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「Impressive Renovation」 ~ マンションリフォームの新しいカタチ~ CASE1

2022.12.31

 

 

建築家がその全てを手掛けたり、企画プロデュースに参加することによって、マンションの部屋が見違えるように生き生きとするー。

そんな新しいリノベーションが注目されています。

このようなスタイルは特にここ数年でより一般的となった印象もありますが、大きな間取りから根本的な変更を加え、珪藻土や漆喰などの左官壁、ヴィンテージのタイルや大胆なアクセントクロスを採用するなど、各所に様々な工夫をこらした、ユニークなアイデアを取り入れている最新のリノベーション実例をご紹介します。

 

 

空間の「質」を変える 建築家リノベのモデルケース


 

 

築17年を迎える企業の寮を、一棟まるごとリノベーションする…。

それも、単に古いものを補修して美しくするのではなく、全体の間取りや内装デザインも一新して。

建物は分譲マンションとして本当の意味で「生まれ変わる」ことになる。

そんな新しい試みに、気鋭の建築家3人が参加するプロジェクトが行われました。

その建築家のひとりが山田悦子さんです。

 

山田悦子さん(アトリエ エツコ)


 

 

広島工業大学環境学部環境デザイン学科、オランダ・アムステルダムの the Berlage Institute Amsterdamを経て、

2007年にアトリエエツコ一級建築士事務所を設立。

2011年に は「北テラスの家」で、住まいのインテリアコーディネーションコンテスト「特別奨励賞」を受賞。

住宅・オフィス・店舗・クリニック・家具の設計監理など幅広く手がけており、その繊細なディテールをもった設計や洗練されたコーディネートには定評があります。

自身の事務所でも 家具蔵の「無垢材アームチェア リーベン」を愛用されています。

 

暮らす人を主役にする「リアル」な設計を


 

 

「ドアなどのデザインやディテールはすっきりとさせて、そこに置く家具、住む方の暮らし、生活そのものが映えるように余白を残す設計をしました」

その言葉通り、山田さんがプロジェクトのモデルルームに使用し、設計を手掛けたこの部屋は、そこに住む人が主役になることを想定した、ごくシンプルなしつらえとなっています。

ただ、その繊細なディテールに目を向けると随所に散りばめられたこだわりが感じられ、建築家によるリノベーションの真価を目の当たりにすることになります。

自然光が降り注ぐリビングには乳白色のタイルを貼った壁を設け、その向かいをきれいな色味のグレーで塗装。

そこにゆったりとソファが置かれ、隅々のインテリアも整い、好みの本が並べられる

その絶妙なニュアンスをもった背景が家主のライフスタイルを生き生きと浮き彫りにしてくれる、その豊かな暮らしのイメージがはっきりと伝わって来るようです。

照明のデザインひとつをとっても、そこにどのような暮らしがあるかで選ぶものは様々に変わってくるといいます。

写真のモデルルームにセレクトした個性的なアーム式のペンダントライト(FLOS社の“トロメオ”)は、やわらかな光で落ち着いた空間を作りながら本を読む時など、その場所へ照明が軽々と移動ができます。

間取りを決める際も、そういった実際のリアルな生活の行動や細かな動線が山田さんのインスピレーションになっていくといいます。

「建物をリノベーションするのは、まさに手作りの作業の連続です」

と語る山田さん。

その建物にも、新しく始まる住まい手の暮らしにも優しく寄り添い、建築家ならではの自由な発想をプラスした繊細なものづくりがそこにあります。

 

建築家が手掛けるリノベーションという選択肢


 

山田さんが初めに手がけたリノベーションのモデルルーム。

繊細にデザインされた空間が、「無垢材ソファテーブルダン」や「無垢材TVボードダン」の 木目の美しさ、「無垢材LDアームチェア デュオ」 の革の素材感をより魅力的に見せてくれています。

 

玄関へと続く扉は、天井まであるフルハイトとしています。

扉には取っ手が無くスッキリとしたデザインにしていることで、その前に配置された「チェア ダン」やコンソールテーブル、スツールなどの美しい家具のシルエットも引き立ててくれています。

「無垢材コンソールテーブル エミネント」の上は、ちょっとしたギャラリースペースでもあります。

移動空間も楽しませる楽しい計らいです。

 

スポットライトの下には「コートスタンド エミネント」を置いて、実用性以外にもアート作品のような存在感も楽しんでいます。

 

余分な梁があっても無理に隠さずデザインの一部として視覚的効果を狙ってデザインする。

壁は生活の背景としてふさわしい繊細な色味で塗装したり、お気に入りのヴィンテージタイル貼りにしたり。

その質感で遊んでみる工夫は暮らしの楽しみを創り出します。

この空間では床は裸足で過ごしたくなる心地よい無垢材を選んでいます。

そこに「無垢材テーブルピュア」や「無垢材Vチェア」、「無垢材キュリオケース エミネント」、「無垢材タタミベッド モデルノ」など、家主のお気に入りの家具が配置され、暮らしの息づかいが感じられるようになった時、本当の意味でこの空間づくりは完成すると言えるのかも知れません。

 

 

 

 

 


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