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無垢材家具が長年使用できる理由とは?

2024.1.5

 

 

無垢材は長持ちする家具素材である


 

 

家具を新しく購入する際に、その選択の基準は様々です。

機能や価格、サイズ、デザイン。

もうひとつ、そこに「どの程度の期間使用できるか」という点も入ってくるかもしれません。

家具というものはその購入の頻度は決して多くはなく、使用に決定的に差し支えないような傷みならそのまま使い続けることも多いにありえます。

つまり「長持ちする」家具を選ぶこともとても大切です。

そして、長持ちする家具素材の代表的なもののひとつが無垢材です。

 

一般的な家具の寿命はどのくらいか


 

一般的な家具の寿命はもって10年程度といわれます。

それは木製家具において一般的なものである「突板家具」の寿命です。

突板とは、0.2㎜程度に薄くスライスした木のシートをベニヤなどの板に張り付けたものを指します。

芯材(フラッシュ合板や、MDF、低価格な無垢材などの土台にする部分)に貼りつけて作られるもので木の雰囲気も感じさせながら価格も抑えめで受領の面でも軽く、家具の配置変えなどもしやすいと言えます。

しかし、突板家具の表面に貼ってあるのはあくまで「シート」です。

それはとても薄く、キズをつけたりしてしまうと下の芯材であるベニヤ板が露出し見た目は大きく損なわれます。

同時に貼り付けてあるシートが剥がれる、あるいは構造に由来する強度の問題からおよそ10年程度で買い替えを余儀なくされるのです。

 

無垢材が長持ちするのはその構造から


 

 

無垢材はいわば「木そのもの」といえる素材です。

何かを上に貼り付けるようなものではなく、原木から採り出した木のかたまりを削り出したり、熱で蒸し曲げたりしてそれぞれのパーツが作られます。

無垢材は耐久性のうえで非常に優秀な素材であり、それは無垢材家具が長持ちする要因の一つです。

突板家具の「中身」である芯材は「フラッシュ=中が空洞になっている」「MDF=木くずなどを集めて固めたもの」であり、その密度には限界があります。

無垢材、特に広葉樹から採られたものは成長自体がゆっくりであることから内部の密度がたいへん高くなっています。

また、いわゆる「硬い木」が多く、それは「強度があり傷がつきにくい」ことに繋がります。

それは重量のあるものを収める可能性のある収納家具や長期に渡って使用することになり、そのなかで傷などがつく可能性も高い(つまり傷がつきにくいものが良い)ダイニングテーブルに向いているということです。

同時にこの内部の密度の高さは「揺れに強い」ことにも直結します。

つまり、揺れが少ない方が良い、あるいは揺れに強い方が良いソファや椅子のフレームにも最適ということです。

無垢材家具が長年使用できる理由は優れた耐久性であり、その秘密は素材そのものの構造にあるのです。

 

無着色仕上げなら一生ものともなりえる


 

 

無垢材家具の特徴は素材が純粋に「木」そのものであることです。

それは「無着色」で製作することで、よりその特徴を楽しみながら家具を高寿命化させることに繋がります。

本来、木材は長く使っていけばいくほど、表面に風合いが出てきます。

これは経年変化といって、木の色に深みがでてきたり、逆に色が少し褪せたりという、無垢材家具ならではの特徴です。

経年変化で生じる色合いの違いを楽しむことができるということは端的に言えば「飽きが来ない」ということ。

家に届いた時よりも一年経過した後、その時よりも五年後と、その色合いや表情は確実に異なっているはずです。

日々変わる風合いを楽しむことができるのは「長く使っていきたい」と思わせる要素であり、耐久性が高い無垢材家具はそれを可能にしてくれます。

また、無着色で仕上げることは、表面と内部の色合いが変わらないことを意味し、それは多少の傷でも気にならないことを意味します。

そして、それを研磨して修復することも可能です。

一度購入したら長く使用でき、それこそ何十年というスパンで使い続けることができます。

無着色仕上げの無垢材家具はそれこそ「一生ものの家具」と言えます。

 

木組み製法がさらに耐久性を向上させる


 

 

長年の使用に耐えうる無着色仕上げの無垢材家具。

それをさらに間違いの無いものとするためには「どのように作られるか」も重要です。

たとえどんなに良質な素材を使用したとしても、長年の使用により劣化してしまうような製法では意味がありません。

家具の多くはネジや釘などのいわゆる「金物」を使用して製作されます。

金物を使用することで製造期間を短縮でき、大量生産が可能となります。

しかし、この手法は年月の経過で金物自体に錆の発生と腐食を引き起こすおそれや、金物の周囲の木材が削れてしまうことでグラつきが生じるなどのリスクがあります。

それは家具の寿命に直結するものです。

無垢材家具は金物を使用せず「木組み」で家具を作ることができる素材です。

木と木でパーツを組み合わせることで互いの収縮性をもって強度の向上に繋げます。

歴史ある寺社仏閣が今もなお昔のまま現存するのはまさにこの木組み製法による賜物です。

それを家具製作に落とし込んだものなら、無垢材の耐久性と相まって、より長い期間の使用が可能になります。

 

 

無垢材家具は高い耐久性を誇り、そこに無着色仕上げと木組みという要素が加われば高いメンテナンス性も加わって一生ものの家具となりえます。

自然素材特有の「癒し」を兼ね備える無垢材家具を日々の暮らしの中に取り入れることで、その質も向上し、自然と調和した居心地の良い空間を作ることができるでしょう。

長く使うことができるだけでなく、日々の暮らしを豊かにする家具、それが無垢材家具です。

家具蔵各店でも経験豊富なスタッフが無垢材の効能や選び方などを丁寧にご紹介します。

家具選びの際にはお気軽に家具蔵各店までお越し下さい。

スタッフ一同心よりお待ちしております。

 

家具蔵の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 


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