す、または床材自体を水や汚れに強い、汚れが目立たないものにすることも有効です。

 

タイル(自然石)


色柄やサイズ、表面のテクスチャなど様々なものが出回っていて、希望するインテリアに調和させる事は難しくありません。

天然石やそのテクスチャを模したものは、表面に多くの凹凸があり、滑りにくい反面、キッチンには適さないものがあります。色合い的には、白系、黒系はモダンなインテリアとの相性は良い反面、汚れが目立ちやすいと言われます。

そういった場合はグレー系、マーブルやグラニッドなど少し模様のあるものを選択すると、機能性、インテリアの調和のどちらも上手にまとめる事が出来ます。

また、タイルのサイズによっては、目地の数が多くなり、その目地の汚れや変色が将来的に気になってくる可能性があります。

なるべく大判なものを選ぶ、目地の幅を可能な範囲で細くする、目地の色を濃くする、などの工夫も有効です。

 

コルク


昔からキッチンや洗面所の水回りに使用される事が多く、水に強い床材、という印象があります。

また、足へのクッション性があり、踏み心地、歩き心地が優しいのも特徴です。

一方で、防水、防汚の機能性としては、床材自体の素材よりも、その表面に施された塗装に拠る部分が大きい事も理解しておかなければなりません。

そういった意味ではタイルや後述するシートなどと同様の扱いとなります。

コルクの床材の貼り方は、その殆どが300ミリ角のコルクタイルを突き付け(目地無し)で隣り同士ピッタリと貼っていく方法です。

目地が無いのでその部分の汚れは気になりませんが、コルクを貼る前の床下地の状態(平滑さ)、貼り方の熟練性が問われ、その部分が良くないとコルクが次第に浮いたり、端からはがれてきたりする事もあります。

近年ではいわゆるコルクの色のみでなく、特別な色に染色したインテリア性の高い商品もあり、他にはない独特の素材感を持つ床材として認識されています。

 

リノリウム・塩ビシート


病院や公共施設の床材として、最も良く選択される事からも、水や汚れに強い事が立証されている素材です。

最近では、印刷技術の進化から、木や石の色合い、テクスチャを忠実に模したシートも出回ってきました。

ただ、住宅の床材として採用する場合は、家全体というよりは、水回り限定の床に選択する事になるので、石やコルクとも共通する内容にはなりますが、その他の居室部分の床材(多くは木質フローリング)との取り合い、切り替え部分をどの位置にし、見切材をどのように回すか、などのディテールも考える必用があります。

また、人工的な素材の宿命にはなりますが、水や汚れに強いとはいえ経年劣化は避けられず、タイルや石と比較すると時間の経過とともに使用感が出てくる事は想定しておかなければなりません。

 

いかがでしたでしょうか?

キッチンの床材を考えることは、同時に水回り全体、トイレの床材を考える事にもなるかも知れません。

これから家づくり、リフォームを考えている方は、ぜひ今後の参考にしてみてください。

 

家具蔵では、新築、リフォームに際しての家具やインテリア、キッチンや造作家具についての相談を無料で承ります

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