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「ロングアーム」と「セミアーム」アームチェアの違いとは?

2023.6.3

 

 

長時間の着座にアームチェアは有効


 

 

「アームチェア」は座面の両側に肘掛けを装備した椅子のことであり、その名の通り、自身の肘をそこに置くことで楽な着座姿勢を誘導します。

デザインの上で重要になることも多いディテールであり、アーム部の有無以外は全く同じデザインであっても「有るか無いか」で見た目の印象も大きく変わります。

そもそも「腕」という部位は身体の各部においても一定の重量を占めるものであり、ある意味では両肩にそれ相応の「荷物」を抱えている状態ともいえます。

特に長時間着座している状態ではアームに肘や腕を置くことでその「荷物」を預ける場所ができることになり、肩や首、腰・背中への負担は大きく軽減され、着座姿勢も整い易くなるので、長時間の着座が予定されるのであれば取り入れたいものでもあります。

アームチェアは、そのアーム部の「長さ」で大きく2種類に大分できます。

「ロングアームチェア」と「セミアームチェア」です。

 

ロングアームチェアとセミアームチェア


 

ロングアームチェアはその名の通り「ロング=長いアーム」を装備した椅子です。

「フルアーム」ともいわれます。

一方、セミアームチェアは「ハーフアーム」「ショートアーム」という別名があるような「短めの長さのアーム」の総称です。

ロングアームチェアとセミアームチェアのそれぞれにデザインの違いと座り方の特徴があります。

 

ロングアームチェアは「リラックス性」と「存在感」がある


 

 

ロングアームチェアは肘や腕を置くアーム部が長いので、肘から下の腕部をしっかりとアーム上に預けることができます。

これが着座時の体圧分散性をより高めてくれることにつながり、リラックスした状態の着座姿勢へと誘ってくれます。

長い時間ゆっくりと身体を休めることに向いていると言えるでしょう。

ものによってはソファの代わりになるものもあり、少なからずアーム部はそのデザインとして主張します。

まるでオブジェのような存在感を併せ持ちます。

ロングアームチェアは、リラックスした雰囲気を好む方や、快適さとスタイルの両方を追求したい方におすすめです。

ただし、ダイニングチェアとして使用する際には椅子を長く引かないと椅子からの着脱ができないので、その点で使い勝手に好き嫌いは出ます。

 

セミアームチェアは横への動きに強く、軽快なデザイン性を持つ


 

 

セミアームチェアは、ロングアームチェアよりもアーム部が短いので、肘から下全体を支える、というよりかは、あくまで腕の一部の荷重をサポートする座り方になります。

つまり、体圧分散性ではロングアームチェアに軍配が上がりますが、セミアームチェアにはそれにとどまらないメリットも多々あります。

まず、そのアームの短さがあまりにも極端でなければ、肘を置くことによる着座姿勢の負担の軽減は十分に可能です。

そのうえでアームが短いことによる「横への動き」への自由度も高くなります。

ロングアームチェアはアーム前部に支柱部品が必要になりますがセミアームチェアにはそれが不要です。

そのことから椅子からの出入りの際に大きく椅子を後方に引かなくとも出入りができます。

また長い時間の着座で起こりうる姿勢のずれに対しても、足が横方向に抜けやすいので窮屈感がありません。

よりコンパクトなデザインとなることと相まって、軽快で開放的な雰囲気を持つデザインのものが多い印象です。

 

どちらを選べばいいか


 

 

ここでロングアームとセミアーム、どちらを選ぶべきなのかは、座る人・使う人それぞれの判断に委ねられるものとなります。

椅子選びというものの最終的な選択は、デザインも含めた個人の好みや使用目的によるためです。

「長時間の着座」が無い状況、例えば立ったり座ったりが多い、あるいは一回の着座時間が長くても15分程度なら、ロング・セミ問わずアーム部自体が必要ないかもしれません。

ある程度長時間の着座が考えられるなら、着座時の身体の負担を軽減してくれるので、いずれにしてもアームはある方がお勧めです。

もしダイニングチェアやデスクワークに使用する椅子を探している場合はセミアームチェアの方が出入りがしやすく、使い易いでしょう。

逆に立ち座りもあまり多くないシーンや立場の人はロングアームで快適さとスタイルを求めたいところです。

「立ち座りが多い人」「ゆっくり寛ぐことが多い人」と目的や立場が違う人が一台のダイニングテーブルを使用するケースも往々にしてあります。

その場合も含め、無理に複数脚の椅子を同じにそろえる必要はありません。

それぞれの立場の人が個々に一番座りやすい、そして使い易いものを選ぶことがベストです。

あるいは、出入りが多くなるであろうキッチン側にセミアームチェア、反対側にロングアームチェアを置いてゆったりと寛ぐような「使い分け」できる組み合わせも良いでしょう。

 

 

私ども家具蔵の無垢材チェアはどれも人の身体や人の動きを計算しながらデザインされたものであり、長時間座っていても疲れづらいフォルムに仕上がっています。

種類もアームレス・セミアーム・ロングアームと多様に揃えており、それぞれのニーズに合わせてお選びいただけます。

好みの座り心地や座る時間、またデザインによってお選びいただけます。

各店舗にも多くのセミアームチェア、ロングアームチェアの展示があります。

椅子はそのチョイスで過ごし方や空間の雰囲気も大きく変わります。

スタッフがお客様のお話を聞きながら最適な一脚を提案させて頂きます。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

 

 


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