ウォールナット材の無垢材家具が目に優しい理由とは
2022.12.21
世界的な銘木であるウォールナット。
そこから採ることのできるウォールナット材は漆黒ともいえる美しく落ち着きのある木肌と複雑なグラデーションを描く木目がどこか水墨画も思わせるような美しさを誇ります。
このウォールナット材、家具以外にも床材などにも多く使用されており、その人気の秘密は間違いなくその色合いや表情にあるのですが、実は「目に優しい」という理由もその人気の一端にあるのです。
今回はその理由や効果を深掘りしていきます。
強すぎる光はストレスを生む
目にとって、光というものは非常に重要なものです。
視覚にとって対象物を認識し、それに対する判断の材料となりますが、強すぎる刺激にはストレスが掛かり、健康面でマイナスとなります。
光は対象物を的確に認定するためには絶対に必要な要素ですが、あまりに強いものは視覚や視神経含めた目の器官に決して良い影響は与えません。
つまり、必要以上の光はストレスを生む原因になりかねないということです。
日当たりの良い空間は開放的で清々しい印象を与えますが、太陽光があまりに強かったりするとまぶしくて目を開けられないといったこともあります。
また、強い光に照らされたものは見えにくくなります。
そのようなものを「見よう」とすることでストレスを感じてしまうこともあるのです。
紫外線で受ける影響
住まいの空間は日常生活の中で太陽光や照明などの光源から常に光を浴びています。
照射された光は家具や住宅の素材に反射する事でも人の目に届きますが、この反射率が高いと無意識のうちに目が疲れてしまうのです。
光の波長の中でこうした目の疲れの原因になるのは、主に紫外線であると言われています。
そして、金属やコンクリートに比べて木材は紫外線の反射率が低い素材なのです。
紫外線は可視光線よりも波長が短い不可視光線ですが、木材は紫外線以降の可視光線に関しては比較的良好な反射率を誇っています。
木材の表面には目に見えない凹凸が広がっており、この表面の凹凸が程よく光を反射してくれるのです。
木材が光を反射する事で得られる光沢は、人の目にとって強すぎず弱すぎず、「程良い」加減となっています。
そしてこの光沢は無垢材かそうでないかによって変化すると言えるでしょう。
無垢材は切り出した木材をそのまま使用しているため、表面の凹凸や木目がそのまま保存されています。
対して合板や集成材の場合はいくつかの素材を合せているため、異なる木目や凹凸が継ぎはぎされているのです。
人はこのような木材の表面にある微妙なズレを、光の反射などを通して無意識的に感じ取っていると言われています。
無垢材フローリングが持つ効能とは
今日では床材にフローリングを使用している住まいが大多数を占めますが、特に無垢材フローリングには微妙な凹凸が存在します。
この微妙な凹凸は光を乱反射させ目に入ってくる光量を調整する効果を持っており、シート状で製作されたものよりも無垢材フローリングの方がその効果は上です。
一般には木材の表面にあるミクロの凹凸は、太陽や照明などの強い光を分散し、人の目に最も心地良いとされる反射率50~60%にまで抑えてくれると言われています。
また、フローリング材(だけでなくおおよそすべての木材製品)が持つ「木目」には、紫外線の影響を抑える効果があります。
空間へ入り込んだ強い光を中和してくれることはそのまま紫外線の強さをコントロールすることに繋がり、そのことで心身共に疲れにくい空間となるのです。
ウォールナット材の色合いは光の反射を抑える
そこでウォールナット材です。
ウォールナット材は目に優しい色合いを持つといわれていますが、何故なのでしょうか。
その答えはまさしくその木肌の色味にあります。
黒色系のものは光を反射しにくく、白色系のものは光を反射しやすいというのは聞いたことがあるでしょう。
これはそのまま木肌の色合いにも適用されます。
木材全般に光を中和させる力があることはさきにもお話ししました。
その木材すべてに備わっている能力プラス色合いによる効果で光の反射が抑えられる=目に優しいという答えが導き出されるのです。
暮らしの中で無垢材の恩恵を受けられるシーンは少なくありません。
フローリングや壁、柱などの建具以外にも家具であれば。毎日の食卓に柔らかくも暖かい雰囲気を付加してくれる無垢材のダイニングテーブル、ダイニングチェアやソファ、収納家具を揃えるのもおすすめと言えます。
数々の健康におけるメリットを享受できる無垢材家具をウォールナット材のもので揃えた場合、そこに光の反射を抑え、目を保護するような効果も享受できるものとなります。
その色合いからどのような空間にも合わせやすいウォールナット材はモダン・ナチュラル・インダストリアル・ジャパニーズ・北欧、どのようなインテリアスタイルにもハマります。
全体をウォールナット材で揃えて落ち着きのある空間を演出するもよし、明るめの空間にアクセントして入れ込むのも良し、まさに万能です。
ダイニングテーブルは空間の中でも広い面積を占める家具でもあり、その構造上、光が反射しやすいものでもあります。
ダイニングテーブルをウォールナット材にすることで家族皆にとっても目に優しいダイニングスペースが生まれるのではないでしょうか。
家具蔵のウォールナット材無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから
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