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アフリカ材の一枚板をお勧めする理由とは

2023.1.16

 

 

木の種類(樹種)は世の中に数えきれないほどたくさん存在し、テーブルに使用される樹種も数多く存在します。

主に木は針葉樹と広葉樹で分かれますが、無垢材家具のほとんどは幹が太く育ち、固く・耐久性や耐荷重性に長けた広葉樹から作られます。

奥行き900㎜前後の一枚板テーブルを製作するともなると、少なくとも樹齢100年以上の大木を使用する必要があります。

世界中で大木が減少しているなか、良質な一枚板に出会うことは容易ではありません。

そんな中、今注目を浴びているのがアフリカ大陸で採れるアフリカ材です。

今回はアフリカ材がなぜ注目を集めているのか、その謎を紐解いていきましょう。

 

 

アフリカ材の特徴


 

 

アフリカ大陸には真っ直ぐに育ち巨木になる木が多く存在します。

そこで生まれる一枚板はテーブルで使用するのに最適な奥行き900㎜以上の良質なものとなる確率は高くなります。

アフリカの気候は日本のような四季は無く、雨季乾季があるのみです。

その気候からアフリカの木々は、乾季を凌ぐために水分を蓄えなくてはなりません。

その蓄えることのできる水分量は多いものでは1トンにもなるといいます。

厳しい環境を生き抜くために太く生育するアフリカの木々。

そこから採ることのできるアフリカ材は、世界でも類を見ないような雄大な木目や色合いを持っています。

他の国や大陸・地域の木々同様に同樹種だとしてもその木目や色合いは様々で、見ていて飽きない「楽しさ」のようなものがあります。

 

 

アフリカ材の代表的な樹種 ~サペリ~


サペリの原産国は赤道付近の熱帯雨林地帯に生息しており、熱帯雨林の中でひときわ大きく樹高40m~60m、胸高直径1~1.5mに育つ樹木です。

製材した際に出る表情はとても美しく、縮み杢やリボン杢といった杢が現れることがあります。

特にリボン杢は順目と逆目が交互に縞模様になって現れる「木理交差」と言われる現象が起き、日の光や照明などでストライプ模様に輝きを放ちます。

その美しさから、ギターやピアノ、外装材、高級家具などで用いられ、幅広い用途で使われています。

その帯状の濃淡を持った木肌や赤茶の色合いが高級感や華やかさ、それでいて落ち着きすぎない色合いはフランスをはじめとするヨーロッパ各国ではすでに高級銘木として有名であり、高い人気を誇ります。

 

アフリカ材の代表的な樹種 ~ボセ~


フランス語で「瘤(こぶ)」という意味の名を持つボセは、樹高30~50m、胸高直径0.9~1.2mにもなり、巨木になると枝下20メートルになることもある巨大樹種です。

製材時は、桃色をしていますが、経年変化により茶褐色へと変化していきます。

その色調や木目から、高い人気を誇るアメリカンブラックチェリーとよく似ていることから「アフリカンチェリー」とも言われています。

ただし、チェリーはバラ科に属しボセはセンダン科になりますので、全く異なる樹木です。

アフリカの桜、というわけではありません。

元々チェリーは小径木であり大きな一枚板はほとんど採れません。

一方でボセは大きく育つので幅広な良材=一枚板を確保しやすい(あくまで北半球の銘木と比較した際に、という意味ですが)といった点からも、チェリーの一枚板テーブルを検討している人にとっては有力な選択肢となります。

ボセは植林条件が厳しく、個体数を増やすことが容易でないこともあり、今後はより希少なものとなっていくはずです。

 

アフリカ材の代表的な樹種 ~ゼブラウッド~


原産国は主に、ガボン・ナイジェリア・カメルーン・タンザニアで、樹高は30m・胸高直径は1mを超えるようなとても大きな樹種です。

ゼブラウッドの魅力は何といってもその濃淡、グラデーションでしょう。

異色ともいえるその縞模様は一度見たら忘れないほどのインパクトで、その名の通りシマウマのような美しいコントラストが大きな魅力となっています。

その美しい木肌の表情から、昭和30~40年代にかけては日本でも婚礼タンスの化粧材として重宝されていました。

家具以外にもホテルの床材や建具、楽器で、そして万年筆にも使用されており、その人気がうかがえます。

ゼブラウッドの特徴的な木目は人々の心を掴んで離しません。

 

アフリカ材の代表的な樹種 ~ブビンガ~


ブビンガは世界で最も大きく育つ樹木と言われており、その樹高は20~30m、胸高直径で2~3mにもなります。

しかし、大きく育つものの材としては使用に適さない部分が多く、広い材を確保するのは容易ではありません。

国内ではケヤキと同様に大太鼓の材料として重宝されていますが、多くはギターやカウンター材、ナイフの枝などの小物に使用されていることが多いようです。

ブビンガは水分の多い、沼地や河川の近くに育ち、アフリカの原生林をつくる木と言われ、現地では神様の宿る木と言われます。

ゼブラウッドのような濃淡はないものの、ヴィンテージコニャックのような深みのある色調と木理はとても力強く、住まいの顔となる風格を備えています。

 

 

アフリカ材は決して有名なウォールナットやチェリーと比べると知名度は高くありませんが、高く大きく生育するので程度の良い一枚板は確保しやすくなります。

そのうえで超がつくような有名樹種と比較した際にはある程度安価に手に入れることができる、それがアフリカ材の大きな魅力でもあります。

アフリカという広大な大地で育った力強い木を、暮らしの中心であるダイニングに植える、それはとても贅沢なように感じます。

そんなアフリカ材を家具蔵でも数多く取り揃え展示していますので、店舗のお近くにお立ち寄りの際は実際に自分の目で見てその魅力を存分に味わってみて下さい。

 

 

家具蔵のアフリカ材一枚板の詳細はこちらから

 

 

 

 


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