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集合住宅でも作り付けの家具を取り入れるには

2022.10.3

 

 

「作り付け」「造作」の収納家具


 

 

まるで建築の一部であるかのような空間との一体感があり、本来はデッドスペースともなりがちな場所にも収納力を与えてくれる「作り付け」の収納家具。

「造作家具」とも言われ、空間の壁や天井・床などに固定して設置する家具のことを指します。

いわゆる吊戸棚は壁に固定させて成立しているものであり、これはまさしく作り付けの家具です。

最近ではテレビボードを床に設置するのではなく「フロート」といって床から「浮かして」設置するものもよく目にしますが、これも作り付けであり、あるいは壁面から出ている棚板(ウォールシェルフ)も作り付け家具の一種といえるでしょう。

 

作り付け家具を取り入れるメリット


 

作り付け家具はその設置場所の自由度から収納スペースの拡張に大きく貢献するものであり、モノが出ていない、あるいは計算されて置いてあるような整った空間づくりを可能にします。

家具はその場に置いて固定などせずに設置するという、いわゆる「置き家具」が一般的ですが、この置き家具には無い作り付け家具の利点として、優れた耐震性が挙げられます。

壁や天井などに固定することで転倒の心配が無いことは、地震大国の日本では家具選びの際の大きなポイントとなりえます。

また、基本的にはそのサイズ自体も空間に応じて決定するので、収納家具を設置する左右の壁を隙間なく利用できたり、天井近くの空間も有効活用できることは住まいの収納力を高めるうえでは大きなメリットとなります。

 

作り付け家具を取り入れる際に気を付けること


 

 

反対に気を付けなければいけないのは住み替えの際に移動させられない可能性もある、という点です。

壁や天井など建築そのものに固定させるので移動自体が容易ではなく、取り外すことができたとしても収納家具そのものの破損の恐れもあります。

絶対にできない、というわけではありませんが、今回のテーマでもある集合住宅、つまりマンションなどでは戸建てと比較すると住み替えを行う可能性は高くなります。

そのため、マンションにおける作り付け家具の導入はその点も考慮しておく必要があります。

移動が容易ではないことは、その家具のデザインや機能をどのように考えるかにも直結します。

「この場所では使いづらいので他の場所で使用する」ということが難しいため、どのようなサイズや仕様のものとするかは非常に重要です。

引越しや模様替えにともなって家具を移動することを想定した場合には、実は置き家具の方にその利便性の軍配は上がります。

置き家具の優位性、造作家具の優位性を比較して、自分にどちらが合うのかを見極めることが大事です。

 

マンションで作り付け家具を導入する際に気を付けることとは


 

 

基本的には戸建でなくても、つまりマンションなどの集合住宅でも作り付けの家具は導入可能です。

ただし、気をつけなければならない点や知っておくべき点もあります。

先程の「住み替えの際に移動ができない(難しい)」ことはそのひとつですが、作り付け家具は壁面や天井などの建築部分にコースレッド(ビス)などを使用し固定するので賃貸物件に住んでいる人は貸主への確認が必要となります。

あるいは家具を取り付けたい場所の構造がそれに適しているかどうか。

施工用の下地が入っているかどうかの確認も重要です。

一般的な木造住宅の場合は壁内部の柱をコースレットを打ち込む下地とします。

下地が無いとコースレットを打ち込んでも安定しません。

マンションの場合は、壁の内側に特別に木製の下地を入れていない限りは、下地となる木材はありません。

マンションの構造は鉄筋造、鉄骨造などありますがその構造部分の壁にはコンクリートが入っており、物理的にコースレットを打ち込むことができないことと、コンクリートの入った躯体壁(くたいかべ)と呼ばれる部分は基本的にマンションの共用部分となるため、分譲マンションであっても自由にコンクリートビスなどを打ち込むことはできないのです。

マンションの規約上で難しい場合もあるので、そのあたりの確認も必要です。

とはいえ、このような確認事項は専門の家具店などに相談すればしっかり確認を行ってくれますので、まずは要望を問い合わせてみることをお勧めします。

 

「作り付け」としない壁面収納


 

 

限定的な話ともなりますが、置き家具で作り付け収納のようなスタイルを可能にすることもできます。

それは壁や天井ギリギリまでの幅や高さでオーダー製作を行うことです。

例えば作り付け収納家具を希望する理由がスペースを無駄なく使用したいからだとします。

オーダー製作なら採寸の上、壁から壁までぴったりのサイズで製作することが可能です。

あるいは天井ギリギリまでの高さのものをオーダーすれば、収納力も上がり、仮に大きな地震があって家具が転倒したとしても傾いたことで家具が天井に引っ掛かるので転倒してくることはありません。

吊戸棚スタイルが希望なら背面の板を無くすことでそれに近いものとなります。

そのうえでこの方法であれば移動が可能なので住み替えの際にそれを持っていくことも可能です。

 

無垢材で作り付け家具をオーダーする


 

 

住まいの建具や内装などと色味を合わせて製作されるマンションのオプションとなっている作り付け家具は確かに部屋全体の統一感が生まれ、それ自体は非常に美しいものです。

しかし、大抵は木目調のプリントシートやメラミン化粧板、突板といったものを使用されており、年月を重ねていくうちに傷みが出て、シートが剥がれたり、下地が見えてしまったりします。

作り付け家具を選ぶという事は、基本的にその住宅に長く住まうことを想定されているはず。

そのような家具が年月とともに最初の輝きを失っていくのはとても残念なことです。

その点、無垢材で作られた家具は年月とともに色に深みが生まれ、傷すらも風合いとして包み込んでしまう強さがあります。

何十年も使用することを想定した作り付け家具だからこそ、何十年と味わい深く使い続けることのできる無垢材で作ることを検討してみてはいかがでしょうか。

 

オプション販売ではなく、私たち家具蔵のようなオーダー家具店で作り付け家具をご注文いただく場合、マンションの引き渡しまでは工事を行うことが出来ません。

そのため少しでも早く使い始めて頂くためには、打ち合わせを経て内覧会や確認会などに同行し、家具を設置する場所の採寸を行う事も重要となります。

家具蔵各店では経験豊富なスタッフが採寸、打合せ、施工立ち合いに至るまで全てを行っています。

そのうえで作り付けと置き家具どちらが良いかなどのアドバイスも行いますのでお気軽にお声がけください。

 

家具蔵の無垢材オーダーボードの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 

 


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