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樹種ごとに見る一枚板テーブルのコーディネート術 その3

2019.4.8

人々を魅了し続けるウォールナットが生み出す癒しの空間


木肌や流れるような木目の美しさから世界屈指の銘木として人気を誇るアメリカンブラックウォールナット。

その実はみなさんよく知る「クルミ」です。

古くから人々や小動物に食用として恵みを与え、どっしりとした大きな枝っぷりは見るものに安心感を与えることから、良妻賢母と例えられることも。

材としての歴史も古く、1600~1700年頃のロココ文化の時代から家具として人気を博し、その軽くて加工性が高く、狂いも少ない性質からかつては飛行機のプロペラにも使われていました。

●ウォールナットの一枚板テーブルがもたらす空間とは

白太と呼ばれる辺材のまろやかな灰褐色と濃い紫がかった色から濃い茶色へのグラデーション。

着色では到底再現できることのない、自然が生み出したものならではの色合いであり、無垢の一枚板だからこそ味わえる豊かな表情であると言えます。

例えばよくお客様から、

「暗い色の床なのでウォールナットでは重くなってしまうのでは」

といったご質問をいただきますが、無着色のウォールナットであればコントラストがはっきりしていることにより、床との境界線もくっきりし、まるで天板が浮き出ているかのように際立って見えます。

まさに一枚板テーブルのある空間の醍醐味だといえますね。

さらに、空間の顔となる一枚板のダイニングテーブルに合わせて周りのデスクやテレビボードもウォールナットで統一するとワンランク上の上質な雰囲気を醸し出してくれます。

自宅にいながら高級ホテルに滞在しているかのような落ち着いた気分が味わえます。

絵画や北欧デザインの照明をセレクトすれば自然を存分に味わいながらもモダンな空間となります。

また、木はどんなテイストにもなじむのが良いところ。

お気に入りのラグやカーテンで好きな柄を取り入れたり、季節に合わせ色を変えるだけでも気分が変わります。

一枚板ウォールナットのテーブルを取り入れることでウォールナットの木目が持つ力強いイメージだけでなく、耳の揺らぎの曲線がどこか女性らしさも感じさせ、毎日の疲れを癒してくれる空間となるでしょう。

 

家族の成長ととともに深みが増していくボセ


まだ日本ではあまり馴染みのないボセですが、色がピンク色をしているため別名では「アフリカンチェリー」と呼ばれており、アフリカの桜の木、と聞くとなんだか親しみが湧くのではないでしょうか。

とはいえ、日本の桜とは全くの別物で、高い木は50メートルにもなる巨木です。

無垢材家具をはじめとした一枚板テーブル以外にも様々な用途で使われているアフリカの銘木です。

ヨーロッパではアフリカの大径木ならではの力強い杢の芸術性が評価され、アーティストに愛されてきた木でもあります。

●アフリカの桜・ボセがもたらす温かみのある空間

ピンクがかった色から経年変化で色が増していくその特徴は、

「樹種ごとに見る一枚板テーブルのコーディネート術その1」

でもご紹介したチェリーとよく似ているといえます。

チェアはチェリーでコーディネートし、北米の桜とアフリカの桜を一つの空間で楽しむことができるのもとても贅沢なことですね。

また、同じくアフリカからやってきた「サペリ」のチェアをコーディネートし、アフリカの木でコーディネートするダイニングも個性的で楽しい空間になりそうです。

観葉植物もアフリカからやってきた、星の王子さまにも登場するバオバブの木などを置き統一するのも面白いですね。

さらに観葉植物でコーヒー好きの方にはコーヒーの木もおすすめです。

アフリカの大地で悠々育った一枚板ダイニングテーブルで飲むコーヒーはなんとも格別な味わいになるのではないでしょうか。

ゲストの方が訪れた際や家族皆でそんな話をしながらテーブルを囲む時間はかけがえのない特別なものですよね。

また、赤みの色素を持つ木なので、インテリアの一部、例えばソファのクッションなどで赤をポイントカラーとして使うとよりまとまりのある空間となります。

逆に補色のグリーンを取り入れるとコントラストがはっきりすることでお互いが引き立ち、元気をもらえる明るい空間となります。

ボセの一枚板テーブルは自宅にいながらアフリカの大地のパワーを感じられるそんな特別な空間を演出してくれるでしょう。

 

ホワイトオークとナラが作る毎日ホッとする穏やかな空間


ホワイトオークとナラは皆さんご存知の「どんぐりの木」です。

一般的にナラは極東アジアに生息しており、中でも国産のナラはきめが細かく「ジャパニーズオーク」として広く知られています。

ホワイトオークは主にヨーロッパや北米の寒い地域で育っています。

人とのつながりも深く、日本では縄文時代から木の下で生活し、その実は食用にも用いられていたとされています・

ヨーロッパではギリシャ・ローマ時代から家具として使われていた形跡があります。

ホワイトオークやナラを見て

「なんとなく落ち着く」

という方が多いのは古くから人々のそばにいつも寄り添ってくれていた「身近な木」であるからといえるでしょう。

●汎用性の高いナチュラルな空間作り

主張しすぎないナチュラルな木目と色合いは汎用性が高く、どんなインテリアとも相性は抜群です。

また、穏やかな表情の中にも虎の毛のように見えるという意味合いから「虎斑(とらふ)」と呼ばれる杢が柾目に出ることもあり、広い一枚板ダイニングテーブルなら座る場所により様々な表情で楽しませてくれます。

丈夫で硬い特徴から日本の住宅では床材としてもよく用いられている為、床の色と合わせ、カウンターや壁面収納もナラやホワイトオークでコーディネートすると統一感が出て空間を広々と見せることができます。

明るいホワイトオークやナラの一枚板テーブルにアクセントとして濃いウォールナットのチェアをコーディネートしたり、チェアの張地の色、ソファのクッションカバー、ラグなどで一部濃い色を使うと空間が引き締まります。

脚の高さを変えられるテーブルをオーダーすれば、その時々に応じてフレキシブルに使えますよね。

リビング・ダイニングをすべて同じ樹種でコーディネートすると広々と見える豊かな空間になります。

 

いかがでしたか?

最近ではマンションにお住いの方も多く、少しでも自然に触れたいということで無垢材の一枚板テーブルをお求めになる方も多くなっています。

お住まいの顔となる一枚板との出会いをきっかけにご家族皆様が集うリビング、ダイニングのインテリアを見直してみませんか?

 

今回ご紹介した樹種も含めた一枚板のラインナップはこちらから

無垢材一枚板テーブルを使用した事例集のご案内はこちらから


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